おじたん。的ぶろぐ生活。

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¥525再び…。 その2。

2008-09-15 23:38:40 | おじたん。的便宜耳机評論。
ちゃんと聞き比べてみようと思い、古いアンプを引っ張り出しちゃったり…。

DENONのPMA-950という、80年代の初め辺りに登場した高級な部類に属するアンプ。
当時、15万円もしたので、立派に高級なのだけれど、私はタダでもらってしまった。

高校時代の親友がせっせと貯めて買った物だが、時代はAVに入りかけており、デジタルこそ無かったが、多機能なアンプに主役をとって替わられつつあったのだ。サラウンドとかね…。CDが当たり前で、レコード…を主体としたモノが消えようとし始めた頃かな…。

「ちゃんと使ってくれるなら、タダでイイ。」

その言葉の裏には、オマエならちゃんと使ってくれるだろう…って期待もあったと思う。あれからいい加減20数年…。ちゃんととは言い切れないが、捨てたりせずに守ってきたんである。

とは言っても、やはり活躍の場はポータブルに置き換えられたので、出番がなく、実際に使い倒すほど使っていない。数年に一度、通電して具合を確かめるコトはしておいたが、経年変化は避けられず、ボリュームを少しいじるとバリバリとノイズが入ってしまうが、動かさなければノイズもなく、使うには十分。

で、これに、ポータブルなCDを繋いで、ダイソーの¥525ヘッドホンの具合を聴いてみたんである…。アンプもこんなモノ繋がれて聴かれるとは思ってなかっただろうけど…。

3日ほど、エージングしておいた。途中で聴いて、変化を感じたのだが、明らかな変化は意外にも早く、3時間ほど経った頃に、高音がキレイに伸びて、ヴォーカルも前に出て来た感じ。

その辺でやめちゃおうかと思ったが、都合3日ほったらかしておいた。

キンキンシャリシャリ…が消え、キレイに聞えている。女性ヴォーカルのサ行も変に濁ったりかすれたりせず、ひっこんでいなく、前に出て来た。

低音は可もなく、不可もなく。以前買ったタイプではもう少し豊かな感じに聞えているので、物足りない感じはするが、出ていないわけでもないし、明らかに足りないワケでもない…。中高音の出方が良くなっちゃったから、そっちの方向に偏った感じ…と強いて言えばそーなるかな…。

低音の向上に期待して、もう少しエージングを続けてみようかと思う。好みで言えば、以前買った方の¥525の方が好みであるし、微妙なマイナーチェンジがあったみたいだから、このままかもしれないけど…。

まぁ、それでも¥525。立派じゃないの…。感覚的なモノのモノサシだし、好みもあるから、これがベストとは言い切れないけど、そこに近いモノはあると思うなぁ…。ATH-PRO5MSがこうした感じにフッ切れてくれたらウレシイんだけど、なんだかしらんが何か被ったまま…な感じが未だにぬぐえない…。バランスの良さも値段からは想像できないワケで、この¥525は「傑作」だと思う。

さて、引っ張り出したアンプは、そのまま現役でいてもらうことになった。

これまた、カラオケ屋で存分に使い倒されたボーズのスピーカーを繋いで、ちょっとリッチなオーディオとして楽しませてもらおうかと…。ヘッドホンならまぁ判るが、スピーカーを存分に使い倒すことなんてのは一般家庭じゃナカナカできない。騒音問題になっちゃうし、使い込むには相当な時間がかかってしまうのだけれど、業務用に使われていたとなると、話は別で、タバコのヤニまみれで廃棄寸前だったモノの中から救い出してきたんである。中にはホントに倒されちゃって、割れた音しか出ない…なんてのも多かったけど、状態の良いのもあったのでね…。

そんなに大きな音でなくても、豊かな音が出てくれるし、硬さが取れて、まろやかな…感じに聞えるところが我が家の101MMの魅力だったりする…。

パイオニアのプライベート…なんてコンポに憧れちゃった時代もあったんだけど、手が届かないままに消えちゃったし、オーディオの世界も大きく様変わりしちゃったし、突き詰めたらキリのない世界だし、日々生まれる音楽に人間が追いつくのに必死だったりもする。

そんな中で、良い音の出口の1つが¥525なんだから、ウレシイ限りでもある。


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