おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

大相撲モザイク場所。

2010-06-17 13:27:56 | 我思う、故に書くなりよ。
…30人近い関係者が違法な賭博に関わっていた事がバレちゃった相撲界…。

賭博だけでなく、そうした胴元とも関係が深いワケで、これは歴史でも精算しない限りはどうにもならない感じがする事を前回書いた。

「…テレビどうしたらいいと思う?」

ブログを読んで、知人の報道関係者(紙媒体)が連絡をくれた。

関わっている人数は明らかになっているものの、個が誰なのか定かにはしていない。今日になり、親方1人と力士1名の名が報じられたが、大方は特定されないままである…。

裏方が…って事なら、あまり問題にもならないが、土俵の上で日々の稽古の成果を見せ合う力士が…って事になると、問題はあまり時間も許してくれそうにもない。

場所が始まれば、相撲はテレビで毎日中継しているんである…。ほぼライブに…。これ、どうするのか?

そうしたトコロへ、違法な賭博に加担したと思わしき人物が映り込んでいてもよろしいのかどうか? NHKはどう考えているのか知らんが、フツーならあまり許されない。許されないけれど、誰が? ってのが判らないんだから、それこそオッズ表でも作ったら面白そうなんだけれど、従来の中継ではリスクが大過ぎる…。

自己申告しただけでも30人近いって事だから、大方の予想通り、この数は増えてくる。現在は仮処分的な『厳重注意』を通しているが、事と次第によっては、関わったモノはみな『休場』って事にもなってくる。既に、大関が1名休場確定しているだけでも痛いのだから、大挙して『休場』になると、取り組みさえ難しくなり、場所を開催する意味もあやふやになってきてしまう…。

「不戦勝だらけの相撲大会」

そんなのも面白いかと思う。実際、そうなるんじゃなかろうかと言われている。
時間も幾分短縮されるだろうけれど、それは疑わしいモノが公表された場合だ。このまま誰が地雷なのか判らないまま中継する事になると、そのリスクは大き過ぎる。どうすりゃいいのか?

「あー。NHKの技術力を駆使してだね…2階席以下は全部モザイク入れる。」

土俵周りの観客席だって、昨今じゃ映すのがヤバイんである…。誰がクロなのか判らない土俵も映せないって事になれば、もうモザイク処理しかないじゃない。

「…それ、昔のアダルトビデオじゃないのか?」

そう。場面によっては画面に肌色が一面に広がるが、モザイクでなんだか判らない状態…。考えようによっては、もの凄くひわいだ…。

「…それはそれで問題起きそうだな…」

想像力がたくましいと問題視する恐れもあるが、中継は映像だけではない。

「…ピーー…まわしを掴んでる! ピーーー…送り出しっ! ピー…が送り出しでピーーーを下しました! ピーーに土が付きましたね…」

実況だってSE入れないとダメなんである…。問題のありそうな力士の特定を恐れて、どちらも「ピーーー…」って事にしなきゃならなくなる。

「幾らNHKでもそこまでリアルタイムに…」

公共放送の役目だ。頑張ってもらおう…。そうでなければ、放送の公平性も保たれないだろう…。それくらいお茶の子さいさいな技術力を放送法で約束された聴取料でまかなっているハズである…。

「で、どうなってんの? そっちの情報では?」

報道機関だからね、一応。いろいろと知っているハズだろうと思い、尋ねてみる…。

「具体的な名前がちょろちょろと出て来ているが、確証も無いしね。自己申告組はほぼ特定している週刊誌もあるみたいだけれど、その先を見据えているトコロもあるし…」

その先とは「八百長」である。表向き、裁判沙汰になり、八百長は無かった事になっているが、この煙は古くからたなびいてもいたんである。

「煙は見えるけど、火が見えないで終わってんだよねぇ…」

ま、賭博としての「八百長」と言うよりは、意図的に誰かを勝たせたり、負けさせたり、その延長線上に賭博も見えてくるかもしれないが、話がややこしくなるのでそうした方向の「八百長」じゃ無いんだと言われている。成績がよけりゃ、出世も早いし、お金のまわりも良くなるんで、賭博じゃなくても何かと美味しいワケである。

「つくづくダークなんだな…相撲は…」

明らかになっていない部分が多々あるし、いつのまに親方になったんだ? ってのがゴロゴロいたりもするし、そもそもどうして親方になれるんだ? ってのが親方になっていたりもする世界。ダークと言い切るよりは「不透明」が相応しいか…。

「まぁ、どう転んでも痛手は大きいしねぇ…責任取って辞めなきゃならない人は順番待ちみたいだし、どこまでを悪しき…とするかで、そのメンツも変わってくるし。」

やれやれ…である。多少のダークサイドには目や耳を閉じてスルーして…ってワケにも行かない時代だから大変なのだ。

「…もう、なんかアンダーグラウンドだな、相撲って…」
「昔からだったんだけどな…ホントはな…」

実際、冗談じゃ済まないほどに大変な事になりつつある…。

「無観客試合…ってあるじゃん? サッカーとかペナルティでさ。」
「あー。なるほど。そうするのもいいけど、スポンサーどうすんだろ?」
「降りるんじゃね? 懸賞とか意味ないしなぁ…」
「でも、ラジオじゃ懸賞って意味無いだろ? もともと。」
「あー。見えないし、いちいち言わないし。アナウンスはしてるけど、会場だけだろ?」

電話でちまちまと語り合って心配しても仕方ないのだが、おれら関係者でもないし…。

「あ。おまえんち相撲ナンバーか?」
「いや、今時は湘南ナンバーじゃないか? クルマ無いから知らんが。」

相撲ってのはそれほど身近なモノだったんだが、遠いモノになりつつあるのかもしれない…。


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