おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

ミュンヘン見て来た。

2006-03-30 01:03:30 | 我思う、故に書くなりよ。
春休みだからねぇ、本当は『超劇場版ケロロ軍曹』が見たかったんだけど、相棒の小学生の甥がつれなくてねぇ…。やむなく1人で見に行く事になったもんだから、『ミュンヘン』。

んまぁ、テーマがテーマなんでね、子供連れやらカップルで見る映画でも無いので、極めて静かにじっくりと見られたのは良かったです。

んー。へビィ…。

そりゃあ『テロの報復』としての『暗殺』なんて使命を帯びた人達の話だから、当然『重い』し『暗い』わなぁ…。おまけに『事実』がベースにあるんだから、いい加減に作るワケにも当然として行かないし。確かに『過去』の話だが、現実の今にまでしっかりと続いている話でもあるので、誠に微妙な問題だとも言えるし…。

ストーリーとしては、まぁ、大筋で伝え聞かされているものと差異は無いと思う…と、言うか、やはり『事実』は『事実』であってそれ以上でも以下でも無いから、そのラインを踏まえて映像化出来たのは巨匠スピルバーグならではってモノだろうし、インスパイアされた部分での映像があまりにもヒューマンな感じも印象として残ってしまうのだが、

「他にどーしろと?」

ってくらいな話がベースだからねぇ…。これも『アリ』だと思うし、賛否あってこそのテーマな映画だからねぇ。

現実を見ると、もっとシビアでストイックでヘビィでダークなんだと思う。現代じゃミサイルの応酬だけれども、そうでなければ存在して来れなかっただけの歴史を抱えた国家がイスラエルだったりする。国民がそれぞれ自覚を持って『国防』を考え、行動しないと本当に滅んでしまう状況に置かれながら今日のある国家ってのが、どう考えても凄すぎる…。それ故、テロに対しては甘いとかヌルいとかってモノが全く無いし、そんなこんなを理解するにはシナイ半島の歴史を2000年も遡っておかないとイケナイワケだし、やっぱり映画以上に『重い』のは間違いない。

「和平なんてのは訪れない…あんたも判ってんだろ?」

もしかしたら…と言う期待は誰でもしたし、過去にもそうした機運があったコトは確かにあった。だけれども、30年前と結局何も変わっていないコトを改めて知るワケだし、希望なんてのは本当に脆いもので、アジアの遠い端っこで中東の和平がどーたらこーたら…ってのが圧倒的に虚しくも思えてしまう…。

『リアル」を知るために、もっと『リアル』でも良かったかな…とも思う。底なしに果てしなく考えなくちゃ、和平なんかあの地にもあの血にも訪れないんだろうねぇ。






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