アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

戦費が不必要な今…解禁してもいいと思うが

2021年03月02日 | Weblog
 「どぶろっく」という名のお笑いコンビがそこそこおもしろいです。「♫もしかしてだけど もしかしてだけど …」で始まるアレが代表作か。
 私は、密造酒の「どぶろく」からの命名だと思っておりましたら、「どぶのような男(森)」と「ろくでもない男(江口)」からなのだそうで…少々がっかり。なにしろ私は、「どぶろく教の敬虔な信者」ですよってに。戦争反対!どぶろく賛成…!


 その昔、冬はどこの家でも「どぶろく」を造っておりました。我が家でも造っていましたので、子供の頃の冬の楽しみの一つに、「どぶろくの味見」がありました。「味見」と言いますと耳障りがいいですが、実際は「盗み飲み」。なぬ?「アルコールだから、子供が飲んでは脳に悪影響が出るだろう」って?…お、おそらく、それが原因で頭の悪い人間に育ったと思われますね。当時は、「オヤツ」などという気の利いたものは皆無でしたから、「どぶろく」は、実に魅力的なものでした。
 そうこうしているうちに、「どぶろく造りは酒税法違反」ということが世間に知れ渡り、どぶろくを造る家があまりなくなり、私の「盗み飲み」もなくなりました。


 で、もう40年以上も前ですが、「どぶろく裁判」が行われました。「ドブロクをつくろう(農文協)」の著者が、「酒税法違反容疑」で起訴され、裁判が行われました。
 著者の言い分は・・・
1 どぶろくは日本の食文化。憲法で保障された人権における幸福追求の権利である。
・・・どぶろく造りは、「幸福追求の権利」だってんだから…幼少時の私は、幸福追求の陰の推進役をしていたんですねえ!天才少年だった?!
2 酒税法が、大資本による酒類製造のみを優遇し、小規模の酒類製造業が育たないよう にしている。・・・これも、見方によってはぁーあるかも。
 裁判の結果は、著者の有罪。現在も、日本国内ではアルコール度数1度以上の飲料を作るには製造免許の取得が必要であり、免許がない場合の製造は違法です。


 なぬ?「アンティークマンは、過去にワインの密造失敗や、どぶろく密造失敗があったよね」って? わ、忘れましたぁ…。物忘れが激しくなっちゃってぇウフフ…。
 私が、未遂とはいえ法律違反をしたことなど…記憶にはございませんがね。思い出としましては・・・「発酵したワインの瓶からワインが噴出し、天井に当たって滝のように落下、カミサンの白いTシャツを真っ赤に染めた」…そんなことがありました。(密造酒については、うっかりブログに書けませんなぁ)記憶にはありませんが、思い出にはある。


 気になるのは、「酒造法違反」の刑罰はどのようなものか?
 近年、「酒造法違反で逮捕」という話は、とんと耳にしません。よって昔の話になりますが…
 昭和30年代に、11リットルのどぶろくを密造して捕まった人の場合・・・「罰金相当額3千円、酒税900円、かめ1個、濁酒7リットルを期限内に納付するよう」
 …どうやら、刑務所へは行かなくて済むらしい。11リットル造ってどうして7リットルの没収か?それは、4リットル飲んでしまたかららしい。なんか、おおらかだなあ!いい時代だったんだなあ。でも、誰かが密告したんでしょうねえ。密告者は、当然近所の人。嫌な時代だったんだなあ。いい時代だったのか、嫌な時代だったのか…ど、どっちなんだぁ!
 この程度の罰則で済むのならぁこっそりとぉ…イヤイヤ!法に触れることはいけない。


 そもそも、「密造禁止」の発端は、税収減に対する防御策でした。
 日露戦争の戦費を調達するため酒税額が引き上げられました。ついでに、税収増の妨げとなる密造、言い換えると自家製造を禁止としたのです。
 戦争をすると、どぶろくが飲めなくなるわけで…戦争は良くないのです。だから、私は戦争反対。


 戦費が不必要な今、「どぶろく製造の自由化」何とかならないもんでしょうかねえ。
 な、なお、アンティークマン退院してまいりましてぇ、気持ちも多少前向きになってきました。ぼちぼちブログを書きます。


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