アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「ヤマモトヤマ」海苔なのか関取なのか?

2024年08月19日 | Weblog
 エジプトのギザでもカイロでも、おおよそ観光客が立ち寄りそうな場所では、「ヤマモトヤマ!(山本山)」「モウカリマッカー!(儲かりまっかー)」…などなどの声がかかります。とりわけ「ヤマモトヤマ」が圧倒的に多い。怪しげなオジサンはもちろん、暗い表情のオバサンも、「ヤマモトヤマ」。

 警察官まで、「ヤマモトヤマ」。なお、警察官は、「ツーリズム&アンティーク ポリス」という、立派な腕章を着けています。その数の多いこと!そして、小銃を持っている…。
「ヤマモトヤマ!」と呼び掛けてきた警察官に、「意味知っているのか?」と質問してみた。
 彼は、「知ってるよ!えーと、えーと…ブツブツ アッサラーム・アライクム…」案の定、知らなかった。そこで、私は、「ヤマモトヤマというのは、相撲レスラーの名前なんだ」と教えてあげました。警察官は、目玉をひんむいて驚きを表し、無言になりまして、悔恨モード。
 なんの悔恨かって?意味も分からず「ヤマモトヤマ」と呼び掛けていた自分がいかに愚かだったかということ…かな。

 エジプトにおける、「ヤマモトヤマ」は、「日本人が喜ぶから」という理由で発するもの。「海苔を売ってますよ」とか「現役最重量の関取」とかとは全く関係がない。単なる「音」ですね。
 蛇足ですが、元大相撲力士の山本山は、現役時代は、身長190cm、体重266kg(当時、幕内最重量力士)。引退後、渡米して、ロサンゼルスでタレント「YAMA」として活躍中。40歳になっています。日本大学卒。

 エジプトの物売りは、昔も今も進歩がありませんでぇ…「センエン(千円)、センエン」が健在。「10個でセンエン」「30個センエン」…瞬時にして千円で買える土産品の個数が増える。「高い!」と言ったら、「60個センエン」だって!仕入れ値は一体いくらなんだろう?盗品なのか?
 なぜ「センエン」が世界の観光地共通語になったか?「発音しやすいから広まった」と考えます。「ヒャクエン(百円)」は、拗音が難しい。「イチマンエン(一万円)」は、長い…。
 もっとも、現エジプト国王は、「アブドルファッターフ・アッ=シーシー」…長いわ。
 エジプトの収入源(外貨獲得)の第1位を次から選んでください。
1 観光
2 スエズ運河の交通料
3 石油
4 農産物  
 正解は、スエズ運河の交通料。エジプトの敵は海賊。ソマリアの海賊問題のときは、収入がなくなりかけて、大変だったのです。

 ローマのトレビの泉は、「後ろ向きにコインを投げ入れ、振り向かずに帰ってくると、またトレビの泉を訪れることができる」のだそう。私は、そのようにして再訪がかないました。 

 過去に、「ナイル川の水を飲むと、またエジプトへ来られる」という言い伝えがありました。現在のナイル川は、ゴミの川。「ナイル川の水を飲むと病院へ行く」という言い伝えになっています。

 現存するピラミッドは、スーダンまで点々と続き、「86個」。風化→消滅という危機に瀕しているものもある。ピラミッドといえば、吉村作治先生。81歳になっておられる。この度の、エジプト行きも、行かれてからまだ2か月ですから、今日もどこかのピラミッドに潜り込んでおられることでしょう。