アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

 「金(かね)を丸ごと信じろ」ってかぁ…

2024年08月21日 | Weblog
(前回の続きなのですがね)
 北朝鮮に抑留された「第十八富士山丸」の、船長さんと機関長さん。拷問まがいの取り調べが長期間(5年間ですよっ!)続いたのです。
 精神的にも肉体的にも追いつめられ機関長は自殺未遂までした。
 機関長さん、「(密航者を幇助した)罪を認めれば、日本に帰す」という嘘に乗ってしまった。北朝鮮捜査当局が捏造した調書(虚偽)を認め投獄されました。(この話で彷彿されるのが、足利事件の菅家利和さんですね)

 船長と機関長はその後どうなったか?結果的に、労働教化刑15年のところ、2年5か月服したところで解放された。
 ここ、驚くところですよ!驚いて下さい。北朝鮮が、「密航者を幇助した大悪人」を解放した!あり得ない…でも真実。
 解放は、日本の国会議員による訪朝団が交渉した結果でした。 北朝鮮ですから、
「罪を認めれば解放するよぉ~!な~んちゃって。解放するわけないだろ、バ~カ」
…結局、そ~ゆうことになるだろうなあ。と、思っているうちに、本当に、船長と機関長が無事帰国…。一体何が起こったのか?

 ここで登場するのが、首相にはならなかったが、大物政治家だった金丸信です。え?知らない?佐川急便ヤミ献金事件ですよ!知ってる人が少なくなってしまいました。「金竹小(こんちくしょう)」なら、聞いたことがあるという人もおられるかな。
 金竹小は、金丸信・竹下登(DAIGOの祖父、北川景子の義理の祖父)・小沢一郎の頭文字。当時最大派閥として政府・与党に対して圧倒的影響力を持っていました。この3人を良く思っていなかった議員達が、目の上のたんこぶに対して、「こん畜生!」をかけた「金竹小」と陰口。
 
 この金丸信が中心になり、訪朝して2人を取り戻してきた。1990年のことです。この年、すでに拉致も明るみに出ていました。どうして、拉致被害者も一緒に連れ帰れなかったのでしょうか?なにかあるのでしょうねえ?
 北朝鮮が、簡単に第十八富士山丸の2人を返すはずがない。相当額の「対価」を支払ったのでしょう。金を丸ごと信じろ…金丸信。約18億4230万円の所得を隠し、10億3775万円を脱税したとされた政治家です。ある意味、やり手。北朝鮮へ「お金」を持っていったのでしょうねえ。拉致被害者まで助け出すには、金丸信でも、お金が足りなかったのかなあ。


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