アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

冊子の教科書が消える…アナログからデジタルへ 

2010年08月24日 | Weblog
 「頭が古い」とか、「発想に埃がかぶっている」と、いわれるのはむしろ誇らしい。そういう価値観なので…。しかし、「顔が古い」「体がヨボヨボ」といわれると、悲しくなる。古いものがいいという価値観のほか、ルックスを重んじる価値観の持ち主ですから。
 今、自分自身の意思を決めかねているのが、「教科書のデジタル化」。賛成論をぶちあげようか、反対側に回って徹底抗戦に出るか?

 孫社長が「教科書のデジタル化」に、大きな旗を振っています。そりゃあ、ソフトバンクとしては、教科書のデジタル化は収益につながる。それにしても、ソフトバンクをSBと表記するようになってきている。私にとってSBは、コショウ屋さん。瀬古選手もSBでコショウを売っていた。「SB」という表記、SB食品は、ソフトバンクに、「SBを使うな、コラ!」と、注意した方がよい。そんなこと、どうでもいいだろうって?既得権ってものがあるでしょうがぁ!

 閑話休題。デジタル教科書…。
 1 映像や音声なども含めた情報を容易に追加したり加工したりできる
 2 学習者のレベルに合わせた学習を進められる。学習機会の保障。
 3 視覚障害者・学習障害・知的障害・精神障害者にも有効。

 いいことずくめ…。国家予算面では、義務教育教科書の無償給与として394億円(2009年度文部科学省予算)のうち、およそ200億円が教科書代。その200億円で、ディスプレイパソコンを全国の児童生徒へ貸与できる。お釣りが十分来るので、電子ブック・電子ノート・教材の開発に回すことができる。さらにあまった予算を、都道府県に配分する。地域特性に応じた教材開発を推進できる。いいことずくめ…。

 教科書のデジタル化で困ることはないのか…
 1 教科書の原材料である、製紙業界が打撃を受ける…すでに電子書籍で打撃を受けているが、教科書で紙が必要なくなると倒産ですよ。
 2 教科書出版業界が打撃を被る。大阪書籍や一橋出版がすでに倒産しているが…。(出版業界は手を打っている。後述)
 3 教科書を扱う書店…地方では、「教科書だけで生活している書店」すらあるが、冊子の教科書がなくなったらどーする?
 このように挙げたが、教科書出版業界はすで、「デジタル教科書」を作っている。電子教材でビジネスモデルを転換しなければ生き残れないから。光村図書出版、東京書籍、啓林館、大日本図書、山川出版社…教科書を出版するだけあって、頭がいい。打撃を被る心配は…杞憂でした。

 結局、日本も「デジタル教科書」へまっしぐら。反対の余地なしか。学力をつけることができるなら、冊子の教科書にこだわらないけど…。