アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

綿毛繋がり

2024年06月29日 | Weblog
 10年ほど前に、私が作詞した「なめんなよぉ タンポポ」
 ♪なめんなよコラ!タンポポ 
  抜いても抜いても次々増える 
  おいらの畑はタンポポ畑 
  悪貨は良貨を駆逐する 
  タンポポは野菜を駆逐する

 農民泣かせなのですタンポポは。花が終わると散らずにしぼむ。そして、綿毛をつくって球状に開く。綿毛の根元には種がついており、風に飛ばされてそこら中に播種!それが困る!
 それだけじゃない、恐ろしいほどの生命力。クワで削り取っても、根があればまた生えてくる。
 花を摘んでも、その花は茎も根もないのに、モノ凄い速さでしぼんで種を作り綿毛をつくる。球状に開いて子孫を残す(←これって、恐ろしいほどの生命力。マサカ?と思われる方は、タンポポの花だけを摘んで放置しておいて観察してっ!)。
 さらにさらに、葉を切り取って地面に触れるところに置いておくと、根を出します!

 えっ?「今日はタンポポの悪口か?」って?それがですねえ、孫のハルくん(2歳2ヶ月)は、草花が大好きなのです。散歩の途中で、花を見つけると、いつまでも眺めているのです。よそ様の花壇の花は摘みませんが、タンポポは摘んでも叱られないので摘むのです。私の天敵は、今は孫の友達となっておりまして。

 庭先に花を植えるとしたら何がいいか?私は迷わず、「オキナグサ」をお勧めします。
 オキナグサを勧める理由は…草花は、「つぼみ→開花→散る寸前」までは、人々を楽しませてくれます。しかし、散ってしまったらハイそれまで。じつに短い期間しか楽しめません。
 ところが、オキナグサは、「葉が出る→つぼみ→開花→花弁がしぼみ種をつくりウエーブがかかった白い髭のような綿毛が伸びる(これも楽しめるのです)→この白い髭が、薄緑の葱坊主のような形状に変化する(これも美しい)→老衰して枯れる姿を見せずにいつのまにかその一年の自分の義務(人を楽しませる)を終える」。

 私は、人生経験が80年に満たない若ぞうではありますが、オキナグサほど見てくれる人にサービスする花を知りません。「オキナグサ」という命名は、「白く長くウエービーな綿毛」が、ご老人の白髭のように見えるからでしょう。

 えっ?何故、プロローグはタンポポだったのかって?花弁が散らずに綿毛になるところがオキナグサと同じってことで…。

 お詫び:オキナグサから、「おっ、今日は格調高く『翁草(江戸時代、神沢杜口(かんざわとこう)著。前編・後編をあわせて全200巻)』か!アンティークマンなかなかやるなあ。と、思われた方、綿毛の話でごめんなさい。


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