オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

映画『東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン』

2007-05-01 | おすすめ映画

今日のお昼はまりりンとランチ。
そしてその後夕方から映画に行きました。
お友達のY子ちゃんから誘われて、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』。
シネマデー(1000円の日) なので人が多いだろうなあって思いきや、結構空いてる松竹東洋座。
館内に入ると映画の主題歌の福山雅治の『東京にもあったんだ』が流れていて、福山くんファンのY子ちゃんは「いい歌~♪」ってもう興奮気味。あ、そう言えばそうだったね。相変わらずちっとも知らなくてごめんね(苦笑)。

映画は、予想した通りやっぱりいろんなシーンで涙がポロポロ出てきちゃいました。
原作はもちろん読んでたからストーリーは知ってるんだけど、これだけ泣けちゃうのは映画の力。
私の場合、特に音楽でグッときちゃいました。音楽担当は上田禎(ただし)さんという人。どの曲も素敵だったんだけどオダギリジョー演じるボクがオカンの手を引いて横断歩道を歩くスローモーションのシーン、あそこの映像と音楽が最高でした。予告編の特報にも使われてる曲です。
もちろん福山くんの歌も良かったよ。

あと樹木希林と内田也哉子の実の親子が二人一役で「オカン」役を演じたことでもこの映画は話題になってたけど、役者初体験の内田也哉子の演技が自然で、さすが血は争えないなあって感じました。
彼女の何とも言えない独特の表情と声。「オトン」の描く観音菩薩の絵にも通じるような魅力で心に残りました。

それと映像がとても奇麗。
昔のシーンも今のシーンもどのシーンも丁寧に作り込まれていて、すごく手がかかってるって感じがしました。

そして特に印象的だったのは、昔のオトンを写した写真のバックに写った建設途中の東京タワーの写真。(もしかしたら原作には無いシーンかもしれないけど)
オトンとオカンとボクの人生を見守り続けた東京タワーも、やっぱり人が作ったものなんだなって、東京タワーにも歴史があるんだってなんか感じさせる写真。
そこに昔からあって永遠に存在し続けるように見える東京タワーも、いつの日かなくなる日が来るかもしれないですよね。

「人生の喜びと儚さ」を描いた松岡監督の『東京タワー』。
日本人の琴線に触れるいい映画です。
ぜひ皆さんも観てみて下さい。