新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

十二支と易卦

2016年04月20日 | 四柱・その他
● 子:☷☳(地雷復)…一陽来復、長く続いた困窮の果てに初めて一条の希望を見出したとき。冬至を含むこの月に初めて陽気が萌す形を示す。万物は冬至を契機に僅かずつながら「陽」の方向に向かう。「子」は孳(ふえ)るの意味で増殖を示す。

● 丑:☷☱(地沢臨)…子月に、はじめて萌した一陽が次第に長じて、二陽四陰になった象。「丑」の解字…寒気のため、まだ右手の三指が動かない有様。

● 寅:☷☰(地天泰)…陽の気が増えて陰陽相半ばしている象。日ざしは既に明るく「立春」の時。「螾」うごくの意味で、植物の生命の伸長を象徴している。寅は木気の初め。地天泰は六十四卦の中で最も良い吉祥の卦、天地和合の卦。

● 卯:☳☰(雷天大壮)…天上に雷が轟く、壮んな陽の気の象徴。陽の気が日に日に増殖していく有様。卯は象形文字で開門の形。新芽が二つに分かれて地上に出ている形。

● 辰:☱☰(沢天夬)…水の集まりが極めて高い処にあることを示している。そして、決潰して溢れ下に降る。そうして地上の万物はその水によって大いに潤う。辰は蜄なり、蜄は振で動く、辰は震なり。

● 巳:☰☰(乾為天)…一陰の影もない全陽。蛇が地中から外に現れ出る時で、「巳」の字は蛇が曲がって尾を垂れた姿。

● 午:☰☴(天風姤)…夏至を境に日脚は少しずつ縮まって、一陰が下に萌した象。午は陰陽交わる。午は忤(さか)らうなり。

● 未:☰☶(天山遯)…一陰が勢いを増し二陰となり、その結果、天☰と山☶が合した形。象形文字では、木の枝葉の茂ったさまの象。万物が成熟してその実に味わいが出る。またその気候。

● 申:☰☷(天地否)…天地間の道が閉鎖して通じない象。上下の意志疎通。陰気体を成し自ら申束(のびちぢみ)す。
「守庚申」…宇宙に充満する殺気(金気)を防ぐ呪術。

● 酉:☴☷(風地観)…秋分を境にして夜が次第に長くなり、気温も下降し、陰の気が勝っていく象を示す。酉とは万物老いるなり。酉は象形、酒を醸造する器の形に象る。酒は黍が成熟してから醸造する故に、成る、老いる等の義に用いる。

● 戌:☶☷(雷地剥)…勢いを増す陰の力に圧倒され、一陽が辛うじて残されているかたち、五陰一陽の卦。戌とは万物尽きて滅す。しかし、終末ではなく、春に備えての備蓄、蓄成の意味も含む。

● 亥:☷☷(坤為地)…陽の気が尽き果てて純陰の状態を示している。和名は「神無月」…太陽の光も極度に衰微の方向に向かい、極陰なので神も不在。亥は該なり。陽気下に蔵る。故に該というなり。荄は根なり。陽気下に根ざすなり。陰極まりて陽しょうずるなり。
「十二支の本から」

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