人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

衣浦港海上視察

2011年01月18日 | 政治


 1月11日(月)、衣浦港海上視察を私、大西健介が呼びかけて、実施をいたしました。
 国土交通省は昨年「選択と集中」による国際競争力を確保するため全国103の重点港湾から43港を国の直轄投資を行う重点港湾として43に絞り込みを行いました。
 当初、愛知県には、名古屋港に加え、三河港があるため、衣浦港が重点港湾に残るのは難しいと言われていましたが、碧南市や商工会議所の皆様にもご協力いただき、重点港湾に残すことができました。
 しかし、これからが重要です。国土交通省から、衣浦港の海上視察をとのお話をいただいたので、私だけで視察するのではなく、関係者の皆様と一緒に今後の衣浦港のあり方を考えたいと関係者に呼びかけをさせていただきました。
 当日は、国土交通省、愛知県、碧南市からは禰宜田市長、商工会議所の平岩会頭、自民党や公明党の議員を含む市議会議員の皆様、関係企業の代表者の皆様、漁協の皆様と幅広い皆様にご参加をいただき、有意義な視察と意見交換を行うことができました。

 私が実際に視察を行い得た所感は主に次の3点です。

 第1点は、ポートアイランドの活用です。港湾の絞り込みの中で、当時の前原大臣が強調していたのは、潜在的な成長性と民営化の視点です。衣浦港が重点港湾の指定を受けたポイントは、まもなく埋め立てが終了するポートアイランドの活用です。第1期工事で新たにできる47haの土地利用を今から検討しておくことが重要です。今回視察を行って改めて認識したのは、衣浦は細長い湾の両岸にびっしりと企業が立地しており、まとまった利用可能な土地がほとんどありません。一方で、ふ頭利用が入りくんでおり、さまざまな種類の積み荷がバラバラなふ頭で積み下ろしされています。また、荷捌きスペースも不足しています。ポートアイランドを活用して、ふ頭利用を整理するとともに、専用岸壁を持つ企業が共同出資して港湾管理を行う法人を設立することで民営化することも検討してはどうかと考えます。

 第2点は、港湾浚渫土砂と一般・産業廃棄物の処分場をどうするかという視点です。今後の浚渫土砂の処分場は目処が立っていません。また、中部電力火力発電所から出る石炭灰の処分先も必要となります。さらに、今後、廃棄物の埋め立ては、対岸の武豊の衣浦港3号地に引き継がれますが、ここは愛知県全体の廃棄物処理場であり、13年でいっぱいになる予定です。今から、次の処分先を考えておく必要があります。現在のポートアイランドの南側の第2期工事を港湾計画の中でどう事業化していくかが鍵になります。

 第3点は、港湾と道路等の周辺インフラとの一体的整備です。名浜道路の計画を見ると、ポートアイランドを経て名古屋につながる青写真になっています。また、衣浦港の機能の活用のためには、安城から高浜を抜けて衣浦につながる道路の整備が不可欠です。トヨタ自動車衣浦工場では、かつて衣浦港から完成車を積み出していましたが、伊勢湾岸道路の整備によって、名古屋港飛島ふ頭を利用する方が時間的にもコスト的にも早く安く済むことになり、現在では衣浦港を利用していません。名古屋港、三河港がある中で、衣浦港がその特色を活かして差別化をはかるためにも道路を含む周辺インフラの整備は欠くことができません。

 視察の様子は、ケーブルテレビ局キャッチの「KATCH TIME」でも放映されました。

http://www.katch.co.jp/community/katchtime/detail.html?id=268


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