人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

ウガンダ日記その3

2012年04月03日 | 政治
ウガンダで活動するNGOや国際機関の関係者の皆さんと懇談をしました。興味深かった話を以下、書き留めておきたいと思います。

◯ 日本の援助は長期的視点で行われており、信頼されている。反面、時間がかかるため、フットワークのよい中国に負ける。

○ 日本の援助は、時間はかかるが質が高いことがうまく伝わっていない。例えば、ウガンダでも日本のゼネコンが5年かけて道路建設を行ったことがあるが、当時、地元紙には「なぜ、そんなに時間がかかるのか?中国なら数ヶ月でやる。」批判を受けたが、いざ、できてみると、ウガンダでは道路に穴が空くのは当たり前だが、日本の道路はメンテナンスが要らないと高い評価を受けている。

○ 車はトヨタが一番多い。ウガンダで走っている車はほとんどが中古車なので、故障しても部品が手に入らなければ売れない。この点で、先行利益が大きい。最新の車はかえって売れない。なぜなら、電子部品化が進すぎて、ブラックボックス化していて、故障しても自分で直せないから。日本企業もとにかく最新の精密なものではなく、シンプルでメンテナンスしやすいものを狙うべき。

○ エイズは、公式発表と違い、減っていない。若い人たちの間に、HIVに感染しなければ大丈夫という妙な危機感の欠如があ、検査を受ける人が減っている。地元のタブロイド紙の出会い系のコーナーには、HIV陽性の人が同じ陽性の異性を求める書き込みが普通にある。

○ ムセベニ大統領が63歳というのに諸説ある。ウガンダの人に誕生日を聞くと「雨の季節」といった答えがふつうに返ってくる。一月一日とか一月二十三日とか、十一月十一日とかが多い。定年になりそうになると、毎年あ、一歳若返るという笑い話もある。中東などでも、遊牧民が政府の出張所に数ヶ月分の出生届をまとめて出すのは当たり前。

やはり、現場で活動している方々に話は面白いし、ためになります。


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