人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

何かが狂っている・・

2009年02月11日 | 政治
 私は、国会職員として、衆議院議員秘書として長年国政に関わってきましたが、候補者となって外から永田町を眺めるようになって一年半、「何かが狂っている・・」という思いがしてなりません。
 最近では、政界にとどまらず財界も巻き込む形でそれを象徴するような事件が起きています。
 その一つは、キャノンの工場建設に関わる3億円脱税事件です。キャノンの大分工場と言えば、大規模な派遣切りで世間の注目を集めました。そのキャノン関連施設の受注に絡んでゼネコンから裏金を受け取り脱税で逮捕された容疑者は、キャノンの御手洗会長との親密な関係を利用して口利きビジネスを行っていたと言われています。御手洗キャノン会長は、言わずもがな日本経団連の会長です。御手洗氏を接点にして、同じ場所を舞台にして、派遣切りと裏金・脱税事件が起きたことは何かを象徴しているように思えてなりません。
 もう一つは、「かんぽの宿」の譲渡問題です。日本郵政が簡保の保険料で建てた施設を約109億円でオリックス不動産に一括譲渡しようとしたのに対して鳩山総務大臣が待ったをかけた問題です。今回、譲渡の対象となった70施設の建設に費やされた簡保の保険料は約2400億円で109億円はその20分の1にも満たない「たたき売り」です。入札の不透明さも指摘される中、譲渡先が総合規制改革会議議長を務め郵政民営化の旗振り役だった宮内氏社長のオリックスだというのはやはり不自然な気がします。
 そして飛び出したのが麻生総理の「郵政民営化に賛成じゃなかった」の発言。批判を浴び慌てて修正しましたが「(小泉総理就任時は反対だったが)2年かけて勉強し、最終的に賛成した」という言い訳があまりにも幼稚で情けなくなりました。

 労働法制の規制緩和、郵政民営化という小泉改革を象徴する改革に関係する財界人の周辺で起きた2つの事件、そして、麻生内閣の存立基盤である衆議院での3分の2を超える議席をもたらした郵政民営化解散を総理自らが否定した以上は、衆議院を解散して民意を問いなおすしかないのではないでしょうか。
 オバマさんが大統領になったからといってすぐに景気がよくなる訳ではありませんが、アメリカ国民は自分たちで選んだ大統領だから全力で支えて力を合わせて危機を乗り越えようと思えるのです。
 私たち日本国民は、小泉さんに託した覚えはありますが、安倍さんにも、福田さんにも、麻生さんにも任せたつもりはないから、余計に現在の状況に我慢ならないのだと思います。
 来るべき総選挙で、みなさんの手で、政権を、国を託すリーダーを選んでいただきたいと思います。


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