ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

詩誌「チョンソリ」56号に掲載されました。「十五夜の日に」バイリンガル

2013-11-15 22:11:03 | 詩・コラム

詩誌「チョンソリ」56号に掲載されました。



[한가위날에]


휘영청 밝은 달이
하늘중천에 뜬 한가위날

보름달이 가장 아름답다는
그 순간을 찍고싶어
찰칵 샷터를 눌렀더니

그리운 큰오빠 얼굴이 떠올라
쟁반같은 보름달이 이그러졌네

추석엔 반드시 다시 찾겠다고
약속한 날은 그 언제고
못난 동생은 올해도 이역에서
그 약속 어기며 하늘만 쳐다보네

서귀포 앞바다가 바라보이는 묘지
부모님산소 찾아 함께 향 피운 날
형제가 모이니 너무 좋다고
싱글벙글 웃기만 하던 우리 큰오빠

벌초는 끝났을가
과일이랑 송편도 장만했을가
올해도 혼자 술 한잔 하면서
한 하늘아래 보름달 보고있을가

두시간이면 가닿을 고향땅
아직은 달나라만큼 멀기도 하지만
휘영청 달 밝은 한가위날은
달빛속에 우리 오빠 만나는 날이라네



対訳
  「十五夜の日に」

皓皓と 明るい月が
中空にかかった仲秋節

とびきり美しい
満月が撮りたくて
カメラのファインダーを覗いたら

懐かしい兄さんの顔が浮かび
お盆のような満月が歪んでしまった

旧盆には必ずまた訪ねると
約束したのはいつの事だったろう
愚かな妹は今年も異国で
空ばかり見ている

西帰浦の海が見える共同墓地
両親のお墓参りに初めて行った日
兄弟が集まったことが嬉しいと
ニコニコしながら泣いていた兄さん

お墓の雑草刈りは終えただろうか
果物やソンピョンも供えただろうか
今年も一人ぼっちでお酒飲みながら
十五夜お月様眺めているのだろうか

2時間もあれば行ける故郷の地
いまだ月の国ぐらい遠いけれど
皓皓と月が輝く 仲秋節の日は
恋しい兄さんに 会える日なのです

       *ソンピョン―松餅



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11月15日、思ったこと。

2013-11-15 10:31:20 | 日記


  夜中に降っていた雨が、朝になっても止む気配がありません。

  今日は6か月ぶり、4回目のMRI検査の日です。9時には検査が始まるので、孫弁当も昨日に代えて、昨晩は早い目に寝床につきました。

  昨年1月5日にブログ「ニョニョのひとりごと」を始めてからかれこれ2年近くになりますが、この間は自分の健康を維持するための、努力の日々でもありました。

  と云うのはブログを始めて10日目の1月14日、脳血栓に依る発作があり、1月15日、救急でMRI検査を生まれて初めてしたのです。





  経験のある方はお分かりでしょうが、MRI検査は決して楽しいものではありません。まるで孤島に放り込まれるような孤独感と、身動きできない、命を機械に預けるような怖さがあります。おまけに耳栓をしてもらっても、工事現場にいるような大きな騒音は、何もかも放り出して逃げ出したいような気持にさせます。でも逃げることはできません。自分のためにしているのだから、原因は自分が作ったのだから。

  機械の中に入ったら観念して眼をつぶって、何かを必死に思い出そうとします。

  今日は5~6歳のころの事がはっきりと思い出されました。

  京都の東福寺で住んでいたとき、坂の下に半洞窟の家が2軒あり、お隣も同胞の家でした。そこには「ホヨリ」君が住んでいたのですがお友達はその子だけでした。

  家の前には小さな小川があって、橋などではなく、むかえのネギ畑に行くための板が1枚敷いてあるだけでした。小川と云っても中に入れば子供でも立てるぐらいの浅い小川でした。水はいつもとても綺麗で川の中の石などがはっきり見えていたのを覚えています。

  小川をたどっていけば豚小屋があって、いつもブーブー泣いていました。

  家の前でホヨリ君と良く電車ごっこをして遊んだのですが、ある日板の上で二人がお互い逆方向に向かって走ったため、縄が切れて二人とも小川に落ちてしまいました。「え~んえ~ん」泣いていたら、小川の向こうから大きな蛇が私たちに向かって泳いできました。


  もうびっくりして、怖くてギャーギャー騒いでいたら、家の中から祖父が出てきて、長いホウキのようなもので蛇を追い払ってくれました。蛇はニョロニョロとネギ畑の中に入っていきました。ただそれだけの思い出ですが、この場面は今まで何回も何回も繰り返し浮かんできた体験です。

  そんなことがあってから1年ほどして私は大阪に引っ越しましたが、風の便りにホヨリ君の家族は帰国したと聞いています。

  もう60年も前のことなのにどうして思い出すのでしょうね。






  15分から20分ほどして検査が終わりました。半年前の検査の時、小さな瘤が見つかったのですが、その瘤がどれほど大きくなっているのかが、今回の検査の目的でした。


  先生がレントゲンを見せてくれながら、まったく前回と変わりがないこと(悪化していないこと、瘤の大きさもそのまま)、細くなってる血管はあるけど血液がサラサラになる薬を飲み続ければ問題はないからと、次は3か月後の検診となりました。


  ほっとして力が抜けてしまいました。本当は2~3日前から少し心配だったのです。瘤が大きくなっていたら、悪性だったらどうしょうと心配していたのです。かといって食欲が落ちるわけでも無く、私は本当にノー天気な人間だとつくづく思っています。


  兎にも角にも、これからも健康に気をつけて過ごそうと思っています。

  この2年間、私が実行したことは

  ①ストレスをためない。(そのためにはお花を育て、いつもお花を見ながら暮らす。)

  ②一日に1時間は必ず歩く、歩けない日はプールに行く。

  ③後悔の無いように行きたいところへはどんどん行く。

  ④食生活に気をつける。(食べすぎは治らなかった)

  ⑤少しでも人の役に立つことをする。  





  病気を持ったことで大変意識的に健康について考えるようになり、意識的に食生活なども改善するようになりましたが、治療費が高すぎるのが難です。


  今日だけでも診察費、検査費込みで6,900円、薬代3か月分で8,540円、合わせて15,440円です。

  私が頂いている年金の4分の1が吹っ飛んでいきました。





  さぁ、クヨクヨするのはこれくらいにして、ウリマル朗読「芙蓉会」に行って来ます。

  土日にかけては夫と共に山の中に行って来ますね。では又お会いしましょう。元気が戻ってきました。






  


コメント (4)
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11月12日 78回目の「火曜日行動」です。

2013-11-12 14:40:44 | 火曜日
11月12日 78回目の「火曜日行動」です。


 11月12日、今日は朝から気温が低くてとても寒い日です。

 でも府庁前では「火曜日行動」が木枯らしを吹き飛ばして元気に行われました。

 









 愛知から、ウリハッキョを支援する「ウスム」のメンバーである高原さつきさんが参加され力強いアピールもしてくれました。

 この方は2年前の11月27日、ソウルで行われた「朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー」韓国版出版記念朗読会にも応援で駆けつけてくれました。














気温は6度からあまりあがっていないのに、今日もウォンサ君のハルモニがいらしてくださいました。














































   今日も大勢の方々がマイクアピールをしてくださいました。日本の方も同胞も、若い方も年配の方もそれぞれの思いを今日も元気一杯訴えました。わたしもいつものように最後に皆さんと一緒に火曜日行動の歌Ⅱ「この坂を上れば」を大きな声で歌いました。


   坂を上ることなく府庁前には来れないのですが、正直膝が痛くない日はありません。でもこの歌を歌いながら上るとなぜか元気になれるのです。来週も来ます。


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 「追」  私事ですが、今朝いつものようにスクールバスに孫たちを乗せるため、孫の家に行ったのですが、階段を上り2階の部屋に入った途端、「ハッピバスディツーユー」の歌で孫と嫁が迎えてくれたのです。


   日曜日の10日が誕生日でしたが、その日は学美展に行ったりして、家を空けていたので今日お祝いの歌を歌ってくれたのです。

   おまけにプレゼントまで準備してくれていました。





   リファは「大、大、大スキなハンメ、お誕生日おめでとうございます」とハングルと日本語混ぜて書いていました。

   ユファは「ハンメへ キム・ユファ」と自分の名前だけハングルで書いていました。

   お手紙だけでも十分嬉しいのに、家に帰って包装紙をあけてみると、温かそうなボアの中敷きが入っていました。

   考えてもいなかったプレゼントだったので冷え性の私はとっても嬉しくなり早速靴底に入れ、「火曜日行動」に履いていったわけです。

   今日は木枯らしのような風の冷たい日でしたが、孫や嫁のおかげで春のような暖かい気持ちで過ごせました。



   
即興詩

「ヌクヌク」

今朝、孫たちがくれたプレゼント
「ハンメ、いつもコマッスムニダ!」

ハハハと笑いながら貰ったけど
家に帰って開けてみてビックリ
靴底に敷く ボアの中敷きだった

今朝は気温6度
朝から寒くて耳あてまでしてたのに
いっぺんに全身がヌクヌク

早速 靴底に敷いてお出かけ
目的地は勿論 府庁前
ペダルを踏んでも ヌクヌク
坂道上っても ヌクヌク

ビラを貰ってくれなくても 
今日はへっちゃらさ めげるもんか
わたしにゃ 孫たちがついているのさ

足元 ヌクヌク
心も ヌクヌク
思いがけないお誕生日プレゼント

「ハンメ 頑張れ~!」
孫たちの声が耳元まで聞こえるよ
胸もヌクヌク 元気もりもり!

                       



  大阪城公園内はもう冬に向かっています。






















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写真で見る 「第14回 ウリキョレ 女性展」 11月11日

2013-11-11 21:22:32 | イベント
写真で見る 「第14回 ウリキョレ 女性展」 11月11日



  11月11日、午後1時過ぎに天王寺区上本町にある、大阪国際交流センターギャラリーにおいて開催されている「第14回 ウリキョレ女性展」見てまいりました。。

  今日は解説抜きで取りあえず写真だけ見ていただきましょう。

  写真を見られた方は、実物を是非ご覧ください。明日の午後4時までで終わってしまいます。私の安物のデジカメでは到底作品の素晴らしさを表現っすることができません。見なければ損ですよ。

  昨日の学美展と言い、今日のウリキョレ女性展と言い、芸術の秋にふさわしく、大阪は芸術の花が満開です。

  いつも家族の世話をしたりお勤めに出たり、学校のために尽力されたり、毎週「火曜日行動」に出られたり、この世の中で女性ほど忙しい方々はいないと思うのですがオンマであり、妻であり、ミョヌリであり、孫の面倒を見るハンメである女性たちが一人の人間としてこんなに素晴らしい芸術作品を作り続けていることに対して感嘆せずにはいられませんでした。


毎週「火曜日行動」に来られ、夏は「かちわり氷」を、その他の季節には毎週「飴」を持ってきてくださるチョ・グッスンさんはすごく大きなポジャギを出品されていたのですが、どの位作るのに時間がかかったのかとお訪ねしたら、1年近くかかったとおっしゃっていました。凄いことです。あの優しい微笑みの下に凄い意志、根性が隠されていたのですね。改めて尊敬いたしました。


  高級部時代からとても可愛がっていただいた栄子先輩と久しぶりにお会いし、色々お話を聞くことができました。来年は私が詩を作り先輩が書芸でそれを表現し、二人で一つの作品を完成させ2年後に出品しようと話し合いました。実現したいものです。


  20代から90代まで凄い年齢層の方々が出品されています。今は2年に一回の展示だそうですが、凄いパワーのいることだと思います。準備委員会の方々のご苦労に只々頭が下がるばかりです。本当に素晴らしいものを見せてくださいました。


  では入り口からご覧くださいね。











































































































































 
 最後に韓昌美さんが創作された絵本「私は薔薇」をご覧ください。



































  夢がいっぱいな絵本ですね。

  この方は 故 ハン・ブテク先生とユン・ミセンさんの一人娘さんです。初級学校で美術の授業もされています。

  3人のお兄さんも新聞記者、専従、大学の先生(昆虫博士)とそれぞれの分野で大活躍しておられます。




  みなさん、これからも頑張ってくださいね。心から拍手を送らせていただきます。有難うございました。  
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11月10日、65回目の誕生日をのんびり過ごしました。

2013-11-10 21:47:56 | 日記
   
   昨日午前中は4歳になったばかりのヒジョン君の保育参観に行って色粘土での「お弁当」つくりや保育園での生活ぶりを見てきました。昨年は余り集中力が無いように見えたのですが、今年はすべて一生懸命参加していました。写真はヒジョン君が作ったお弁当です。





  夕方からは、夫の所属する某オーケストラの定期演奏会を聞きにいって、夜遅くに帰宅しました。





  毎日、重労働をしながらも練習を怠ることなく頑張っている夫を家で見ているので、定期演奏会は本当に楽しみです。

   姉と一緒に演奏会に行って、演奏会後お片付けや総会が終わるのを駅で待って、一緒に食事をして家に着いたら、11時近くになっていました。






  11月10日、朝、目が覚めたら雨が降っていました。

  今日は私の65回目のお誕生日です。一日をのんびり過ごそうと前から思っていました。

  今日で学美展が終わりなのに、雨が降っています。電車で行く予定でしたが、やむなく娘に電話したら、自分も学美展に行く予定だと言います。それで彼女らに便乗して花園までのせてもらうことになりました。







  最終日なので雨が降っていても来客は結構いました。毎年欠かさず見に来ていますが、今年も素晴らしい作品だらけでした。

  すでにfbを通じて沢山作品が投稿されていたので今日は余り写真を撮らず、自分の孫のだけ写しました。





  3年生のユナの作品です。お友達(ヨンホントンム)を描きました。力強く書いているので安心しました。





  6年生のユニの作品です。厨房で働いているアボジ(お父さん)の姿を描きました。遠く離れて居てもいつも一生懸命働いているアボジの姿が脳裏に浮かぶのでしょう。胸が熱くなりました。





  2年生のリファの工作です。上と下が離れていてパンチができます。ストレス解消にもってこいです。(笑)


  残念ながら一番絵と工作の上手な幼稚班のユファの作品はありませんでしたが、残りの3人が頑張りました。すごくうれしく、頼もしく思いました。





  写真は余りとっていませんが工作部門は本当に自由自在な発想で、ユニークな作品がいっぱいでした。子供たちがどれほどのびのび育っているのかを伺うことができます。

  途中で、鳥取大学の仲野先生とお会いすることができました。1年ぶりの再会です。昨年「キム・ヒリョ回顧展」にいらしてくださり懇親会でお会いしました。お姿もそうですが本当に人情味に溢れた方です。学美展には毎年審査の段階から参加され、共に応援して下さっています。論文を何回か拝見させていただきましたが、すごいです。私たちには見えないものが先生の眼には見えるのです。これからもよろしくお願いいたします。





  少し遠慮気味に一歩下がったら低い背丈がもっと低く見えて思わず苦笑いしました。

  すべての作品が良かったですが、個人的には朝高生の作品が特に素晴らしかったです。





   この作品は2年生のチョ・ヨンギさんの作品ですが色彩がとても素敵で何回も見ました。





   他にも素晴らしい作品だらけでした。斬新で、発想が自由で、深くて、見る作品ごとに無限の可能性を感じます。


























  写真では伝わりにくいと思います。実物をもっともっとたくさんの方々に見ていただきたいです。

  全国の朝鮮学校の学生たち、園児たちの絵は、見る人々に夢と希望を与えてくれると思います。世界中に誇りたい絵です。

  学美展を見た後、5人で100円回転寿司の「くら」にいって食事して、孫たちの買い物に「しまむら」について行って、それから「門の湯」にゆっくりつかって家に帰ってきました。ノンビリ、楽しく過ごせたとても良い一日でした。明日からも牛歩で頑張りますね。





  Fbを通じてたくさんのお祝いメッセージいただきました。コマッスムニダ!




コメント (2)
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