ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

4月4日、513回目の「火曜日行動」です。

2023-04-04 16:17:06 | 火曜日
今日は513回目の「火曜日行動」の日ですが、祖国南の地からドキュメンタリー「差別」を作られたキム・ドヒさんと共同監督のキム・ジウンさんのお嬢さんであるキム・テヒさんが火曜日行動に参加されました。








今日のレポーターは、ハルモニ会の井上さんと横道さんです。






写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も心ひとつに発信してまいりますね。応援よろしくお願いします。





大村さんの第一声始まりました。

☆大村さん

府庁で働くみなさん、ご通行中のみなさん こんにちは。
4月になりました。11年前の4月17日にこの火曜日行動は始まりました。初めは、配るビラをはねのける人たちもいました。暴言を吐く方もいました。しかし、朝鮮学校に対する差別が解消されるならば、日本社会に於ける差別も解消される、日本人にとってももっと生きやすい社会になると思い、ここに立ち続けています。

朝鮮学校も新しい年度を迎えました。4月2日、北大阪朝鮮初級学校の入園・入学式に参加しました。旭区にある城北朝鮮初級学校は53年の歴史に幕を下ろし、東淀川区にあるこの北大阪朝鮮初級学校に子どもたちは通うことになりました。大阪の初級学校は8校ありましたが、この4月からは再編され4校になりました。子どもたちは倍に増えました。印象的だったのは、この前まで幼稚班の年長にいた子どもが、みんなの前でウリマルで入学への思いを語ったことです。

先週も話しましたが、ある放送局の番組で、朝鮮学校をスパイ養成の学校だとあるタレントが発言しました。朝鮮学校に通う子どもたちを貶める差別発言を電波を通して流したことに大変憤りを覚えます。今日はその放送局に、朝鮮高級学校無償化を求める連絡会、ハッキョを支える会として私も一緒に抗議、要請に行って来ました。

一緒に行った、朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪の共同代表の藤永先生が今日は来られていますので発言していただきます。









火曜日バンドは不滅です❗











力強い応援ありがとう❗





無償化連絡会共同代表の藤永先生がアピールされました。

☆藤永さん

大阪府庁にお勤めのみなさま、府庁前をご通行中のみなさま、私は、朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪 共同代表を務めております藤永と申します。この火曜日行動の主催団体の代表として、あらためて確認していただきたいことがありましてこの場に参りました。

今年の2月、MBSラジオのある情報番組で、上念司さんという方が、朝鮮学校に公的な補助を行えばそれが朝鮮民主主義人民共和国に流れていく、朝鮮総連に流れていく、子どもたちへの教育がかつてはあたかもスパイ養成としての教育がこの朝鮮学校で行われていたという内容の発言をしました。これに対し、在日本朝鮮人人権協会の大阪と京都と兵庫の組織が抗議文を提出しました。朝鮮学校の名誉を棄損するものであり、朝鮮学校の子どもたちの安全を脅かすものである、という抗議内容です。

ところが、MBS側の回答は、「スパイ養成機関というものが現在も続いているかのような言い方になってしまったのは申し訳がない。朝鮮学校の子どもたちを守る立場からこういう発言になったのだ」と、上念さんの発言を擁護するような回答でした。かつてはスパイ養成の学校であったということでしょうか。子どもたちを守るため、とは何事でしょうか。自分たちが発した番組がヘイトスピーチを呼び更にはヘイトクライムを誘発し、子どもたちの安全、精神に対するダメージを与えるものであったにも拘わらず、言うに事欠いて子どもたちを守るための発言だったなどとはどういうことでしょうか。

MBS側は、民族教育に対する理解が不足していた、朝鮮学校に通う子どもたちや関係者には配慮が足りなかった、という点ついては謝罪をするとは言っていますが、これがヘイトスピーチであることは認めようとしません。

何度も言うようですが、この発言がMBSラジオという公的メディアを通じ、またMBSがこれを追認する立場を取り続けていることは、朝鮮学校の子どもたちに身の危険を誘発することになる、強い憤りを覚えます。あらためて強く抗議します。

こうした大阪、兵庫、京都の在日本朝鮮人人権協会の動きを受け、私たち朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪も主催者の一人として名を連ね4月1日オンライン上で抗議集会を開きました。そこで採択した抗議・要請文を先ほど京都、名古屋の仲間と共にMBSラジオに提出し、あらためて抗議の意と再発防止などを要請しました。

高校無償化裁判は終わったわけではありますが、朝鮮学校の子どもたちに対する理不尽な様々な動き、メディがこれを拡大再生産するという事態が続いています。私たちは、今回のMBSラジオの動きを注視すると共に、BPO(放送倫理の審査をする組織)にも申立てを行っていると聞いていますので、BPOの判断を待ってあらためて交渉の場をもちたいと考えています。

私たちは、朝鮮学校の教育に対する無理解と偏見にもとずく差別行動を放置していること、朝鮮学校の名誉を棄損しヘイトクライムを誘発しかねない極めて危険なメッセージを是認していること、この二点について抗議しました。みなさん、しばらくMBS側の対応を報道などで確認いただき、あらためて朝鮮学校の子どもたちを守る闘いのために一緒にがんばっていきましょう。


☆大村さん

ありがとうございました。MBSに限らず放送ではひどい発言があります。私たちは看過せず、その都度きちんと抗議していかないといけないとあらためて思いました。

今日は、韓国から「差別」という映画を作られた監督が来られました。この監督からお話を聞きたいと思います。










キムドヒさんがマイクを持たれました。通訳は劇団タルオルムの代表金民樹さんです。

☆ キム・ドヒ監督

私は釜山から来ました。「差別」の共同監督をしていますキム・ドヒと申します。

この映画は高校無償化から排除された朝鮮学校の3年間の闘いを記録したものです。
不当な差別、不当な判決と闘っている子どもたち、親ごさんたち、同胞のみなさん、そして何より共に闘ってくださる日本の方々の姿を映画に撮りました。

また、この映画を韓国内に知らせなければと思いました。その理由は大韓民国は朝鮮学校の子どもたちに何の手伝いも支援もしたことがないからです。

また、この映画を作っていて一番驚き、そして恥ずかしいと思ったことは、たくさんの日本の方々が共に立ち上がって闘っておられることを私たちは知りませんでした。このことを韓国にも知らせなくてはならないと思いました。

日本に来るのが遅くなって本当に申し訳なく思っています。コロナが理由にならないと思っています。

子どもたちの学ぶ権利は、誰にも奪いとることは出来ません。
この映画のメインタイトルは『こども達の学ぶ権利のために―最後まで』としました。
力は小さくとも最後まで共に闘っていきたいと思います。カムサハムニダ。


☆ 大村さん

ありがとうございました。
この映画は大阪では4月14日まで上映しています。ぜひとも観にいきましょう。





































中山さんがマイクを持たれました。

☆ 中山さん

朝鮮学校を支持している日本人です。
私も先日「差別」を観てきました。感動的な映画でした。

2017年7月28日の大阪地裁勝利判決、唯一無償化裁判で勝った裁判です。
判決文には行政の朝鮮学校差別は “違法”であるとはっきり書いています。

その夜にあった報告集会で朝鮮高級学校の生徒が、「この判決で報われた。これで自分たちも生きていける」そのようなことを言っていました。

行政が朝鮮学校を高校無償化から排除すること、補助金を凍結することは、朝鮮学校の子どもたちを抑圧し厳しい苦しい状況に追いやっています。

朝鮮学校の子どもたちが堂々と生きる社会を作ってください。
大阪府庁で働くみなさん! 管理職のみなさん! この「差別」という映画をぜひ観てください。





女性同盟の玄さんのアピールとシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が始まりました。

☆ オモニ

大阪府庁のみなさま お疲れ様です。
今、選挙の真最中ですね。

わたし達と火曜日行動で共に闘ってくださっている長崎先生が “大阪府政へ乗り込んでいきたい” そう言う思いで府議会選を頑張っておられると聞いています。私たちも外から応援していきたいと思います。

先ほどもお話がありましたMBSラジオの上念氏の発言は、ここでは口にも出したくないような言葉で朝鮮学校に誹謗中傷を浴びせました。
放送という電波を通して朝鮮学校を誹謗中傷したことに、私たち保護者も傷つき、なにより子どもたちが本当に傷ついたと思います。

私たちは人権協会と共にただちに抗議しました。
この様なヘイトが京都朝鮮学校の事件やウトロ事件を誘発することに繋がっていくのです。

今の社会は閉塞感いっぱいで、日本社会がこれからどうなっていくのか危惧される中ですが、先日4校の入学式がとどこうりなく行われました。私たちは子どもたちを守り、民族教育を守るために、これからも立ち上がっていかなければならないと決意を新たにしました。


☆ 歌とシュプレヒコール

歌「声よ集まれ 歌となれ」

シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ!

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ!

・行政が差別するな!

・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう歌!












































最後の歌は「勝利のその日まで」❗













駐輪場での申し送りです。キム・ドヒ監督が「火曜日行動」参加者のみなさんに激励と連帯の横断幕を持ってきてくださいました。



















キム・ジウン監督のお嬢さんも紹介されました、可愛い方です。









ミンスさんも新しいタルオルムの第19回本公演「キャンパー」について紹介しました。この公演は4月28日から布施PEベースと5月4.5日にはウトロ平和記念館前広場でも開催されるそうです。






キム・ドヒさんとキム・ジウンさんが作られた「差別」は、シネ・ヌーブォXにて、7日までは13時と15時15分から、8日から14日までは10時30分からと18時30分から上映されます、是非ご覧になってくださいね。















来週も頑張ります。

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2 コメント

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Unknown (ヨシダトラジロウ)
2023-04-05 19:37:16
毎週の行動に敬意を払います。9日は投票日ですが、選挙公報をみるかぎり朝鮮学校への無償化差別を問題にしている候補者はおりません。アアア情けないわ。
Unknown (okuyeo)
2023-04-06 15:51:19
コメント有難うございます。悪意は無かっても皆さんまずは当選を目標にされていると思うので難しい問題ですね。

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