私には孫が6人いますが、1番上の孫のユニが明日、高級部を卒業します。妹のユナは8日に中級部を卒業します。
この子たちは私の長女の娘たちです。卒業の記念にユニとユナについて書いた詩を集めて掲載します。時間のある方はご覧くださいね。孫日記詩です。
①「こんな日がいいなぁ」
久しぶりの休日
空は青く さわやかな朝
ユニと手を繋ぎ 鼻唄口ずさみながら
公園に向かう 道すがら
《ハンメ、ユニちゃん昨日走ってん》
《うん?》
《いっぱい走ってん。こけへんかったで》
そうだったね 一週間が過ぎても
ユニには昨日だったんだね 運動会が
もみじの様な ちっちゃな手を
しっかりつないで 歩く この道
凝っていた肩が 嘘のように軽くなった
《オンマもアッパも お仕事いってん》
聞いてもないのに ぽろっと出た言葉に
あわてふためいて 立ち止まった 私
《オンマもアッパも 頑張ってるよ。
ハンメと公園で ブランコ乗って
いっぱい遊んでたら 帰って来るよ》
じ―っと 私を見つめていた ユニ
納得したかのように にっこり笑い
《ウン。ユニちゃんハンメだぁ―い好き!》
明るくなった声に 安堵して ホッ
また手を繋ぎ いち に、いち に
暖かい風が こっそり姿をあらわし
過ぎ去った日々を運んでくれたよう
ユニよ、おまえのオンマもそうだったよ
むずかるおまえのオンマを ハンメに預け
休日も忘れて 突っ走っていたあの日々
オンマの気持ち 考える余裕もなかった
だけどユニよ 寂しがらないでね
オンマはいつもユニの事ばかり考えているよ
泣いてないかなぁ 怪我してないかなぁ と
愛しいユニよ 早く遊ぼうよ
オンマが仕事を終えて帰って来れば
ぎゅっと抱っこして チュ―してくれるよ
ハンメがオンマに そうしたように
久しぶりの休日
ユニと手を繋ぎ 公園に向かう道
空は青く 私の心も ほんわか
あぁ、こんな日が いいなぁ
2004年 (訳 2011年)
―初孫のユニが 3才のとき―
②「うれしくて」
朝
いつもの様に保育所にむかう
1才、2才、4才
孫3人が通う保育所に
車のドアーを開けたとたん
思いもよらぬ大きな歌声
♪ハッピバスディツーユ ハッピバスディツーユ
ハッピバスディディアハンメー ハッピバスディツーユ
うまれて初めて貰った 誕生祝いの歌
知らぬ間に にやけてしまった
本当に長生きするものだね
孫達にこんな素敵なプレゼント貰うなんて
夜
今度は学校から帰った外孫達
イチゴの入った ちっちゃなケーキさげて
ふうふう 息を切らせて やってきた
♪ハッピバスディツーユ ハッピバスディツーユ
ハッピバスディディアハンメー ハッピバスディツーユ
この年で誕生日はちょっぴり照れるけど
オチビちゃんたちの気持ちが愛しくて
一日中 ウキウキ
一日中 ルンルン
ヒジョン、ユファ、リファ、ユナ、ユニ
見ても見てもまた見ていたい 私の孫達
うれしいなあ
いつもいつもこんな日であります様に…
*ハンメ[お婆ちゃん]
③ 「すりリンゴ」
ウリ幼稚園から緊急電話
ユナが熱を出した
38度だという
呼び出しは初めて
手を繋ぎながら歩くと
確かに手のひらが熱い
<ユナ熱やからお当番さん
代わってくれてん>
人の心配している、ビックリ!
ユナはまだ幼稚園児でしょ?
とにかく寝かせる
お話二つだけの約束
白雪姫とシンデレラの話したら
<おんなじ話やなー>と言う
また ビックリ!
そんなこと考えた事なかった
2時間後 熱を測ると
ななんと38度8分!
氷枕に変え
すりリンゴを食べさせた
<オンマも 熱出たらいつも
すりリンゴ作ってくれんねん>
そうだったね ハンメも
ハンメのオンマもそうだった
一日中 傘を作っていた母が
熱が出た時だけ すりリンゴ作ってくれた
母から娘へ 娘から孫へ
繋ぎ繋がれた すりリンゴ
ちょっと茶色くなって
甘酢っぱい すりリンゴ
どんな薬より効く妙薬!
熱が下がったユナ
<ハンメ
すりリンゴのお陰やなぁ>
甘酢っぱい思い出が
胸いっぱい 広がった
④「 ひとりじめ 」
2月14日夜
ユニとユナが息弾ませてやってきた
《ハルベ はい プレゼント!》
可愛い手作りの箱の中には
ふた粒のチョコレート
バレンタインチョコを
二人で作ったそうな
少し形はゆがんでいるけど
《味はどう?》
《美味しい、最高!》
無口なハルベがニコニコ
《私の分は?》
《え~?》
すでに箱の中は空っぽ
ハルベのひとりじめ
幸せをひとりじめ!
(2011.2.14)
*ハルベ (おじいちゃんの幼児語)
⑤「ウリハッキョが大好き!」
孫達の学芸会
人がいっぱい
ハルベ、ハンメ、オンマ、アッパ
近所のおばさんまで来ている
花のような衣装を身に着けた
1年生の始まりの挨拶から
最後の校歌合唱まで
場面が変わるたびに拍手喝さい
年とって涙もろくなったのかな?
合奏聴いても合唱聴いても
踊りや体操見ても涙が出る
よその子を見ても涙が出る
なんて けなげなのだろう
外では木枯らしが吹いているのに
ホールの中は春がいっぱい
朗々とした歌声が鳴り響く
なんて 明るいんだろう
暗いニユースで日本列島ゆれているのに
ウリハッキョの子供達がいるところには
お日様が燦々と光を放っている
ただ可愛いだけじゃない
互いをおもいやり、励ましあい
オンマ、アッパを信じている
先生が大好き、ウリハッキョが大好きだ
ウリハッキョの学芸会
ウリマルが生きている
ウリチャンダンが息づいている
希望の花が咲き誇っています
*ウリマル【朝鮮語】ウリチャンダン【朝鮮のリズム】
*ウリハッキョ【朝鮮学校】
⑥「 ユチバンの卒園式 」
花のアーチをくぐりぬけ
卒園生達がニコニコ笑いながら
お花畑の様な講堂に入ってきました
男の子4名 女の子4名
3年前 入園式の日は
テガン君一人のクラスでした
一人ふえ 二人ふえ 今は8倍です
アッパもオンマもハルベもハンメも
みんな ホッとした 笑顔です
主任の先生が ひとりひとり紹介します
テガン君は 毎朝 泣いていたそうです
オンマのいる家に帰りたいと 正門前で
最初 姉の教室にばかり行っていた ユナも
入園した頃より 15cmも大きくなって
下級生の面倒を良く見る年長さんだそうな
新任の担任の先生は 初めからウルウルです
関東から赴任され 早 1年がすぎました
楽しかった日々を涙声で伝えて下さいました
先生も 園児も 保護者までも ウルウルです
校長先生からの 卒園証書授与です
「コマッスムニダ!」 大きな声
ひとりひとり 自分の決意をのべます
「一年生になったら勉強頑張ります」
「一年生になったらお手伝い良くします」
ユナも言いました 「一年生になったら
先生のおっしゃること よぉく 聞きます」
今は聞いていないのかな? 爆笑です
年長組修了証授与です
なんと うちのユナが代表です
甘えん坊のユナが 今日は頼もしく見えます
笑いあり 涙ありの ウリハッキョの卒園式
毎週土曜日 おむかえに行って
一緒に過ごしたハンメも 感無量です
小鳥のさえずりが聞こえてきましたよ
(3・19)
ユチバン(付属幼稚園)
コマッスムニダ(有難う御座います)
⑦「新学期」
桜も満開 ピカピカの 新学期
ユニは4年生 ユナは1年生
手を繋いで今日から自主通学
ユチバンのリファは
初めてのスクールバス通園
ユファ.ヒジョンはつみき保育園へ
空は真っ青 久しぶりの保育園
園児達の泣き声が外にまで聞こえる
新学期の風物詩だ
《ハンメ、そこ違うで。》
ライオン組になったユファが
得意げに教えてくれる
ユファもヒジョンも
教室がかわった 先生もかわった
でももうベテランだ シールだって貼れる
ピィピィ泣いていたヒジョンも
先輩づらして 新米たちを見ている
(きみたち なんで ないてんの?)
新学期は いいなぁ
全てが 新鮮だぁ
エネルギー 貰ったよ ハンメも!
2011.4.7
⑧ 「 少女ユニ」
JR玉造駅に向かって
一目散に自転車を走らせていた時
《ハンメ!》
と呼ぶ声に 急ブレーキをかけた
(ん?誰?)
毎日見ている顔なのに一瞬分からない
(えぇ? ユニ?!)
いつもユナの手を引いて
二人でワンセットの所しか見ていなかった
まさしく 孫のユニ
1人で下校している姿を初めて見た
そうだ 高学年になったんだね
クラブの日は1人下校だったね
アンパンマンのようにムチムチだったのに
すらっとして まるで 乙女のよう
《気を付けて いってらっしゃい!》
手をふりウリマルで送ってくれた ユニ
心地よい そよ風のように
少女ユニは つかのまの幸せくれた
(2011・4.16)
*ウリマル(朝鮮語)
⑨ 「初参観日」
雨も上がり まっさおな空
ルンルン気分で 学校に向かう
今日は 孫達の初参観日
ユチバンの はりきり娘 リファ
返事もハキハキ 動作もキビキビ
見ているほうも楽しくなる
新一年生の ユナ 元気一杯 《イェ!》
でも時々うしろが気になって そわそわ
オンマが見ている 頑張らなきゃ かな?
少年団に入団しました 可愛い写真はユニ
《舞踊の練習、家でも頑張ります!》
正直でいいなぁ君は 勉強も頑張ってよ
三人三様 どの孫も 個性があって良いなぁ
楽しみだなぁ 変わりゆく季節を感じながら
どんどん大きくなってね 校庭のリラの木のように!
4月29日
⑩「オウマのおはなし 」
ユニ、ユナ 9時だよ
さぁ お布団に入ってねぇ
今日は オウマのおはなしだよ
「お馬のおはなし?」
それは聞いてのお楽しみ
さぁ 目をつぶってつぶって
あんたたちのオンマが 2才になって
はじめて保育園に行った日のことだよ
お昼にお迎えに行ったんだけど
オンマは泣き疲れて 寝ていたんだよ
「おかあさん 今日 インスギちゃんね
お馬お馬と言いながらずっと泣いていました
よっぽど 好きなんですね。お馬が」
「お馬?ははは それ お馬じゃなくて
オンマです ママの コリア語なんです」
「へぇー 知らなかった そうなんですか
インスギちゃん コリア語 喋るんですね」
ユニもユナも 寝るどころか 大笑い
「もう1回 もう1回」と せがむ
35年も前の なつかしい おはなし
孫に 話すときが来るなんて 感無量
2011.5.24
⑪「ユナが泣きました」
何があったのだろうか
いつもなら 叱られても
笑いながら 食事をしていた子が
今日はびくともせず 頭を垂れ座っている
姉の食器はすでに空になったのに
まだ黙り込んでるユナ、反抗期かな?
重ーい空気が食卓に流れている
どうしょう? 無理やり食べさせようか?
それはダメでしょ もう3年生なのに
ぐっとこらえ 声かけた
《大丈夫 ユナは。さ 食べよ》
すると まるで堰を切ったように
え~んえ~んと ユナが 泣き始めた
冗談が好きで おちょくり専門の ユナが
手の甲で 涙を拭きながら 泣き続けた
自分なりに いつも 我慢してたんだね
ハンメ、ハルベが 親の代わりにはなれない
3年生になったといっても 末っ子は末っ子
胸が痛み のどが詰まった
まさにその時 玄関の戸が開く音
一目散にオンマの胸に飛び込んだユナ
数秒したら けろっとして食事をはじめた
何事も無かったかのように にんまりしながら!
(2013.6)
この子たちは私の長女の娘たちです。卒業の記念にユニとユナについて書いた詩を集めて掲載します。時間のある方はご覧くださいね。孫日記詩です。
①「こんな日がいいなぁ」
久しぶりの休日
空は青く さわやかな朝
ユニと手を繋ぎ 鼻唄口ずさみながら
公園に向かう 道すがら
《ハンメ、ユニちゃん昨日走ってん》
《うん?》
《いっぱい走ってん。こけへんかったで》
そうだったね 一週間が過ぎても
ユニには昨日だったんだね 運動会が
もみじの様な ちっちゃな手を
しっかりつないで 歩く この道
凝っていた肩が 嘘のように軽くなった
《オンマもアッパも お仕事いってん》
聞いてもないのに ぽろっと出た言葉に
あわてふためいて 立ち止まった 私
《オンマもアッパも 頑張ってるよ。
ハンメと公園で ブランコ乗って
いっぱい遊んでたら 帰って来るよ》
じ―っと 私を見つめていた ユニ
納得したかのように にっこり笑い
《ウン。ユニちゃんハンメだぁ―い好き!》
明るくなった声に 安堵して ホッ
また手を繋ぎ いち に、いち に
暖かい風が こっそり姿をあらわし
過ぎ去った日々を運んでくれたよう
ユニよ、おまえのオンマもそうだったよ
むずかるおまえのオンマを ハンメに預け
休日も忘れて 突っ走っていたあの日々
オンマの気持ち 考える余裕もなかった
だけどユニよ 寂しがらないでね
オンマはいつもユニの事ばかり考えているよ
泣いてないかなぁ 怪我してないかなぁ と
愛しいユニよ 早く遊ぼうよ
オンマが仕事を終えて帰って来れば
ぎゅっと抱っこして チュ―してくれるよ
ハンメがオンマに そうしたように
久しぶりの休日
ユニと手を繋ぎ 公園に向かう道
空は青く 私の心も ほんわか
あぁ、こんな日が いいなぁ
2004年 (訳 2011年)
―初孫のユニが 3才のとき―
②「うれしくて」
朝
いつもの様に保育所にむかう
1才、2才、4才
孫3人が通う保育所に
車のドアーを開けたとたん
思いもよらぬ大きな歌声
♪ハッピバスディツーユ ハッピバスディツーユ
ハッピバスディディアハンメー ハッピバスディツーユ
うまれて初めて貰った 誕生祝いの歌
知らぬ間に にやけてしまった
本当に長生きするものだね
孫達にこんな素敵なプレゼント貰うなんて
夜
今度は学校から帰った外孫達
イチゴの入った ちっちゃなケーキさげて
ふうふう 息を切らせて やってきた
♪ハッピバスディツーユ ハッピバスディツーユ
ハッピバスディディアハンメー ハッピバスディツーユ
この年で誕生日はちょっぴり照れるけど
オチビちゃんたちの気持ちが愛しくて
一日中 ウキウキ
一日中 ルンルン
ヒジョン、ユファ、リファ、ユナ、ユニ
見ても見てもまた見ていたい 私の孫達
うれしいなあ
いつもいつもこんな日であります様に…
*ハンメ[お婆ちゃん]
③ 「すりリンゴ」
ウリ幼稚園から緊急電話
ユナが熱を出した
38度だという
呼び出しは初めて
手を繋ぎながら歩くと
確かに手のひらが熱い
<ユナ熱やからお当番さん
代わってくれてん>
人の心配している、ビックリ!
ユナはまだ幼稚園児でしょ?
とにかく寝かせる
お話二つだけの約束
白雪姫とシンデレラの話したら
<おんなじ話やなー>と言う
また ビックリ!
そんなこと考えた事なかった
2時間後 熱を測ると
ななんと38度8分!
氷枕に変え
すりリンゴを食べさせた
<オンマも 熱出たらいつも
すりリンゴ作ってくれんねん>
そうだったね ハンメも
ハンメのオンマもそうだった
一日中 傘を作っていた母が
熱が出た時だけ すりリンゴ作ってくれた
母から娘へ 娘から孫へ
繋ぎ繋がれた すりリンゴ
ちょっと茶色くなって
甘酢っぱい すりリンゴ
どんな薬より効く妙薬!
熱が下がったユナ
<ハンメ
すりリンゴのお陰やなぁ>
甘酢っぱい思い出が
胸いっぱい 広がった
④「 ひとりじめ 」
2月14日夜
ユニとユナが息弾ませてやってきた
《ハルベ はい プレゼント!》
可愛い手作りの箱の中には
ふた粒のチョコレート
バレンタインチョコを
二人で作ったそうな
少し形はゆがんでいるけど
《味はどう?》
《美味しい、最高!》
無口なハルベがニコニコ
《私の分は?》
《え~?》
すでに箱の中は空っぽ
ハルベのひとりじめ
幸せをひとりじめ!
(2011.2.14)
*ハルベ (おじいちゃんの幼児語)
⑤「ウリハッキョが大好き!」
孫達の学芸会
人がいっぱい
ハルベ、ハンメ、オンマ、アッパ
近所のおばさんまで来ている
花のような衣装を身に着けた
1年生の始まりの挨拶から
最後の校歌合唱まで
場面が変わるたびに拍手喝さい
年とって涙もろくなったのかな?
合奏聴いても合唱聴いても
踊りや体操見ても涙が出る
よその子を見ても涙が出る
なんて けなげなのだろう
外では木枯らしが吹いているのに
ホールの中は春がいっぱい
朗々とした歌声が鳴り響く
なんて 明るいんだろう
暗いニユースで日本列島ゆれているのに
ウリハッキョの子供達がいるところには
お日様が燦々と光を放っている
ただ可愛いだけじゃない
互いをおもいやり、励ましあい
オンマ、アッパを信じている
先生が大好き、ウリハッキョが大好きだ
ウリハッキョの学芸会
ウリマルが生きている
ウリチャンダンが息づいている
希望の花が咲き誇っています
*ウリマル【朝鮮語】ウリチャンダン【朝鮮のリズム】
*ウリハッキョ【朝鮮学校】
⑥「 ユチバンの卒園式 」
花のアーチをくぐりぬけ
卒園生達がニコニコ笑いながら
お花畑の様な講堂に入ってきました
男の子4名 女の子4名
3年前 入園式の日は
テガン君一人のクラスでした
一人ふえ 二人ふえ 今は8倍です
アッパもオンマもハルベもハンメも
みんな ホッとした 笑顔です
主任の先生が ひとりひとり紹介します
テガン君は 毎朝 泣いていたそうです
オンマのいる家に帰りたいと 正門前で
最初 姉の教室にばかり行っていた ユナも
入園した頃より 15cmも大きくなって
下級生の面倒を良く見る年長さんだそうな
新任の担任の先生は 初めからウルウルです
関東から赴任され 早 1年がすぎました
楽しかった日々を涙声で伝えて下さいました
先生も 園児も 保護者までも ウルウルです
校長先生からの 卒園証書授与です
「コマッスムニダ!」 大きな声
ひとりひとり 自分の決意をのべます
「一年生になったら勉強頑張ります」
「一年生になったらお手伝い良くします」
ユナも言いました 「一年生になったら
先生のおっしゃること よぉく 聞きます」
今は聞いていないのかな? 爆笑です
年長組修了証授与です
なんと うちのユナが代表です
甘えん坊のユナが 今日は頼もしく見えます
笑いあり 涙ありの ウリハッキョの卒園式
毎週土曜日 おむかえに行って
一緒に過ごしたハンメも 感無量です
小鳥のさえずりが聞こえてきましたよ
(3・19)
ユチバン(付属幼稚園)
コマッスムニダ(有難う御座います)
⑦「新学期」
桜も満開 ピカピカの 新学期
ユニは4年生 ユナは1年生
手を繋いで今日から自主通学
ユチバンのリファは
初めてのスクールバス通園
ユファ.ヒジョンはつみき保育園へ
空は真っ青 久しぶりの保育園
園児達の泣き声が外にまで聞こえる
新学期の風物詩だ
《ハンメ、そこ違うで。》
ライオン組になったユファが
得意げに教えてくれる
ユファもヒジョンも
教室がかわった 先生もかわった
でももうベテランだ シールだって貼れる
ピィピィ泣いていたヒジョンも
先輩づらして 新米たちを見ている
(きみたち なんで ないてんの?)
新学期は いいなぁ
全てが 新鮮だぁ
エネルギー 貰ったよ ハンメも!
2011.4.7
⑧ 「 少女ユニ」
JR玉造駅に向かって
一目散に自転車を走らせていた時
《ハンメ!》
と呼ぶ声に 急ブレーキをかけた
(ん?誰?)
毎日見ている顔なのに一瞬分からない
(えぇ? ユニ?!)
いつもユナの手を引いて
二人でワンセットの所しか見ていなかった
まさしく 孫のユニ
1人で下校している姿を初めて見た
そうだ 高学年になったんだね
クラブの日は1人下校だったね
アンパンマンのようにムチムチだったのに
すらっとして まるで 乙女のよう
《気を付けて いってらっしゃい!》
手をふりウリマルで送ってくれた ユニ
心地よい そよ風のように
少女ユニは つかのまの幸せくれた
(2011・4.16)
*ウリマル(朝鮮語)
⑨ 「初参観日」
雨も上がり まっさおな空
ルンルン気分で 学校に向かう
今日は 孫達の初参観日
ユチバンの はりきり娘 リファ
返事もハキハキ 動作もキビキビ
見ているほうも楽しくなる
新一年生の ユナ 元気一杯 《イェ!》
でも時々うしろが気になって そわそわ
オンマが見ている 頑張らなきゃ かな?
少年団に入団しました 可愛い写真はユニ
《舞踊の練習、家でも頑張ります!》
正直でいいなぁ君は 勉強も頑張ってよ
三人三様 どの孫も 個性があって良いなぁ
楽しみだなぁ 変わりゆく季節を感じながら
どんどん大きくなってね 校庭のリラの木のように!
4月29日
⑩「オウマのおはなし 」
ユニ、ユナ 9時だよ
さぁ お布団に入ってねぇ
今日は オウマのおはなしだよ
「お馬のおはなし?」
それは聞いてのお楽しみ
さぁ 目をつぶってつぶって
あんたたちのオンマが 2才になって
はじめて保育園に行った日のことだよ
お昼にお迎えに行ったんだけど
オンマは泣き疲れて 寝ていたんだよ
「おかあさん 今日 インスギちゃんね
お馬お馬と言いながらずっと泣いていました
よっぽど 好きなんですね。お馬が」
「お馬?ははは それ お馬じゃなくて
オンマです ママの コリア語なんです」
「へぇー 知らなかった そうなんですか
インスギちゃん コリア語 喋るんですね」
ユニもユナも 寝るどころか 大笑い
「もう1回 もう1回」と せがむ
35年も前の なつかしい おはなし
孫に 話すときが来るなんて 感無量
2011.5.24
⑪「ユナが泣きました」
何があったのだろうか
いつもなら 叱られても
笑いながら 食事をしていた子が
今日はびくともせず 頭を垂れ座っている
姉の食器はすでに空になったのに
まだ黙り込んでるユナ、反抗期かな?
重ーい空気が食卓に流れている
どうしょう? 無理やり食べさせようか?
それはダメでしょ もう3年生なのに
ぐっとこらえ 声かけた
《大丈夫 ユナは。さ 食べよ》
すると まるで堰を切ったように
え~んえ~んと ユナが 泣き始めた
冗談が好きで おちょくり専門の ユナが
手の甲で 涙を拭きながら 泣き続けた
自分なりに いつも 我慢してたんだね
ハンメ、ハルベが 親の代わりにはなれない
3年生になったといっても 末っ子は末っ子
胸が痛み のどが詰まった
まさにその時 玄関の戸が開く音
一目散にオンマの胸に飛び込んだユナ
数秒したら けろっとして食事をはじめた
何事も無かったかのように にんまりしながら!
(2013.6)