ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

日記 オモニの法事に行って参りました。

2013-11-22 23:22:55 | 日記


  今日はオモニの法事です。

  18歳の時、日本に母を探して渡ってきたオモニは苦労苦労を重ね、丁度25年前に亡くなりました。

  朝から夜遅くまで洋傘を作り、合間に食事の準備、洗濯とオモニがのんびり過ごしている姿を見たことがありませんでした。

  オモニは誰に対してもやさしい人でした。

  オモニは7年間も腎不全のため透析をしていました。あまりにもしんどくて何回も死にたいと思っても、子供たちに迷惑を掛けまいととどまったそうです。




  亡くなる1年前にオモニの詩を2編書きました。ここに再掲いたします。


「 オモニ(母)の 手 」            


一週間ぶりに 病院を 訪ねた 日
母さんは 別れを 惜しむように
エレベーターの 前まで 送ってくれた
私の手を ぎゅっと 握りしめて

骨だけが 浮き上がった 手の甲
ごわごわに がさついた 手のひら
けれど 昔のままの あたたかな 手

幼き日に
あなたと 市場に ゆく時には
いつも つながれていた 手

車が 危ないからと
信号の そばでは
無意識に 握りしめられた 手

母さんは 今日も その手で
私の手を ぎゅっと 握ってくれるのですね
歳月を 忘れてしまったように

辛かった時
体中を やさしく なでてくれた
あなたの あたたかな その 手ざわり

一週間ぶりに 病院を 訪ねた 日
荒れはてた オモニの その 手を
そっと 握りしめて
とうてい 返すことなど 出来ない
あなたの その 愛に
娘は 胸が つまるのです


  「 어머니의 손」      

       
1주일만에 병원 찾은 날
어머니는 헤여지기 아쉬운듯
승강기앞까지 바래주시네
내 손을 꼭 잡아주시면서…

뼈만 앙상히 드러난 손등
가칠가칠한 손바닥
허나 예나 다름없이 따스한 손

어릴적
어머님과 장보러 갈 때면
의례히 잡아주시던 손

차가 위험하다고 
신호 가까이에선
무심결에 꼭 잡아주시던 손

어머니는 오늘도 그 손으로 
나의 손 꼭 잡아주십니까
세월의 흐름을 잊으시고

가장 어려울 때
온몸을 어루만져주시던
어머니의 따뜻한 그 손길

1주일만에 병원 찾은 날
거칠어진 어머님의 그 손
지그시 되잡으며
못다 갚은 은정에 
이 딸은 목이 메입니다

                          





  曾孫9人がチョルをしました。来年3月には10人目が生まれます。




「 温泉石鹸 」
            
        
顔を洗うたび
全身に染み入る ほのかな石鹸の香り
顔を洗うたび
全身からあふれ出る オモニへの想い

かんかん照りの 暑い日
タラタラ 汗を流しながら 病室を訪ねると
ニコニコ笑いながら 私のオモニ
そっと 差し出した 一つの石鹸

仕事で出歩るき どんなに大変だろうと
この 石鹸で洗うならば
しみもそばかすも いっぺんに無くなるよと
笑顔で差し出された 温泉石鹸

歳月と共に 黒ずんだ 顔
石鹸で落ちるわけは無いけれど
オモニの真心が あまりにも有難くて
黙って受け取った 笑いをこらえながら 

使えば使うほど
石鹸は 泡となり 消えゆくけれど
使えば使うほど
より深く 染み入る オモニの愛

今日も 娘は 顔を 洗います
しみもそばかすも 全て無くなれと
けがれ無き心で もっと 綺麗になれと…
     
      1988年6月  (2011年訳)

   (河内総合病院にて)


   
  「온천비누」        


세수할 때마다
온몸에 스며드는 싱그런 비누냄새
세수할 때마다 
온몸에서 솟구치는 어머님생각

뙤약볕 내려쬐던 무더운 날
땀 흘리며 병실을 찾아갔더니
싱글벙글 웃으시며 우리 어머니
살짝 내미셨던 한개의 비누

사업으로 나다니느라 고생이 많다고
이 비누로 씻으면 
얼룩도 주근깨도 다 없어진다고
웃음지으시며 내놓으신 온천비누

세월과 더불어 시꺼머진 얼굴빛
비누로썬 떨어질리 없겠지만은
어머님의 그 마음 하도 고마와
웃음을 참으며 정히 받았다네

쓰면 쓸수록 
비누는 거품되여 사라지건만
쓰면 쓸수록 
더 깊이 스며드는 어머님사랑

오늘도 이 딸은 세수를 한다네
얼룩도 주근깨도 다 없어지라고
티없는 마음으로 한결 고와지라고…

       1988.6

                              

  
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文学教室の仲間とコラム「継続は力なり」

2013-11-21 23:30:18 | 詩・コラム




 今日は久々の文学教室だった。仕事が忙しくて来れなかった人もいるが、今日は7人が集まった。文学教室は平均月2回集まるが年始年末はどうしても月1回になってしまう。

 「チョンソリ56号」に掲載された大阪の盟員の6作について紹介し、高さんの記事「在外被爆者の訴え」が掲載された大阪日日新聞を朗読した。又新しい作品5作に対する合評を行なった。秦さんの「署名」や愛美さんの「母の散髪をしながら」、英順さんの「白いサッカーストッキング」等素敵な作品が次々と発表されいろんな意見の交換があった。次の集いである5日までに完成させることになった。

 滋賀から朴さんが来た日は、無条件2次会は暗黙の了解だ。英順さんが事情があって参加できなかったが、残った6人でいつもの居酒屋に行って楽しいひと時を過ごした。あまりにも面白い話が続き何度吹き出したか知れない。本当に仲間はいいなぁ。

                                

  コラムを再掲しますね。

コラム

 「継続は力なり」        

 

大阪でコリア文学教室が始ってから39年の歳月が流れた。

作品集<火種―プルシ>は、1977年1月に創刊号を出して以来15号までは毎年1回、16号からは3年に1度のペースになった。でも文学教室は中断される事無く継続されてきた。

 他府県にお嫁に行った人も結構多く、結婚後書かなくなってしまった人や、生活に追われ文学どころでは無いと去った人もいる。でも今残っている仲間の半分は30年以上一緒に頑張ってきた仲間である。家族よりもお互いを知り尽くし、苦しいときもどんなに心の支えになったことか。

何よりうれしい事は60を越えた2世と3世、4世の若者が共に議論し励ましあいながら作品を作り続けているということである。上下関係はゼロに等しい。

 初めて新報に詩が掲載された20歳の時、どんなつらいときも必ず1年に1作以上新報に投稿しようと心に決めた。このささやかな約束を45年間守ることが出来たのも文学教室のおかげである。

べたべたとは付き合わないが、仲間がいることは幸せなことだ。ましてや、駆引き抜きに忌憚無く批評してくれる仲間がいることは何より心強い。

異国に生まれはしたが、ウリマルを愛し、たとえ辞書片手の創作であっても、牛歩であっても、母国語で書き続けることは人生の誇りである。

「継続は力なり」 この言葉が好きだ。      

     *ウリマル(私たちの言葉)
     
                                                                               
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詩 心の調べ  (バイリンガル)

2013-11-21 07:05:59 | 詩・コラム
  私事ですが、今日は記念日です。

  2年前の詩ですが再掲いたします。



                      


 「心の調べ」
         

後片付けをやっと終え
ほっと一息ついたとき
隣の部屋から流れる フルートの調べ

異郷の一日がおわり
油まみれの作業着を脱げば
フルートがあなたを待っています

よどんだ心を 洗い流し
そっと やすらぎをくれる
湖水のように清らかなその音色

やりかけの仕事を残したまま
うたた寝してしまったとき
夢の国に連れてってくれた穏やかな調べ

故郷を想うようにウリハッキョを詠む時
いつも支えてくれた フルートの調べ
ニ重奏になりこだました心のハ―モニ― 

数え切れないほどの長い年月
たゆみなく流れつづけた調べ
人生の足跡が深く刻まれた音色です

嬉しいときも 辛いときも
しみじみと胸に響く恋しい調べ
やさしく包んでくれた 心の音です

聞くほどに 湧き出る ちから
迷ったとき そっと背中を押してくれた
この世にふたつとない 心の調べです

   -共に40年―

   2011・11・21

                          



 「마음의 소리」
          

설겆이랑 잡일 다 끝내고
밥상앞에서 한숨 돌릴 때
옆방에서 울려오는 흘류트소리

이역의 하루해가 저물고
기름 베인 작업복을 벗고 나며는
흘류트가 그대를 맞아줍니다

어지러워진 가슴 곱게 씻어주고
언제나 내 마음속에 편안을 주는
호수처럼 맑은 그 소리

글을 쓰다가 저도 모르게 
쪽잠 들었을 땐
꿈나라로 이끌어준 은은한 울림

고향같은 우리 학교 노래할 때엔
랑송을 떠받들어준 정다운 소리
2중주되여 울려퍼진 마음의 화음

하루이틀도 아닌 사십년 세월
한시도 떠나본적 없는 소리입니다 
삶의 흔적이 깊숙이 새겨진 음향 

기쁠 때나 괴로울 때나
백마디 말보다 더 뜨겁게
포근히 안아준 소리입니다 

들으면 들을수록 힘이 나는 소리
생의 고비고비 살며시 등을 밀어준 
세상 둘도 없는 마음의 소리입니다

  -더불어 40년-
   
   2011・11・21 


                         
 
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11月19日、79回目の「火曜日行動」です。

2013-11-19 14:40:33 | 火曜日
11月19日、79回目の「火曜日行動」です。


   今日も感動的な出来事が多々ありました。

  韓国からの留学生、東京から金さんご夫婦が2度目の参加をされました。100人力でした。

  11時半からは補助金問題の裁判を傍聴し、その後大勢の方々が府庁前に集まりました。




  裁判所前です。今日も朝早くから裁判を傍聴するため大勢の日本の方々と同胞の方々が集まりました。


  裁判自体は20分程度で終わりますが、そのあとにいつも弁護士会館前で丹羽弁護士はじめ弁護団側からの内容報告があります。しかし今日は「火曜日行動」の日なので、私は傍聴だけして、そのまま府庁前に自転車で走りました。途中で自転車がパンクしていることを感じましたが、とりあえず行かなければならないので、自転車を酷使しながらそのまま走り続けました。

  裁判所から府庁前まで地下鉄を乗り継ぎ歩けば30分以上かかりますが、自転車だと15分もあれば到着します。


  12時15分ごろ遅れて到着しましたが、長崎さんの旦那さまや一部の方々が裁判には行かず、この場所を確保して下さっていたので、無事始まっていました。


 昨年4月17日から始まりました「火曜日行動」は、弁護士、朝鮮学校関係者、朝鮮学校を支援する会、日本の大学教員らの共同団体である「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」が主催している行動です。


  基本メンバーは日本の方々ですが、私たち同胞も自分たち自身の問題なので一緒に行動しているのです。この長い「行動」の中で「心友」は日ごと増えて行き、固い絆で結ばれていっています。
























 金さんご夫婦です。






 金さんご夫婦は2度目の参加です。1度目の時は中大阪のウリハッキョも訪問され「民族教育歴史資料館」も訪ねられました。

 2011年7月に、震災後初めて東北のウリハッキョでのチャリティコンサートを行った時もご夫婦で参加してくださいました。

 昨年の11月10日、朝鮮大学校でのシンポジュームに参加したときも、帰り道、国分寺駅前の喫茶店でお誕生日を祝ってくれました。

 丁度その日から1年が過ぎたのです。時の流れはまこと流水の如しです。

 実は金さんとは20数年前、文通をしておりました。彼が発行した南の長期囚を描いた作品(イムスギョン統一文学賞受賞)に感動した私が一方的に感想文を送ったのですが、彼は丁寧とはお世辞にも言えない走り書きのような字で、こまめに返事を送ってくれました。

 ある年、学生たちの口演大会が朝鮮大学で行われたとき、学生たちを引率して朝鮮大学を訪ねた私は、金さんと初めて講堂の中で5分ほどお会いしたのですが、まるで大学の教授のような風格があり近寄りがたい雰囲気がありましたが、今は打ち解けて義兄弟のように親しくなりました。

  「ヌナ」(お姉さん)、「トンセン」(弟)と呼び合っています。彼は今「朝鮮学校のある風景」という冊子を作り続け、民族教育の歴史を残していこうと頑張っています。応援よろしくお願いします。




  「火曜日行動」に毎回欠かさず参加されている宋さんです。今朝、裁判所に向かう時、4人がある場所で待ち合わせをしたのですが、おひとりの年配の方が約束の時間が5分を過ぎても来られませんでした。裁判の傍聴に遅刻するわけにもいかず、ひょっとしたら前回のように、息子さんが車まで送って下さっているのかも知れないと勝手に思うことにし、やむなく出発したのですが、北浜あたりに到着し裁判所が目の前だというところで、その方から電話があり、今、待ち合わせ場所にいるというのです。

  一瞬どうした物かと考えましたが,宋さんが「自分が迎えに行くので二人は先に行ってください」というのです。

  申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、「若い人が頑張ってね」、なんて無責任なことを言って送りました。

  嫌な顔一つせず、また元来た道を引き返す彼女の後ろ姿を見ながら、本当に胸が熱くなりました。(結論的に裁判には間に合いました。本当にご苦労様でした。)

  素朴で、純粋で、良く働く彼女は1児のオンマでもありますが、教職に就いている旦那様を支え、子育てしながらも、日夜同胞のために働く素敵な女性です。

  

























  今日も三重奏が道行く人々を惹きつけてくれます。行動参加者たちには元気をくれます。

 韓国からの留学生です。長崎さんの講演を聞いて今日参加したそうですが、本当に可愛い方です。この前は労組の方々が来られ歌を歌ってくれましたが、彼女は力強い連帯の挨拶と爽やかな笑顔を残して行きました。


  「行動」後長崎さんが裁判の経過について分かりやすく報告してくださいました。次回は1月23日に行われるそうです。

   私は今日、裁判傍聴されている中心メンバーが帰ってくるまでの繋ぎとして、高校生たちが書いた詩を何作か朗読し、最後にはいつものように「火曜日行動の歌②-この坂を上れば」を皆と一緒に大きな声で歌いました。



  大阪城公園内をいつもの逆方向から帰りました。































 来週も頑張ります。 
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ニョニョのお弁当シリーズ⑦ 31,32,33,34,35

2013-11-18 09:25:48 | グルメ
 ニョニョのお弁当シリーズ⑦です。時間のある方は遊んで行ってくださいね。




  孫弁当31 「豚テキ弁当」







  孫弁当32 「野菜色々弁当」










  孫弁当33  「チジミ弁当」 








  孫弁当34 「鮭にぎり・トンカツ弁当」








  孫弁当35 「オムライス弁当」





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