ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

文学教室の仲間とコラム「継続は力なり」

2013-11-21 23:30:18 | 詩・コラム




 今日は久々の文学教室だった。仕事が忙しくて来れなかった人もいるが、今日は7人が集まった。文学教室は平均月2回集まるが年始年末はどうしても月1回になってしまう。

 「チョンソリ56号」に掲載された大阪の盟員の6作について紹介し、高さんの記事「在外被爆者の訴え」が掲載された大阪日日新聞を朗読した。又新しい作品5作に対する合評を行なった。秦さんの「署名」や愛美さんの「母の散髪をしながら」、英順さんの「白いサッカーストッキング」等素敵な作品が次々と発表されいろんな意見の交換があった。次の集いである5日までに完成させることになった。

 滋賀から朴さんが来た日は、無条件2次会は暗黙の了解だ。英順さんが事情があって参加できなかったが、残った6人でいつもの居酒屋に行って楽しいひと時を過ごした。あまりにも面白い話が続き何度吹き出したか知れない。本当に仲間はいいなぁ。

                                

  コラムを再掲しますね。

コラム

 「継続は力なり」        

 

大阪でコリア文学教室が始ってから39年の歳月が流れた。

作品集<火種―プルシ>は、1977年1月に創刊号を出して以来15号までは毎年1回、16号からは3年に1度のペースになった。でも文学教室は中断される事無く継続されてきた。

 他府県にお嫁に行った人も結構多く、結婚後書かなくなってしまった人や、生活に追われ文学どころでは無いと去った人もいる。でも今残っている仲間の半分は30年以上一緒に頑張ってきた仲間である。家族よりもお互いを知り尽くし、苦しいときもどんなに心の支えになったことか。

何よりうれしい事は60を越えた2世と3世、4世の若者が共に議論し励ましあいながら作品を作り続けているということである。上下関係はゼロに等しい。

 初めて新報に詩が掲載された20歳の時、どんなつらいときも必ず1年に1作以上新報に投稿しようと心に決めた。このささやかな約束を45年間守ることが出来たのも文学教室のおかげである。

べたべたとは付き合わないが、仲間がいることは幸せなことだ。ましてや、駆引き抜きに忌憚無く批評してくれる仲間がいることは何より心強い。

異国に生まれはしたが、ウリマルを愛し、たとえ辞書片手の創作であっても、牛歩であっても、母国語で書き続けることは人生の誇りである。

「継続は力なり」 この言葉が好きだ。      

     *ウリマル(私たちの言葉)
     
                                                                               
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詩 心の調べ  (バイリンガル)

2013-11-21 07:05:59 | 詩・コラム
  私事ですが、今日は記念日です。

  2年前の詩ですが再掲いたします。



                      


 「心の調べ」
         

後片付けをやっと終え
ほっと一息ついたとき
隣の部屋から流れる フルートの調べ

異郷の一日がおわり
油まみれの作業着を脱げば
フルートがあなたを待っています

よどんだ心を 洗い流し
そっと やすらぎをくれる
湖水のように清らかなその音色

やりかけの仕事を残したまま
うたた寝してしまったとき
夢の国に連れてってくれた穏やかな調べ

故郷を想うようにウリハッキョを詠む時
いつも支えてくれた フルートの調べ
ニ重奏になりこだました心のハ―モニ― 

数え切れないほどの長い年月
たゆみなく流れつづけた調べ
人生の足跡が深く刻まれた音色です

嬉しいときも 辛いときも
しみじみと胸に響く恋しい調べ
やさしく包んでくれた 心の音です

聞くほどに 湧き出る ちから
迷ったとき そっと背中を押してくれた
この世にふたつとない 心の調べです

   -共に40年―

   2011・11・21

                          



 「마음의 소리」
          

설겆이랑 잡일 다 끝내고
밥상앞에서 한숨 돌릴 때
옆방에서 울려오는 흘류트소리

이역의 하루해가 저물고
기름 베인 작업복을 벗고 나며는
흘류트가 그대를 맞아줍니다

어지러워진 가슴 곱게 씻어주고
언제나 내 마음속에 편안을 주는
호수처럼 맑은 그 소리

글을 쓰다가 저도 모르게 
쪽잠 들었을 땐
꿈나라로 이끌어준 은은한 울림

고향같은 우리 학교 노래할 때엔
랑송을 떠받들어준 정다운 소리
2중주되여 울려퍼진 마음의 화음

하루이틀도 아닌 사십년 세월
한시도 떠나본적 없는 소리입니다 
삶의 흔적이 깊숙이 새겨진 음향 

기쁠 때나 괴로울 때나
백마디 말보다 더 뜨겁게
포근히 안아준 소리입니다 

들으면 들을수록 힘이 나는 소리
생의 고비고비 살며시 등을 밀어준 
세상 둘도 없는 마음의 소리입니다

  -더불어 40년-
   
   2011・11・21 


                         
 
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