ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

1月30日、554回目の「火曜日行動」です。

2024-01-30 17:58:56 | 火曜日


今日のレポーターはハルモニ会の平田さん。



写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も心ひとつに発信して参りますね。応援よろしくお願いいたします。



この横断幕は、文芸同大阪玄明淑先生の作品ですが、高元秀先生が「火曜日行動」の横断幕に使えるようにとわざわざ作成し、大村さんに送ってくださったものです。

この作品には文科省前で行われている「金曜日行動」の歌のハングルの歌詞が描かれております。

「声よ集まれ 歌となれ
 友よ集まれ 歌をうたおう」




長崎さんの第一声始まりました。

長崎さん

こんにちわ 子ども達の夢と希望を大人が奪わない、火曜行動を始めさせてもらいます。

今日は2024年1月30日です。私達がこの場に立ったのは2012年4月17日です。

子ども達がありのままの自分を認めて学ぶ、朝鮮学校への補助金を奪わないで、朝鮮学校だけを高校無償化から排除するのは止めて、と訴え続けて12年を超えて立っています。

当然の権利は司法の場で認められるという思いで、私達は共に裁判を起こしました。
大阪地裁は2018年に、高校無償化から排除することは違法であるという判決を出しました。しかし、高裁、最高裁の場で却下されました。

司法の場で負けたのは、朝鮮学校の側ではない。裁かれなければならないのは、植民地支配を反省してこなかった社会であり、人権と民主主義を守って来れなかった日本が負けたと私達は思っています。

私はいつも朝鮮学校支援の原点がどこにあるのか、自身の体験でお話しています。
私が保育士をしていた保育園では園児の70%が在日の子ども達でした。にも拘らず民族教育がされていませんでした。そこで民族教育を取り戻すことに取り組みました。本名を名のるようになった保育士のそばに来て、”先生も朝鮮人なん?私も朝鮮人なんだよ”と笑顔で語る園児の姿が見られました。

仲間の中で、民族保育の中で子ども達のアイデンティティが育つこと、健全な自尊心が育っていくのだということを実感しました。だからこそ、朝鮮学校は日本社会のなかに必要であり、日本社会が豊かになることだといつも思っています。
機会があればぜひ朝鮮学校を訪問していただきたい。2月18日には芸術発表会があります。ぜひ多くの方に来ていただきたいです。



アピールのトップバッターは平石さんです❗

平石さん

こんにちわ   最近話題になっている「群馬の森」にある朝鮮人の追悼碑の撤去のことです。20年存在してきたのに、何を根拠に言っているのか解らないのですが、簡単に言えば、右翼の攻撃が強くなって圧力に負けて撤去するということだと思います。
20年間あって、強制連行を反省し、友好を育むための碑が無くされようとしている。はずかしいことです。許せる行為ではありません。

気になるのは、伝播的に続くことです。天保山には中国人の強制連行の碑があります。あちこちに、かっての日本の行為を反省し、共に友好を願う碑を作ってきました。それを撤去する動きに繋がらないか気になります。私達は撤去に反対し友好を育んでいくことが大事と思っています。

北陸地震の被災者ですね。つらい思いをされている。雪、大変ですよね。復興が思うように進んでいない。万博ですね、止めなかったら復興が遅れることは目に見えています。万博工事の車や重機などは送れば大変役に立ちます。万博中止の声が出てこない。
被災地の人達はどれだけ苦しい思いをされているか、早急な復興が一番必要です。直ちに中止し、費用や資材を被災地に送る、そのくらいの配慮が必要です。



参加者の皆さん❗



火曜日バンドは不滅です❗



大野さんがマイクを持たれました。

大野さん

万博、この前、高市さんが中止を進言していましたが聞き入れられなかった。素人考えですが、成功しないと思いますよ。市民、府民がその気になっていない。1970年万博の前に大阪府は府章をを作りました。府章にはひようたんが使われている。ひようたんは豊臣秀吉を表しています。

豊臣はかって朝鮮侵略をし多くの人を殺し、耳、鼻を持ち帰ったひとです。朝鮮を差別するような政府では、万博は成功しないと思います。私達はてを取って頑張っていきます。

参加者の皆さん❗



崔さんがマイクを持たれました。

崔さん

今、群馬でとんでもないことが起こっています。朝鮮人強制連行の碑が「群馬の森」公園に設置されている。それを県が代執行という形で撤去しています。

「守る会」が対抗して闘っているんですが、どういうことを主張しているのか。”県行政が、率先して歴史修正主義に加担するな”と。
歴史修正主義って何なのか、日本の侵略戦争、植民地支配、その悪しき事を無かったことにする、そういう歴史の歪曲を歴史修正主義というんですが、今、国家権力は群馬に圧力をかけることで、歴史修正主義に加担しようとしている。なぜ日本は歴史を修正しないといけないのか?

みなさん、群馬の森の碑にどういうことが書かれているかご存知でしょうか。

「記憶 反省 そして友好」。思いが込められた一行。その思い、思想を私達がしっかりと受け止め、実現していかないといけない。
”記憶”は何なのか。日本の悪しき侵略行為、そのために朝鮮人民に与えた耐え難い苦痛を記憶し、その記憶を真摯に”反省”し、そのことによって初めて朝鮮と日本の真の”友好”が築かれていくんだ、そういう思いが込められているんです。

その思いが込められた碑を撤去することは、その思いも一緒に撤去するということです。

その目的は何なのか?戦争だと思います。過去を無いものにしようとしているのか、再び同じことを繰り返すのか、ヒタヒタと戦争の足音が迫っている気がします。

今、戦争を止めなければ、そのためには、朝鮮、中国との友好をしっかりと築いて新しい歴史を切り開いていかないといけないと思います。

そのような地点にわれわれは立っているのではないでしょうか。現実をリアルに認識して力を合わせて闘っていきましょう。




東大阪地域のオモニのアピールと全員でのシュプレヒコールと合唱ー「声よ集まれ 歌となれ」❗

オモニの歌とシュプレヒコール

オモニ

東大阪初級学校の父兄です。
朝鮮学校に通う子ども達は今日も日本の学校と同じように、英語、数学、日本語も習い自分の国の言葉、歴史を勉強しています。クラブ活動では朝鮮の文化も習ています。なんら変わらない日常を過ごしています。2022年6月に子ども基本法ができたと聞きました。

基本法の理念では、すべての子ども達の基本的人権が守られ、差別されず、同等に教育が受けられることがうたわれています。
その基本法からすると、高校無償化からの排除はまさに基本法に反すると言えます。

日本政府が掲げている子ども基本法や子ども家庭庁のキャッチフレーズは”こども真ん中”です。高校無償化、幼保無償化、各種支援策においても、ウリハッキョの子ども達はいつも”枠外”におかれてきました。もうここでストップしませんか。

ウリハッキョの子ども達を”枠外”から”真ん中”に、その日が来るまで闘い続けます。

歌  「声よ集まれ歌となれ」

シュプレヒコール
*朝鮮学校の子ども達に学ぶ権利を保障せよ!

*朝鮮学校の子ども達を差別するな!

*朝鮮学校に高校無償化を適用せよ!

*朝鮮学校に補助金を復活せよ!



大村さんのアピールと最後の歌です。


大村さん

こんにちわ 今日で554回目となりました。先程、群馬の森の碑のはなしがありました。強制代執行による撤去はゆるされません。

在ったことをなかったことにする歴史修正主義、朝鮮学校のこともそうですが、こうやって歴史を消し去ろうとしている。無かったことにしないためにも、朝鮮学校を守り続けないといけないと思います。

歌  「勝利の日まで」



駐輪場での申し送りです。



勝利の日まで頑張りましょう。
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1月23日、553回目の「火曜日行動」です。

2024-01-23 16:15:20 | 火曜日
553回目の火曜日になりました。寒いですが、三々五々府庁前に集まってきました。



今日のレポーターはハルモニ会の井上さんです。写真撮影は松尾さんとニヨニヨです。



長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

こんにちは。風が冷たいですが、今日も沢山のみなさんが参加されています。
かつて全国に先駆けて大阪府は朝鮮学校への補助金を支給してきました。全国で最も多く在日韓国・朝鮮の方々が住み、共に生きていくために地方自治体が補助金を支給しました。その補助金を打ち切られて12年が過ぎようとしています。一日も早い補助金の復活、高校無償化の適用を求めて、オモニ、ソンセンニムのみなさん、そして日本人、様々の人たちがこの火曜日行動に参加しています。

先週は、大阪中高級朝鮮学校の生徒さんたちが沢山参加して下さいました。当時幼稚園のお子さんがもう高校生になっている、差別の中でも自分への誇りを失わない、人への信頼を失わないでいる子どもたちを見れば、民族教育がいかに素晴らしいものかわかって頂けると思います。

12年は日本社会が差別を続けているということの現れです。しかし一方では、差別に対して諦めずに声を上げ続けていることもみなさんにしっかり見て頂きたいです。

経済的負担と時間を割いて、子どもたちが浴びせられる差別を覚悟して朝鮮学校に送る保護者のみなさんの思い、訴えをしっかり聞いて頂きたいと思います。

ではみなさんにマイクを渡していきます。朝鮮学校への差別はおかしいといつも自分の言葉で発言されているヨシナリさんからお願いします。



参加者の皆さん❗



オモニ会の皆さん。



火曜日バンドは不滅です❗今日は府庁前の通路が工事中のため狭い場所での行動でした。




ヨシナリさんがマイクを持たれました。

☆ヨシナリさん

アンニョンハシムニカ

先週は、朝鮮高校3年生の子どもたちが沢山来てくれました。向かい側から顔を見ていました。学校ではそれぞれの感性を大切にし、時には葛藤もあったでしょう。大事な受験を控えている子もいただろうと思います。ハッキョに通う間に補助金、高校無償化が叶わないまま今の現状を多感な時期に背負わせてしまっている、日本人として申し訳ない気持ちと少しでも自分にできる支援を、とここに立っています。

一人の子が、数年前、見知らぬ男から暴言を吐かれたと言っていました。ずいぶん前に朝鮮学校の女子生徒のチマチョゴリが切られるというとんでもない事件がありましたが、人権意識が少しは敏感な方向に移行しているこの時代に一部の日本人の何と情けないことでしょうか。今も差別意識を持つ日本人に残念な思いです。

大阪の未来はあの子たちも担っていくのです。政治がその子供たちの権利を奪ったままでいいんでしょうか。万博、カジノよりももっと住みやすい町への投資、青少年を育てる基盤を平等に創るべきだと思います。



奈良から毎週来られている古川さんもマイクを持たれました。

☆古川さん

アンニョンハシムニカ
この前の日曜日、京都府精華町にある自衛隊祝園分屯地に行って来ました。毎年そこには4億円の予算が使われていますが、来年度から100億円近い予算で弾薬庫が拡張されるそうです。舞鶴にある自衛隊基地からミサイルを運ぶためではないかと言われています。

この地は、戦前戦中は日本軍の東洋最大の弾薬庫と言われ、戦後は朝鮮戦争、ベトナム戦争の時にもアメリカ軍の弾薬庫として使われてきました。戦前この基地を作るときにも朝鮮の人々が駆り出されました。基地、電車、国道など、きつい労働は朝鮮の人々に押し付けて、我々の繁栄は朝鮮の人々の犠牲の上に成り立っていると言ってもおかしくありません。

無理矢理連れて来られたり朝鮮で仕事を奪われて、生活できなくなった人たちが今日本に住んでいて在日朝鮮人となっているのです。このような歴史がありながら、どうして差別するのでしょうか。

子どもたちはサッカーしているだけなのに、学校に通っているだけなのに、暴言吐かれたり、おかしいと思いませんか。道行く人々はみんな無関心です。賛成とも反対ともほとんどの人は言ってくれません。差別を温存するする社会は、我々日本人に対しても、平気で切り捨てたり抑圧したり戦争に送り出すのではないかと不安になります。
大阪府庁の働くみなさん、吉村知事、ぜひこの問題を考えてください。




方(パン)さんもアピールされました。

☆パン さん

12年もの間ずっと訴え続けているのに朝鮮学校への差別はやまない、もっとひどくなっている、大谷選手が、子どもたちが野球を愛し子どもたちと一緒に野球をするのを願ってグローブを各学校に贈りたいと言った時に、教育長や教育委員会があまりにも露骨に朝鮮学校やアメリカンスクールなど一部の学校を排除したことに怒りがいっぱいです。

一つ思い出したことがあります。昨年、サンフランシスコに住む在米同胞が生野に来られた時、朝鮮学校の子どもたちに会いたいということでお連れしました。「サンフランシスコから来ました」と言った時に子どもたちが目をきらきら輝かせて「大谷選手と会ったことありますか」と質問したんです。このことを思い出して胸が潰れそうでした。子どもたちは、大谷選手のグローブを通じて心が通じたらどんなにうれしかっただろうと。逆に、自分たちが排除されたことを知ったら、どんなに辛いだろうと。善意が差別に利用された、排除という結果を生んでしまった、大谷選手にしても心外なことだろうし、何より教育に携わる人たちが「気づかなかった」とか言い訳はできないと思います。子どもたちの心を踏みにじるような露骨な差別が蔓延していることは許せないし、みんなで声をあげていきたいと思います。


☆長崎さん

グローブについては、訂正されて、朝鮮学校にも贈られると聞いていますが、まず最初に排除ありきという問題については考えていきたいと思います。



玄さんがマイクを持たれました。

☆玄さん

今日は晴れた日でもありますが風の冷たい日でもあります。ご苦労様です。
工事中で窓も見えない、私たちの声が届いているのかわかりませんが、今日は大阪初級学校のオモニたちと一緒に参加しています。

私も大谷選手のグローブの事案については残念で、新聞にも、インターナショナルスクールや外国人学校には支給されないと大きく載っていて、まだまだみなさんの目には日本の中にある朝鮮学校が映っていないこと、隠されていることを実感しています。「なんでくれへんかったん」という思いよりは、「またか」「どうせ」と思ってしまう世の中が本当に悲しい。

補助金だったり、マスクだったり、が支給されないまま終わりましたし何よりも13年前に施行された高校無償化から完全に除外されて、根拠となる法律自体も安倍政権時代に完全に削除されたので、もう浮上する機会もないのかという思いの中で私たちは不条理に抗うために裁判も起こしましたし、日本の方々と熱い連帯の場を作り上げてこれたのも宝だと思っています。

長女が小学生の時に当時生野初級学校に橋下さんが来られて、素晴らしいと褒めたたえた後に大阪朝鮮高級学校に行ってラグビー部のことを素晴らしいと褒めたたえた後にうしろ向いて下向いて「支給しないよ」と言った。大人の大噓つきのモデルを子どもたちに見せつけられたことは今でも忘れられない。その子らも10年経てばもう大人で「この国は何をやっても変わらんねんな」、そういう諦めを植え付けたらだめ、大人がしっかりした背中を見せないと子どもは真っすぐに育ちません。「どうせ」という気持ちではこの日本社会ではチョソンサラムは生きていけません。と思うところです。

大阪中高級学校、昨年度70周年を迎え、来年度新校舎を建てます。今まさに建てているところです。オモニ会の一員としてその建設に積極的にかかわっていきたいですし、かかわっているからこそ愛情も湧きます。当事者として保護者としてそういう姿を世の中にも知らしめていきたいと思います。



徐さんもアピールされました。

☆オモニ

私は3人の子どもをウリハッキョへ送っています。上の子は高校3年で明日日本の大学の試験があります。大学の4年間いっぱい学んで卒業すると思います。私がその子に言っているのは、「本名でいきなさい」 私たちは国籍が朝鮮です。朝鮮でも行ける国はいっぱいある、国籍は変えなくていいと言っています。大変な社会生活を過ごすかもしれません。幼稚園からウリハッキョに行って芯の強い子になっていることを信じて見守っていきます。

小学校2年の子どもはサッカーをしています。そこには日本の子どももいっぱいいます。みんな本名で私の子どもを呼んでくれます。私のこともだれだれ君のオンマ、と呼んでくれます。子供でも一人の人として認めて一緒にプレーしています。それなのに大人がなぜここまで差別を次から次へとするのかな、と疑問でなりません。

私たちはこれからも日本で住んでいきます。ここに住んでいるみなさんと共存して素敵な未来を築いていけたらいいなと思っています。ウリハッキョを白い目で見ないでまっすぐな目で見てください。2月18日に大阪初級学校の発表会がクレオ大阪であります。キラキラした子どもたちの姿を見に来てください。


♪「声よ集まれ 歌となれ」

シュプレヒコール  子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

          行政が差別するな

          朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
          
          朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

          朝鮮学校の子どもたちを差別するな

          みんなの力で豊かな共生社会をつくろう




シュプレヒコールと合唱が続きました。



大村さんのアピールと最後の歌は「勝利のその日まで」❗❗

☆大村さん

今日で553回目です。こんなに長くやっていても日本は変わらないんだろうか、先週の大阪中高級学校の高級部3年生のアピールを聞いていて思いました。

幼稚園の時から15年間朝鮮学校に通い、民族教育を受け、アイデンティティをしっかり持って日本社会に巣立とうとしている、僕たちを育ててくれた朝鮮学校が、大阪でも全国的にも、母校が無くなったり再編されて少しずつ無くなっていく、差別は本当にやめてほしい、と口々に訴えておられました。朝鮮学校を日本の中でしっかり守っていくのが私たち日本人の役割ではないかとつくづく思いました。

2023年4月1日から子ども基本法が施行されました。子どもの権利条約はもう30年も前に日本も批准しています。それにもとずいて国連から差別だと何度も勧告されても日本は知らん顔してきました。子ども基本法は国内法として定められたわけですから、人種や民族、国籍による差別は絶対だめだと、すべての子どもは教育を受ける権利があると謳われているこの子ども基本法に則って朝鮮学校外しだけはやめてほしいと思っています。みなさんがんていきましょう。


♪「勝利のその日まで」




駐輪場での申し送りです。





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来週も頑張ろうと誓い合って帰路につきました。

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1月16日、552回目の「火曜日行動」です。

2024-01-16 18:04:15 | 火曜日
寒い寒い火曜日です。



今日は卒業を間近に控えた大阪朝鮮中高級学校の3年生たちが来てくれました。参加者の皆さんは百人力を得たと、元気が出たと仰っていました。

552回目の「火曜日行動」のレポーターはハルモニ会の陶山さん、写真撮影は松尾さんとニョニョです。




応援よろしくお願いいたします。




韓国から来たという青年たちが秦さんと共に写真撮影です。みんな可愛いねぇ。



長崎さんの第一声です。

長崎さん

府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちは。こちらは火曜日行動、今日は552回目、朝鮮学校に学ぶ子の夢と希望を奪わないでということで、2012年から、実に12年もの間、府庁の前に立ち続けています。

今日は50人に及ぶ大阪朝鮮中・高級学校の生徒さんが見えています。ここにおられる生徒さん、まだ初級学校の時、オンマと手を繋いでこの場に立った生徒さんもおられます。初級学校の生徒さんが高級学校の生徒になっても差別は終わっていません。それぞれの想いをアピールしてもらいます。



火曜日バンドは不滅です❗❗



学生たちと先生がアピールしました。

生徒1

僕は幼稚園から朝鮮学校に通っています。在日朝鮮人というコミュニテイ―で15年間暮らす中で、たくさんの経験をし、たくさんの貴重な出会いがありました。

幼いころから朝鮮語を学び、学生たちに寄り添ってくださる先生方と出会いました。全国各地から応援や支援をしていただいたり、そして何よりも、喜びや悲しみを分かち合い苦楽を共にしたかけがえのない友達と一緒に学生時代を過ごすことができたのが一番の財産です。

しかし今、朝鮮学校は高校無償化や、補助金支給の対象外とされ、学生数が減少し、学校の運営ですら厳しい状況です。僕はこうして自分を育ててくれた朝鮮学校が無くなってほしくありません。どうか朝鮮学校を認めてもらえないでしょうか。

僕は日本が嫌いではありません。日本で生まれ育ったので、むしろ好きです。日本には日本の良さがあり、同様に僕たち在日朝鮮人にも良さがあります。互いに否定しあうのではなく、互いの良し悪しを認め合っていきたいです。

僕は後輩たちにこんな問題を抱えて朝鮮学校に通ってほしくありません。お互いに認め合い、後輩たちが朝鮮学校に堂々と通える日が来ることを、心から願っています。

生徒2

私は幼稚園から今までの15年間を、朝鮮学校で過ごしました。朝鮮学校はたくさんのことを教えてくれ、自分自身を成長させてくれた大切な場所です。勉強とクラブ活動を通して、皆と切磋琢磨しあい、友だちと笑いながら過ごす学校生活は、私にとってかけがえのない時間です。

しかし、楽しい日々、何気ない日常を過ごす中でも、差別を受けていることを実感するときがあります。特に高校無償化から除外されている事実について学ぶたびに、私の心は鉛のように重くなります。

私たちも日本学校の生徒たちと同様に、学び、クラブ活動をし、楽しく学校生活を送る学生なのに、なぜ差別を受けなくてはならないのでしょうか。

また日本は、多様性を尊重する社会を築くことを理念として謳っていますが、差別を国家が堂々としている現状の中で、果たしてその理念は実現することができるのでしょうか。

過去に自国が犯した過ちを認めることなく、むしろ、朝鮮人差別を国家が助長している今の日本は、本来目指すべき平和への道を、逆走しているように思えてなりません。

差別を無くし、共に認め合い、共に前進する社会が訪れることを強く願います。またそのための第一歩である朝鮮学校に対する高校無償化・幼保無償化が適応されることを強く願います。

最後に私たちを手厚く見守ってくださり応援してくださるすべての方々に、心からの感謝を伝えたいです。いつも自分の子どものように熱烈に応援してくださる同胞の方々、毎日丁寧かつ熱心に授業をしてくださるソンセンニム、本当にコマッスムニダ。そして城北朝鮮初級学校の時分に出会った大村先生をはじめとする日本の方々、私たちのために猛暑の日も雨の日も、声をあげ続けてくださりコマッスムニダ。

次は私たちが守る番です。朝鮮学校で学んだ不屈の精神を胸に刻み、どんな困難にもくじけることなく、前に進みたいと思います。そして後輩たちを、次は私たちが守り続けます。

生徒3

私は朝鮮学校に通っている高校3年生です。私は幼稚園から、小中高と15年間、民族教育を受けてきました。その過程を通して自分自身のアイデンテイテイーを確立してきました。私自身、火曜日行動に小学生のころ参加したことがあります。その時は正直、何について反対の声をあげているのかを理解できませんでした。しかし今は、その理由を身をもって理解することができます。また初めて参加した時から今日まで、権利を獲得できずに、今でも火曜日行動をしなければならないことに疑問を抱いています。

朝鮮学校は現在、大阪市補助金制度除外や幼保無償化制度除外、高校無償化制度除外等、差別を受け厳しい状況にいます。人間が当然持っているはずの学ぶ権利を日本政府は侵害しています。日本政府だけではありません。心無い日本人からもSNSによる誹謗中傷を受けています。私自身も小学校の頃、通学時に見知らぬ男に朝鮮学校に通っているだけの理由で暴言を吐かれたこともありました。日本政府が朝鮮学校を高校無償化から除外することは、差別を助長していることにほかなりません。

在日朝鮮人のバックグラウンドや存在理由を知らないまま、まだ何も知らない幼稚園児や私たちを差別し、権利を侵さないでください。私たちには「自分自身」について学ぶ権利があります。私が言っていることは特別なことではなく、とても普遍的なことです。

今、道を歩いている方も、大阪府庁の方も、朝鮮学校に対して悪い印象を持っているのなら、直接学校を参観して判断してください。国や周りの人に流されず、自分の率直な考えをもって行動してほしいと私は思います。

ソンセンニム(ソキウン)

僕が高校無償化除外の話を聞いたのが中学3年の時でした。その時は何が何か理解できないまま、何か悔しい、自分のすべてを否定されたような感覚を持ったのを、今も強く覚えています。

高校のときは裁判真っ最中だったので、街頭に立ち、いろんなところでアピールしたのを覚えています。ただそれから卒業し10年経った今も、教員として学生たちに教えている今も、解決されず、問題として残っているのが、歯がゆくて憤りを感じています。この問題は裁判闘争敗訴したが、日本社会自体の在り方、ここに対してもう一度見つめなおすような判決であったと思います。

朝鮮人として自分たちのルーツを学び、母国語を学び、朝鮮人としての教育を受けるのは、世界でも当たり前の権利として、学ぶ権利はあると思います。がそれ自体を否定されるのは、人として生きる、尊厳、自主性、それらをすべて否定されるような、そんな感覚になると思います。

これから高校生のトンムたちは、高校無償化から除外されてきた3年間、ここに対してはしっかり忘れずに、より朝鮮人としてたくましく生きていってほしいと思います。必ず朝鮮人の尊厳を取り戻す、その日は来ると思います。その日まで絶対負けない心を持ってともに闘っていきましょう。

今回552回目の火曜日行動です。今まで闘ってきてくださった方たち、これから闘っていくトンムたち、共に差別のない未来に向かって闘い続けることをこの場で決意を込めてアピールします。



丹羽弁護士がアピールされました。

丹羽弁護士

今日は朝鮮学校の3年生が来ると言うので是非とも参加したいと思って来ました。2007年、東大阪市から朝鮮学校のグランドを明け渡せと言う裁判があって、そこから朝鮮学校の裁判にかかわってきました。あれは勝利的和解で、勝利した。

その後大阪府大阪市の補助金カット、高校無償化で唯一朝鮮学校の生徒さんの受給権の権利者である。そして中大阪の土地明け渡しの橋下維新政治裁判。ずっとやってきたその中で唯一大阪地裁で全面勝訴した。安倍政権は省令(ハ)を削除して永久に朝鮮学校の生徒たちを排除しようとした。

これに対して、第一にこれは政治外交的理由だから、違法、無効といった。第二にこの不指定処分は、裁量権の逸脱乱用であって、義務ずけなくてはいけない。ポイントは無償化法は教育の機会均等が主旨。平等にしなければならない。それが政治的内容で教育に介入してこれを排除しようとした、決して許されるものではない。もう一つ重要なのは朝鮮学校の意義を言った。素晴らしい内容だった。

朝鮮学校は民族的自尊心を育む施設であると明確に言った。国際人権条約とかいろいろあるが、これは差別であると言い続けた。国際的な流れとマッチした。たった一つの勝利かもしれないが国際的に広がりのある普遍的な内容だった。自信を持たなければいけない。

最後に勝利的和解をした朝鮮学校のグランド、新しいバージョンアップとして、新しい中高級学校を生み出す、これは日本社会の宝です。絶対にこれを守り続ける。こういう差別をする日本国家多数者の政権がやっている。

皆さんと共にずーっとつながりあう、絶対に手をはなさない、決してあきらめない、必ず希望のともしびはここにあると確信を持っていますので、皆さんこれから卒業していろいろ社会的に貢献してくれると思いますが、ともに頑張っていきたいと思います。




労働組合の代表の方もアピールされました。

小林さん(全港湾)

ほとんど来れなくて、支持支援はやっているのですが、大先輩の大野元執行委員に甘えているところがあるのですが、気持ちは、学校教育だけでなく、差別を絶対許さないという立場で、常に労働組合として闘っていると自負しています。今後も支援しながら、できるだけの協力をしていきます。ともに闘っていきましょう。

長崎さん

釜ヶ崎のグランマ号という居酒屋をしている新井さんを紹介します。

新井さん

3年前から店のTシャツを作って2000円で購入してもらって、1000円をホンギルドン基金という形で細々と支援を続けています。

グランマ号がつぶれない限り、続けていきたい。朝鮮学校と共に生き延びていきたい。

皆さんが大人になってお酒を飲めるようになったら、グランマ号で、無償化適用されて、補助金復活されたら、お祝いできたらなと思っています。



オモニ会の方がアピールされ、シュプレヒコール、合唱が続きました。

北大阪オモニ

アンニョンハシムニカ、私は北大阪朝鮮初級学校の父母です。子どもが3人います。毎日楽しく通っています。ですがウリハッキョに通うと目に見える差別、見えない差別がたくさんあります。かわいい子どもたちのために、明るく楽しい未来を現実にしてください。そのためなら、いつでも声をあげていきたいと思います。

オモニ

アンニョンハシムニカ。私は日本に住んでいて納税義務も果たしています。でも、ウリハッキョに通うと、目に見える差別、見えない差別たくさんありますおかしいですよね。

今、子どもたちは再編成されたハッキョで、たくさんの友達と楽しく過ごしています。大きな夢をもって進んでいます。かわいい子どもたちのためにも、明るく楽しい未来を現実にしてください。そのためならいつでも何度でも声をあげていきたいと思います。今日もここに来ていろんな方々からパワーをたくさんいただきました。ウリハッキョのためにいつもコマッスムニダ。


歌「声よ集まれ、歌となれ」

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

・行政が差別するな

・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう



大村さんのアピールと音頭で、最後の歌は「勝利のその日まで」❗何百回歌った事でしょう。

大村さん

今日はたくさんの高校生たちが参加してくれました。この高校生が初級部に入った時が、2012年の4月です。火曜日行動が始まった時です。それからずっとこのようにやっていて、彼らは立派に成長しています。

2012年7月に城北ハッキョを訪問しました。1年生がハングルの朝鮮語のアヤオヨから一生懸命勉強していました。学校が楽しくてしょうがない。ウリマルを勉強している姿が、自分が朝鮮人であるということを誇りに思いながら、楽しんでやっている。いろんなことを話してくれました。枚方の子は5時半ごろに起きて6時過ぎにはバスに乗るのだと話してくれました。

ハッキョで自分たちの文化や歴史を学び、社会に巣立っていこうとしています。朝鮮学校がどんなに日本にとって大切な場所であるかということを、日本人としてまざまざとみてきました。

朝鮮学校に対する様々な差別を絶対許してはいけない、そういう思いを込めて、最後に一緒に歌を歌いたいと思います。

歌「勝利のその日まで」




駐輪場での申し送りです。イベントが多数紹介されました。



朝高生たちが集まって総括をしていました。本当にお疲れ様でした。彼ら、彼女らが居るだけで元気をいただけました。来週も頑張れそうです。



古賀さんが金曜行動に参加されるとのことで集合写真を撮りました。

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2024年1月9日、551回目の「火曜日行動」です。

2024-01-09 16:33:08 | 火曜日
2024年度、最初の「火曜日行動」通算551回目の「火曜日行動」です。



今日のレポーターはハルモニ会の木村さん、写真撮影は松尾さんとニョニョです。今年も応援よろしくお願いいたします、力を合わせて今年こそ「火曜日行動」に終止符を打たなければなりません。



大村さんの第一声始まりました。

☆大村さん

あけましておめでとうございます、とはあまり言いたくありません。

能登で震災が起こりました。その一方で大阪の万博やカジノは進められています。舞洲の軟弱地盤のために多額のお金を注ぎ込むなら、万博なんかやめて、そのお金を震災の為に使ってほしいと思います。
今日もたくさんの方々に、一言ずつ発言していただきましょう。



大野さん,中山さんが続いてマイクを持たれました。

☆大野さん

去年は、政権の裏金問題、今年は震災と事故でたいへんな幕開けとなりました。
万博については、2800万人が世界から来るという目算ですが、USJでさえ1年間の最高が1400万人ですから、到底不可能です。そこで、こどもたちに招待状を出すという計画を始めました。しかし、そこに朝鮮学校の子どもたちは含まれているのでしょうか? 含まれていないとすれば、これまた新たな民族差別です。







☆中山さん

私は阪神大震災の時、神戸で被災しました。能登半島の地震で当時のことを思い出しました。被災された方々は今も寒い思いをされていると思いますが、当時も寒い日が続きました。2月の初めに初めて温かいご飯を食べられたのは、朝鮮学校でした。神戸朝鮮学校では、震災直後から被災者への支援を行っていました。
一方、行政はこの30年、何をしてきたのか。被災者たちが避難先の住宅に期限を設けないようにと言ってきたのに、期限を切って追い出してしまいました。
人間が尊厳を奪われるような社会は許せません。

☆大村さん

関東大震災の時もデマが飛び交い、朝鮮人が虐殺されましたが、今回の地震でも外国人にまつわるデマがSNSで流れています。



参加者の皆さん❗



火曜日ハンドは不滅です❗



横道さんがマイクを持たれました。

☆横道さん

去年からのパレスチナ連帯行動で印象に残っているのは、12月16日の「赤い涙」です。白い布に赤い絵の具が用意され、道行く人々がそこに赤い涙を描いていくというもので、若い人たちも参加していました。その間、2時間にわたり、ガザで亡くなった人たちの名前、性別、年齢が読み上げられました。男子9歳、男子9歳…、と続くのは学校が爆撃されたのでしょうか。私は子どもたちの笑顔や笑い声を想像してしまい、それが失われたかと思うと、悲しく、悔しく、いろんな思いが交差しました。

朝鮮学校への差別に反対するのは、「朝鮮学校がすばらしいから」というのではなく、(実際すばらしいのですが)すべての子どもが当然に権利だからということを強調して、闘っていきたいと思います。

☆大村さん
一昨日の日曜日、朝鮮学校を卒業した学生たちの「成人の集い」に参加してきました。そこでは13人の成人たちが、日本社会でこんな風に生きていきたいという希望を語っていました。朝鮮学校の卒業生たちは日本社会を一緒に築いていく仲間なのです。




参加者の皆さん❗




平石さんもマイクを持たれました。

☆平石さん

元旦からひどいことになりました。
私は能登原発の反対運動に何度も通いました。この地震で大事故につながっていたらと思うと、やはり日本に原発は要りません。

SNSでデマが拡大されるなど、世界はコンピューターで大きく変わっています。今年一年がんばりましょう。

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東谷さんもマイクを持たれました。

☆東谷さん

教育の場で差別をしていることは許されません。私は日本人としてそのことを恥ずかしく思います。新しい年、そのことを心にとめてがんばっていきましょう。



古川さん、金さんもアピールされました。

☆古川さん

朝鮮学校への補助金は、「お願い」ではなく、当然のことをしてほしいだけです。日本人が自分のルーツを学べるように、朝鮮人にもその権利があるはずです。








☆金さん

去年のニュースの視聴率では、WBC関係のニュースがいくつもベスト10に入りました。大谷選手は各学校にグローブやボールを配ったということですが、その学校の中に朝鮮学校はありませんでした。グローブがほしくて言っているのではありません。

こうして毎週毎週、朝鮮学校の実情を耳にし、それを知っているはずの大阪府の職員が一言助言してこれたら、と思ったのです。外国人の権利について少しでも関心を持っていれば、こういうことはおきなかったと思います。



女性同盟の申さんのアピールとシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」❗❗

☆申さん

能登半島で被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

現地では受験を控えた高3生が被災地で働いているというニュースで、困難なときに助け合う、人としてのすばらしさを知りました。
政府・自治体がそこからも学んでほしいと思います。

私たちは、自分たちの権利を求めると同時に、みんなが笑い合える社会を求めています。大阪府が率先してそれを作ってほしいと思います。

オモニたちの歌とシュプレヒコール

『声よ集まれ、歌となれ』

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!
・行政が差別するな!
・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ!
・朝鮮学校の補助金支給を復活せよ!
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!
・みんなの力で豊かな共生社会を作ろう!



最後の歌は古賀さんの音頭で「勝利のその日まで」❗❗



勝利の日まで頑張ります。
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