ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

12月20日、501回目の「火曜日行動」です。

2022-12-20 13:49:10 | 火曜日


朝は寒かったのに、府庁前に到着する頃には収まっているような気がしました。



今日のレポーターはハルモニ会(春母会)の井上さんと横道さんです。写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も心一つに発信してまいりますね。



長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

府庁でお勤めのみなさま、ご通行中のみなさま、こんにちは。
501回目として今日もスタートいたします。
昨日から厳しい寒さが始まりました。年の瀬、今年も残すところ10日余りです。
子どもたちの夢と笑顔を大人が奪わない、を合言葉に先週は500回目ということで、府庁の周りを300人余りの人たちがパレードをしました。一口で500回と言いますが、10年を越えてこの場で声をあげ続けてきました。

1年を振り返った時に、入学式、卒業式、運動会があり、そして500回目の火曜日行動には、韓国からソン・ミヒさんたちが駆けつけて下さいました。オモニのみなさんが持っている横断幕には、韓国で毎週金曜日に、朝鮮学校の子どもたちを守ろう、差別をするな、と韓国の友人のみなさんが手にプラカードを持ったり、様々の所で朝鮮学校の子どもたちを守ろうと声をあげている写真がずらりと並んでいます。南北に分断された国がまたお互いに繋がり合い、和解をしていく、それを望んでいる人々にとって朝鮮学校はとても大切な場所です。朝鮮学校に学ぶ子どもたちが、南も北も自分たちの祖国として思い、架け橋として日本の中で生きている、身内が南北に分断されている在日の人たちにとっては、祖国が統一されてほしい、平和に一緒に生きていきたい、その願いのコミュニティの場所が朝鮮学校でもあります。

今日来て下さっているオモニの中には、ジュネーブに行き差別反対の声をあげた方がおられます。

先日、杉田水脈総務政務官が、国連で差別に声をあげたアイヌの人々、そしてオモニたちのチマチョゴリのことを、コスプレという形で揶揄する、更に中傷する発言をしました。人間として、政治家として絶対に許されない発言だと国会でも非難の声があがり、大阪でも自民党の府連の前で、杉田水脈は退陣すべきだという行動が起こりました。人を分断し差別するようなあり方には反対の声をあげていきたいと思います。そのような声を繋ぐためにも、今日もいろいろな方にマイクを渡してアピールしていただきます。今年最後ですのでひと言ずつみなさんの声をいただきたいと思います。




火曜日バンドは不滅です❣️



大野さんのマイクアピールです。

☆大野さん

アンニョンハシムニカ ご苦労様です。日朝市民連帯の大野です。
500回の市民パレードには多くの、いろんな方が参加されていました。途中、学校の教室の窓から生徒たちが一生懸命手を振ってくれてとても励まされました。

今年は最悪の年でした。特に、朝鮮学校に対する差別が一向におさまらない。中国、朝鮮を口実にして日本は軍事費の増強を図ろうとしている。戦後77年が経過し、戦争体験者がほとんどいなくなる状況では、いずれ再び戦争に突き進むのではないかと危惧します。韓国も政権が変わり、日本も政権が変わり、絶好のチャンスとばかりに岸田首相はやっているのです。

火曜日行動も続かないことを願っていますが、続けざるを得ない状況になっています。私は腹をくくっていますのでみなさんと一緒に、解決するまでがんばりましょう。




陶山さんがマイクを持たれました。

☆陶山さん

府庁のみなさん、こんにちは。
今年最後です。しっかり聞いてくださいね。

私たちは、毎週ここで、差別をしないでくれ、どの子にも平等に教育を受ける権利を与えるべきだ、と訴えています。

11月のある土曜日、守口でチュギハッキョ(秋期学校)がありました。朝鮮半島にルーツのある子どもたちが集まって、市内各学校の民族学級の子ども、或いは、民族学級に行ってなくても朝鮮半島にルーツのある子どもが集まって交流する場です。これがもう30数年続いています。このように現場では、隣にいる子とは誰とでも仲良くする、差別はしない、これ基本なんです。それが政治やトップが差別をしろしろと、差別をする行政をするからヘイトクライム、ヘイトスピーチがはびこるんです。

先日、新聞記事で、ある大学生が、社会教育学科でしたか、3名、朝鮮学校に実習に行ったという記事を見ました。本当にうれしいことですね。素直に考えたら、隣にいる人、近くにいる人、を知ろうとしたら、お互いに知り合おうとしたら、そう思うのが当たり前です。そういう政治を、府庁のみなさん、是非とも来年はやってください。よろしくお願いします。




小川さんもマイクを持たれました。

☆小川さん

こんにちは。

今年、兵庫県の日朝友好協会が山本かほりさんの講演会をされ、行って来ました。
山本かほりさんが朝鮮民主主義人民共和国に行かれた時の映像を流して下さったんですが、すごい歓迎ぶりで、笑顔がいっぱいでした。その映像を見た人が、山本さんに「洗脳されてる」と言ったそうです。私も、以前、文在寅氏と金正恩氏の二人の首脳が笑顔で抱き合った映像を自分の近しい人が見て、私が「親子みたいでよかったね」と言ったら、気持ち悪いというようなことを言われたことがあります。笑顔すら最初から偏見の目で見たらそのように見えるのか、と怖く感じました。

差別とは、最初からその人の存在を否定している、そのようなことは絶対なくしたいと思います。来年もがんばりたいと思います。



伊関さんもアピールです。


☆ 伊関さん

みなさんこんにちは
「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」です。
暑い日も寒い日も雨の日も雪の日も、百折不屈10年を超えて続けられた火曜日行動の、今日は501回目で今年最後の行動です。

守るべきは子どもたちの未来、学習権、教育権、朝鮮学校の民族教育です。
糾弾されるべきは行政差別、高校無償化排除であり朝鮮学校補助金のカットであります。
朝鮮学校の民族教育を守る権利を要求し来年も闘い、無償化適用、補助金復活を勝ちとりましょう。みなさん共に頑張りましょう。

アプロハムケ!! 



東谷さんもマイクを持たれました。

☆ 東谷さん

府庁で働いているみなさん、ご通行中のみなさん、今年最後の火曜日行動です。
久しぶりにアピールさせてもらいます。

この前、朝鮮学校を訪れて子どもたちの勉強しているところを見てまいりました。
子どもたちは本当に楽しく勉強し、先生がたも一生懸命教えておられます。しかし話を聞きますと、先生がたは朝早くから夜遅くまで苦労を厭わず働いておられます。

大阪府大阪市は元のように補助金を出して、みんなが安心して学べるように、教育が行えるようにしてください。
これは本当に差別です。憲法違反をしていると思います。
500回目のパレードでは多くの人が集まりました。どうか私達の声を聞いて、すぐに差別を止めてください。来年もここに来ます。
もう一度言います。どうか私達の声をきいて、差別を止めてください。




秦さんが初めてマイクを持たれました。

☆ 秦さん

アニョンハシムニカ 初めてマイクを持ちます。
わたしは二世です。40年間教師を務めました。
府庁のみなさん聞いてください。わたしは差別と言う言葉の生き証人です。生まれた時から差別されました。

知事「キル チヨン ヤン ムン 」という言葉がわかりますか? 吉村洋文をね、朝鮮語読みをすると「キル チヨン ヤン ムン 」となるんです。そう呼ばれたいですか?

わたしはそう呼ばれてきたんですよ。わたしは秦勝元、チン スン ウオン です。日本語で読むと「ハタ カツモト」と読むんですよ。出生届を出す時に、知識の無かったオモニは係の人の言うままに書いてしまいました。何十年も“ハタ カツモト”と呼ばれてきました。
今でも昔の知り合いに会うと「ハタさん」と呼ばれるのです。修正するのは大変です。
わたしは今75歳ですが、75年間変わっていません。75年間差別をずーとされているんです。高校の時は通学定期を買えませんでした。アルバイト先でも朝鮮の子は使えないと言われました。今だにそれが続いています。

今、大阪府大阪市のやっていることは差別そのものです。朝鮮学校だけを差別する。どこにその根拠があるのですか。何もありません。絶対に差別はいけません。

500回目のパレードにも参加しました。これからもずうっと参加します。覚悟をもって闘っていきます。
私たちは絶対に負けません。みなさん! がんばりましょう!




南大阪地域のオモニもマイクをもたれました。

☆ オモニ

アニョンハシムニカ
わたしは12年間、子どもに民族教育を受けさせてきました。
この火曜日行動が始まった時は上の子が中学2年生、下の子が小学校5年生でした。
まさかこんなに長くこの行動が続くとは思わなかったのに、とうとう500回になりました。決して喜ばしいことではありません。

高校無償化からの除外、大阪府大阪市の補助金停止は差別です。何度も国連から勧告を受けています。どの国の委員も教育差別だと言っています。差別ではないと言っているのは日本だけです。

来年は無償化適用と補助金再開を必ず実現していただくよう要求します。
来年はここで、この様なアピールをしなくてもよいことを願いながら、歌います。




大阪中高オモニ会の梁淑子さんもマイクを持たれました。


☆ オモニ(大阪中高級学校オモニ会)

アンニョンハシムニカ
寒い中、みなさんお疲れさまです。来年もウリハッキョのために、子どもたちのために引き続き力強く、明るく闘っていきたいと思います。勝利のその日まで頑張って行きましょう!

☆ 歌とシュプレヒコール
歌「声よ集まれ 歌となれ」




シュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が繰り返されています。

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

・行政が差別するな



大村さんのアピールと最後の歌は「勝利のその日まで」❣️❣️❣️


☆ 大村さん

府庁のみなさん ご通行中のみなさん
今年最後の火曜日行動となりました。何も変わらなかった10年ではありません。
朝鮮学校を取り巻く状況は本当に厳しいし、ヘイトスピーチは横行しています。でもその中で私たちの闘いによって裁判で勝利するとか、ヘイトスピーチ条例が出来るとか、少しずつ変わってきました。

わたし達は一つ一つに向き合って闘っていく、そのことが人間の尊厳を取り戻す、という思いでここに集まっています。まだまだ頑張っていきたいと思います。
そういう気持をこめて「勝利のその日まで」を力強く歌いましょう。



駐輪場での申し送りです。



あっという間の10年と8ヶ月でした。



勝利を勝ち取ることなくまた一年が過ぎ去ると思うと胸が張り裂けそうです。



でも絶対に負けません。誰が子どもたちの学ぶ権利を奪えると思っているのですか❣️



全世界の心ある方々に聞いてみましょう。



国や民族の違い、風習や伝統の違いはあっても、人間が人間らしく生きるのに、差別は必要ないと思いませんか❣️



私たちが大阪府庁前で毎週毎週声を上げてきたのは、独立国の海外同胞としての私たち在日朝鮮人の基本的人権、子どもたちの学ぶ権利を守るためなのです。



又、差別に抗い、この日本を心から愛する方々が、この国を本当に平等で思いやりのある本物の先進国に発展させたいと願うからこそ、心ある日本の方々がこの場所に集まってこられたのです。



11年近い歳月この地に立ちながらニョニョも沢山のことを学びました。思想や所属団体の違い、国や民族の違いを乗り越え、沢山の方々と心を通わせることができました。



「火曜日行動」は普通の人々を勇士に育ててくれる場所かも知れません。



新年2023年も刻々近づいてきています。今年の「火曜日行動」は今日が最後です。新年を迎え1月10日からまた始めます。



新年が心の底から笑い合える穏やかな年であることを心から願っています。いつも応援してくださってありがとうございます。コマッスムニダ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12月13日、500回目の「火曜日行動」です。

2022-12-13 19:13:36 | 火曜日






教育塔広場です。300人を超える参加者の熱気で雨も逃げていったようです。



正午、長崎さんの司会で集会が始まりました。

長崎由美子さん

只今より、火曜日行動500回、そしてミニパレード集会を始めます。本日司会を務めます、高校無償化求める連絡会・大阪の事務局長の長崎由美子です。よろしくお願いします。

本日火曜日行動500回を迎えることになりました。2012年の4月17日に、一日も早く朝鮮学校の子どもたちの笑顔と夢を取り戻そうということで、そして高校無償化の実現ということで、私たちは府庁の前に立ちました。それから実に10年の歳月が経ちました。何度となく皆さんと声をあげました。

50回の節目ごとに様々な取り組みをしてきましたが、残念ながらまだこの差別は変えられず、むしろ差別が強まる中で、今日の日を迎えております。

しかし私たちにはかわらないもの、皆さんとの信頼と絆がこの10年の間に深まりました。私たちは決してあきらめないこと、そして変えていける、それをあらためて今日の集会で確認をしたいと思います。それでは最初の挨拶を、学園理事長からお願いしたいと思います。



まずは大阪朝鮮学園のリ・ジュンナム理事長のご挨拶です。

リ・ジュンナムさん。

アンニョンハシムニカ。学園理事長のリジュンナムといいます。よろしくお願いします。

皆さんほんとにご苦労様です。学園を代表して感謝申し上げます。チョンマルコマッスムニダ。

2012年から始まった、火曜日行動も今回で500回。丸10年です。丸10年、今までどれだけの人々がこの大阪府庁前で、朝鮮学校差別するなと訴えてきたことか、この10年の声がいつ届くのか、まだまだ先が見えません。しかし大阪府にはたくさんの条例があります。一つは大阪府子ども条例です。この条例では、すべての子どもは、かけがえのない存在であり、性別・国籍・障がいの有無・家庭の形態など問わず、子どもの尊厳を守り穏やかな成長を支えることは、大人全体の責務であると書かれています。すべての子どもというのは、朝鮮学校の子どもたちも含まれているのではないでしょうか。

朝鮮学校の子どもたちを含まずにすべての子どもというのはおかしい話と思います。大阪府は必ずこの条例を守るべきであると信じております。もともと大阪府には、在日の朝鮮人・韓国人が多く住んでいて、大阪の地域も朝鮮学校に対する理解はほかの地域より進んでいたのです。これが今はどうでしょうか。権力を持った一人・二人の政治家に捻じ曲げられたのではないでしょうか。我々はそれを正すべきなのです。これを正すために、我々はこれからも600回、700回と闘い続けていきましょう。皆さんこれからもよろしくお願いします。



オモニ会代表のリャン・スッチャさんのご挨拶です。

アンニョンハシムニカ。大阪朝鮮中高級学校オモニ会会長のリャン・スッチャと申します。よろしくお願いします。

今から12年前、民主党政権下の2010年に高校無償化制度が発表されたときに、全国のオモニたち、大阪のオモニたちはすごく喜びました。それを鮮明に覚えております。なぜならば、ウリハッキョというのが学校教育法上の認可を受けているにもかかわらず、各種学校という理由だけで、国の法的支援を対象から除外されつづけてきたからです。しかしながら子どもとは全く関係ない拉致問題を理由に高校無償化制度からウリハッキョだけ除外されました。とても悔しい、とても悲しい、とても寂しい気持ちになったことを今でも鮮明に覚えています。

時を同じくして大阪府は、1974年から交付してきた補助金を、大阪市は1990年から交付してきた補助金を、不交付決定をすると通達してきました。それもとても屈辱的な4要件を提示しながら、補助金を出せないと言ってきました。なぜウリハッキョが日本に存在するのかということを、ここにいる皆様にも、もう一度、しっかり考えていただきたいなと思います。ここをしっかり認識できないと、今後ウリハッキョを守る闘いを続けていけないからです。

ウリハッキョは36年間の植民地支配から解放された一世たちが日本でも、二度と植民地奴隷にはならない、奪われ続けた、言葉・民族・文化というのを子どもたちには、民族性というのをしっかり学ばせて、立派な朝鮮人に育て上げなければいけないという思いで、ウリハッキョを造った。1948年の朝鮮学校閉鎖令の後でも、今日このようにウリハッキョが残っているということは、ほんとに血のにじむような気持で闘ってきた一世・二世たちがいてくれたからだと思っています。

1965年には朝鮮学校は朝鮮人としての民族性または国民性を変えようとするようなことを目的とする朝鮮学校は、我が国の社会において積極的に意義を持たないという理由で、文部事務次官通達というのが出されます。それが今でも朝鮮学校差別・弾圧してもいいという思想の根底になっているものです。

12月2日のニュースを見てびっくりしました。杉田総務大臣政務官の過去のブログの差別発言を謝罪しますというニュースが出ていたのですが、私は彼女の過去のブログをググってみました。

彼女が2017年に国連の女性差別撤廃委員会、スイス・ジュネーブで行われたそれに参加した日の夜に書いたものです。「国連の会議室にはチマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレ叔母さんまで登場。完全に品格に問題がある。とにかく同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなるぐらい気持ち悪く…」ひどくないですか、ひどいですよね。こういう人が総務大臣政務官。今の権力の中枢にいるのです。ということは朝鮮学校に対する差別は簡単にはなくならないと、私は思っています。

でも大阪のオモニたち、全国のオモニたちは強いです。負けません。なぜならこのように支援してくれる日本の方々、全国からの支援、韓国同朋からの支援、海外に住むコリアン同朋からの支援がありますし、毎日ハッキョに通う子どもたちがいますし、オモニたちは強いです。差別の中で生活して闘ってきましたが、負けずに、勝利のその日まで、先頭に立って闘っていきます。どうぞよろしくお願いします。



ずっとウリハッキョ問題にかかわってきて下さった丹羽弁護士のご挨拶です。

大阪弁護団長 丹羽雅雄さん

弁護士の丹羽雅雄です。韓国からの横断幕に、「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を。私たちは必ず勝利します」とあります。ほんとにありがとうございます。

高級学校無償化求める連絡会を12年の3月1日、3・1独立記念日ですね。この日に結成したのです。2010年の4月1日から高校無償化法が施行されるのですが、各種学校イロハとあるのですが、特にハについては、朝鮮学校をターゲットにして、どうしたらいいのかと検討会議を開いた。その時は政治外交的理由でこれを排除することはできない、教育内容には立ち入らないという検討会議の結果を受けて、省令から規定に入る、これは長くなるから置いといて。

火曜日行動は2012年4月17日、裁判する弁護団を結成して、連絡会大阪、当該の学園、三位一体の闘いで朝鮮語で学ぶ子どもたちの権利、民族教育権を確立する、必ず勝利しようとやってきた。そのポイントは朝鮮の子どもたちの教育権を確立するということ、同時に日本社会において決して民族差別を許さないで多民族共生する社会をつくろうという目的で裁判も闘ってきた。

裁判は全国で大阪地裁だけが勝訴した、後は全部最高裁で敗訴になったのですが、大阪地裁の判決は非常に普遍的でかつ21世紀の国際人権人道論に全くマッチした判決だったのです。西田判決の立ち位置は、高校無償化法は子どもたちが受給権、権利がある、だから朝鮮学校で学ぶ子どもたちの権利を守るためには、司法はその救済を高く配慮しなければいけないという立ち位置で書かれている。内容的に言うと要は、指定処分を取り消す。

勝利のまず第一は、朝鮮学校で学ぶ子どもたちの教育は歴史的にも国際的にも、非常に重要な権利であると認めたこと。二つ目は、朝鮮総連については、民族教育権を実施するための重要な歴史的役割があると、戦後初めて司法が判断したこと。この判断は21世紀に入って、2001年のダーバン会議、植民地主義に伴う人種差別は絶対許さない、と同時に、その子どもたち、民族的マイノリティとか先住民の子どもたち、母国教育、継承教育こそを保障しなければならないと。

2007年には先住民族の権利に関する国際連合宣言ができるわけです。私が非常に感動したのは、2018年の韓国の大法院判決です。徴用工問題ですね。植民地支配と侵略戦争に伴う、不当な反人道的行為であると判断した。日本が植民地支配を合法だと言った国際的な流れの中で、そういう流れも受け継いで、最後ですが、決してあきらめないということ、必ず私たちには正義がある、必ず勝利する闘いになる。私の決意として述べたいと思います。ありがとうございました。



韓国で朝鮮学校の子どもたちの権利を守るために闘っておられますソン・ミヒさんを紹介します。通訳に娘さんが来てくれています。

ソン・ミヒさん

アンニョンハシムニカ、韓国から来ました、<ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会>の代表ソン・ミヒです。10年経てば山河も変わるという10年です。雪が降っても雨が降っても止まらずに走ってきた時間です。500回のこの場まで、あまりにも当たり前のことを要求し怒りの声をだし、一緒にがんばろうという歌を歌いました。子どもたちを差別するなと、学ぶ権利をくれと当然の要求をしてきました。

日本の植民地支配によって、ここに住んでいる朝鮮人と朝鮮学校の子どもたちに、謝罪し反省し、もっと愛情持って見守るどころか野蛮な差別をするなんてありえません。ほんとに恥ずかしくないですか。子どもたちに済まないと思いませんか。子どもたちの学ぶ権利を阻むのは野蛮です。子どもたちを差別するのは国家暴力です。子どもたちに対する差別を直ちにやめてください。

教育を受ける権利を保障してください。それでもこの10年間、一緒に同胞と子どもたちのために応援や要求・激励しながらここまで来られた日本の市民団体の多くの先生から、ひとすじの希望を見ます。ありがとうございます。ほんとにありがとうございます。

他国であっても日本の地であっても尊厳を守りながら、堂々と生きてきた、同胞の方々にも本当にありがとうございます。一人ひとりに心を込めてあいさつを申し上げます。私たちは握った手をはなさずにあきらめずに、最後までともにし、必ず勝ちましょう。そして私たちの輝かしい未来である子どもたちに笑いと力を与えましょう。私たちは必ず勝ちます。ありがとうございます。



大村さんのアピールです。

大村和子さん

アンニョンハシムニカ。始めたころは10人余りで始めましたが、回を重ねるごとに、たくさん集まり、今では常時50人ぐらいになりました。そして全国各地から、近畿一円は勿論、そして外国からも、特に韓国からソン・ミヒさんはじめ、亡くなられた金福童ハルモニ、ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会、モンダンヨンピル、労働組合の方々、市民運動の方々、たくさんの方々が参加してくださいました。

老いも若きも、赤ちゃんから幼児まで、学生たち、いろんな方がこの場に集ってきました。その時オモニと一緒に参加していた小学校1年生が作文を読みました。「私はウリハッキョに通う1年生です。4月には2年生になります。この1年間でウリマルも読めるようになって書けるようにもなりました。この間は漢検の試験で10級に合格しました。一輪車にも乗れるし朝鮮の舞踊とか歌とかも習えてとても楽しいです。だから私たちの通うウリハッキョが無くなってほしくありません。日本の大人の人たちウリハッキョをいじめないでください。よろしくお願いします」

この少女は今は高級学校の3年生になります。この少女の言葉に私たちはきちんと答えなければなりません。朝鮮学校を取り巻く状況はますます厳しくなっていますが、500回の1回1回の積み重ねは、たくさんの仲間とつながり、朝鮮学校弾圧に対する闘いは、人間の尊厳を守る闘いだとの思いで、連帯の輪は確実に広がっています。火曜日行動で出会うたくさんの笑顔と力で、差別のない平等な社会を目指して、皆さん、勝利のその日までともに頑張りたいと思います。ありがとうございます。

長崎さん

火曜日行動500回続く中でたくさんの詩が生まれました。それをアピールし続けてくださったハルモニ会の皆さんが記録をしてくださいました。お名前だけご紹介します。横道昭子さん、平田アサ子さん、木村奈保子さん、陶山喜代子さん、井上郁子さん、パク・リョンヒさん。

そして10年間、キャンデイーを愛と共に配ってくださったチョグッスンさん、いつも写真を撮ってくださった松尾和子さん、本当にありがとうございました。

それでは闘いの中から生まれた火曜日行動の詩を、許玉汝さん、朗読をお願いします。




「ここに立つ」 

            許玉汝

ある人は賑やかにアコーディオンを弾き
ある人は楽しげにリコーダーを吹いた
毎週毎週 「火曜日行動」の日に

ある人は歌を作り
ある人はキャンディを分かち合った
辛い時こそ笑いを忘れまいと

ある人は専門学校入学式の日
新調のスーツ姿で府庁前にやって来た
1枚でもビラを配ってから出発したいと

ある人は毎回重いスピーカを運び
その夫人は毎日30分も訴え続けた
子どもたちの笑顔を奪わないでと

ある人は夜勤明けの度に
休む間もなくここに駆けつけ
差別反対と訴えビラを配った

ある人は病で痛む足を引きずりながらも
350時間 雄々しく立ち続けた
大雨降る日も 強風吹きすさぶ日も

ある人は子どもたちを育てるため
いくつものパートを掛け持ちながらも
ウリハッキョを守ろうと涙で訴えた

ある人は傘寿を目前にしながら
毎月毎月アピールの聞き取りをし
老体に鞭うちながらレポートを書き続けた

ある人はご主人の葬儀を終えた日
夫の果たせなかった遺志を受け継ぐと
涙をこらえてここに立った

ああ、ここは人間の愛があふれる場所
民族の違いを越え 心一つに
未来を胸に描く所

幼な子からお年寄りまで
刃より強い笑みを浮かべながら
私たちは立つ 今日もここに立つ 



歌舞団の団員の皆さんの音頭で「勝利のその日まで」を合唱しました。



ミニパレードの出発です。

今日のレポーターの陶山さんです。
ミニパレードが始まりました❣️


来週からも「勝利の日まで」頑張ろうと誓い合って解散しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

詩 《応援歌》

2022-12-09 09:15:00 | 詩・コラム





≪応援歌≫

             ニョニョ

指先が思い通りに動かないと
嘆くあなたに胸を痛めながらも
止めませんでした 演奏会への出演を

大阪朝鮮吹奏楽団の定期演奏会
記念すべき40回目の演奏会場に
ほのかに鳴り響いたフルートの音

幾度となく耳にした<アリラン>なのに
今宵はどうしてこんなにも
私の心を躍らせてくれるのでしょう

生まれたばかりの息子を義父母に預け
そっと駆けつけた 第1回目の定期演奏会
息をのんでじっと見つめたあなたの初舞台

あの日のときめきが昨日のようなのに
いつの間にか髪は真っ白になり
孫たちと舞台に立つ日が来るなんて…

家族を守り 子どもたちのためにと
昼夜を問わず働き続けながらも
ひとときも手放すことの無かったフルート

あなたと共に歩んできた50年の歳月
数多くの山河を乗り越えながら
いつも私を癒してくれたフルートの調べ

辛い時も嬉しい時も
あなたのフルートの音は
私の人生への≪応援歌≫でした

    2022・11.21 佳き日に









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12月6日、499回目の「火曜日行動」です。

2022-12-06 17:36:00 | 火曜日
寒い火曜日です。



499回目の「火曜日行動」!
レポーターは、ハルモニ会の木村さん。写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も心一つに発信してまいりますね。応援よろしくお願いいたします。



長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

今日は冬の到来を前にした暖かな小春日和といえる日です。
今日で火曜日行動は499回目となりました。

来週の火曜日12月13日は500回を迎えます。来週は12時から大阪城公園内の教育塔前広場に集まり、アピールを行います。そして12時40分から大阪府庁の周りを500回ミニパレードということで、多くの皆さんと一緒に回りたいと思います。「子どもたちの笑顔を一日も早くとりもどしてほしい」という声を上げる予定です。

今日も火曜日行動にいろいろな方が参加してくださっています。今日も初めて応援に来ていただいたみなさん、私といっしょに教会で活動しているみなさん、そして水俣病の問題で日本の中で声を上げているみなさんが参加しています。

朝鮮学校に対する差別は日本の問題であるという思いで、いつもいろんな方々が参加してくださっています。この火曜日行動がたいへん厳しい問題を訴えている場にもかかわらず、参加すると楽しい気持ちになれる、そして一緒にやっている気持ちになれる、そんな場を作っているのは火曜日バンドの音楽の皆さんです。




火曜日バンドは不滅です❣️



平石さんのアピールです。

☆平石さん

私は全港湾で活動してきた者です。
来週で500回。負けずにがんばってきたという意味でははいいのですが、実際これまで何を解決してきたのか、この10年ほとんど何も変わっておりません。そのことに私たちは満腔の怒りをもって訴えます。

大阪府知事・大阪市長、補助金を再開してください。自民党政権は無償化を適用してください。あなた方が子どもたちを差別することは決して許されることではありません。

10年と言えば、幼稚園の子が高校生になる年です。それほど長い間、子どもたちがどれだけの思いをしてきたか、そういうことにきちんと思いを馳せることができない行政というのは非常に寂しいことだと思います。ただでさえ、差別の厳しい日本社会で行政にまで差別される。具体的に学校に行けない、日々の生活にそのことが表れてくる。そのつらさは当事者にしかわからないと思います。私たちも想像力を働かせて、こうして支援をしていますが、行政の皆さんこそきちんと問題を解決すべきです。問題の解決はまず謝罪です。そしてどこに問題があったのか、きちっと総括をする。金銭的な支払いもありますが、行政がなぜこんなことをしてしまったのか、今後の再発防止に向けてどうすればいいかを真剣に考えてほしいと思っております。

この間、国会で不祥事が相次いでいますが、発言を撤回し、口先で謝っておけばそれでいいだろう、という態度では、反省していないことが全身からにじみ出ています。それでは、行政としての、議員としての、国家の指導者としての責任は果たせません。

私たちも全港湾という組合で差別はやっぱりしてしまいます。しかし、そのことを批判され、どうして差別が起きたのか、どうすれば二度と差別を起こさないようにできるのか真剣に考えてきました。

国のトップが地方自治体のトップが人の心を踏みにじって平然としていることを私たちは許せないのです。
来週500回目の火曜日行動にはまた怒りの声を上げます。問題が解決する場で私たちはがんばります。





大野さんがマイクを持たれました。

☆大野さん

私自身は2年前に退職したときからこの火曜日行動に参加し始めました。

仲間が雨の日も風の日も参加しているそのすばらしい情景を見たら、本当に参加してよかったと思っています。

2009年12月4日に京都朝鮮初級学校が在特会によって襲撃され、その翌年には朝鮮学校にカンパをした徳島県教組が襲撃されました。襲撃した者たちは有罪となりましたが、橋下氏が大阪府知事に就任して以来このようなヘイトスピーチ・ヘイトクライムが続出しています。このような大阪の、日本の状況を考えたとき、人を集団で差別し、痛めつけることが日常茶飯事です。

今回ミサイルが飛んだということで東京を中心にあらゆるところでヘイトがやられた。朝鮮人が袋だたきに遭っても日本人は知らん顔。怒りを通り越して恥ずかしいことです。どうしてそうなるのでしょうか。朝鮮人に対する差別があるからです。そしてそれはメディアを通じての影響が大きいと思います。そして右翼があちこちに出没しています。

このようなヘイトの先にあるものは戦争です。台湾海峡の問題。自衛隊が、奄美・与那国、宮古に駐屯地があり、住民も反対と賛成が島を二分する状況でしたが、今ではシェルターを建設することになっています。ミサイルを中国に飛ばすために。これが防衛計画でやられています。危ない状況にあると思います。近い将来たいへんな事態になるかもしれません。いろいろ課題はありますが、一緒にがんばっていきましょう。




女性同盟の玄さんのアピールです。

☆ オモニ

今日は秋晴れですごく季候のいい日ですね。
大阪府庁で働く皆さん、この声が毎週聞こえていると思います。

私たちは朝鮮学校に子どもを送っているオモニ会の者です。「オモニ」というのは「お母さん」という意味です。私たちは大阪朝鮮中高級学校オモニ会に属しています。私たちはこの火曜日行動に来て自分たちで呼びかけようとようと考えています。東大阪のオモニたちも来ておられます。

最近三年ぶりに各学校でバザーが行われました。その時にたくさんの方々が学校を訪れました。日本の方々もたくさん来られました。

今、朝鮮学校は行政から弾圧を受けていろんな教育プログラムから除外されています。大阪府からは補助金を打ち切られ、国からは無償化から除外されています。そんな苦しい中で、オモニ会は学校のためにできることはないかと、バザーや納涼祭などでその全てを学校に捧げています。その姿を日本の方々も見て、感動されたと聞いています。

先日、11月19日に公開授業が行われ、そこに日本人が100名以上来てくれました。普段会うことのできない日本の方々と言葉を交わしながら、なぜこのしんどい中でも子どもを朝鮮学校に送るのかという思いの丈をいろいろ話しました。

世間では、特にネットの中で「反日教育」「スパイ教育」とたたかれていますが、実際に来られた人はそうでないことを自分の目で見て帰られたと思います。朝鮮学校は日本で育ち日本で活躍するような人材に育てたいという思いで、保護者は朝鮮学校に通わせています。

朝鮮学校は、自分の母語を学び、民族性を養うための様々な文化活動を行うところであり、自分が何者かであることを自分の中で育むところなのです。コロナ禍も少し緩和されたので、学校にもいつでもいらしてください。子どもたちの姿を見て、今の状況を変えていただきたい。議員の方も何人か来られ、教師と子どものやりとり、子どもの将来を考えて教育されている先生方の姿を見て、感動して帰られました。こういうことを見たら、考えも変わると思うので、一度来てください。私たちオモニ会もがんばっていきたいと思います。

☆長崎さん
先日ある大学生が、朝鮮学校を見学して、「正直言って日本が好きじゃないから朝鮮学校に行くのかと思いこんでいましたが、実際に見てみるとそうではなく自分を好きになるために行くのだということがわかりました。私自身日本の学校でそういう教育を受けてきたのかなと思いました」という感想を話してくれたことがあります。




大村さんがマイクを持たれました。

☆大村さん

今日で499回、長くやってきました。

吉村知事、子ども一人に10kgのお米を配るのもいいでしょう。でも困っている人はもっといます。本当に明日の食べるものもないというような困っている人にこそお金を回してほしいと思います。

2,025年の万博も当初の予算から建設費が跳ね上がっています。パビリオンの建設費も。それに見合う経済効果を生むかどうか、経済界の人々が危惧していますよ。前回の万博の時もそれほどの効果はありませんでした。無駄なことは止めて、私たちの訴えている補助金を支給してほしいと思います。

先日、北九州と福岡の朝鮮学校に行きました。日朝の教育シンポジウムがあったからです。最初は福岡初級学校に行きました。そこは朝鮮半島に一番近い学校で、丘の上から玄界灘と博多湾を見渡すことができました。次の日に行った北九州朝鮮中高学校は、幼稚園から高校生までが学ぶ学校です。公開授業では、みんな目を輝かせていました。全国から日本の学校で教師をされている方々、朝鮮学校の先生たちもたくさん見学に訪れていました。講演もありました。この福岡、北九州は15万人もの朝鮮人が強制連行され、炭鉱などの過酷な仕事に従事させられていました。そこで亡くなった方々は、多くが無縁仏みたいにされ、墓があればいい方です。遺骨を掘り返している運動も日本人の中にあります。

この日朝教育シンポジウムでは、日教組の副委員長も参加し、委員長からのメッセージもありました。日本人として一緒に民族教育をやっていこうということで全国各地から教職員組合の人たちがやってきて各地での取り組みの報告をしました。今、ヘイトクライムが横行していますが、こういった日本人と朝鮮人が手を携えていく運動もまだまだあります。この場もそういう場であると思います。





オモニたちのシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」です。

☆歌とシュプレヒコール





私は東大阪市初級学校に子どもを通わせているオンマです。今日で499回目を私たちは、私たちの声が届くまで闘い続けたいと思います。やります。

『声よ集まれ、歌となれ』

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!

・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ!

・朝鮮学校の補助金支給を復活させよう!

・行政が差別するな!


最後の歌は「勝利のその日まで」!
駐輪場での申し送りです。


遠く埼玉からも来てくださいました❣️



古賀さんが文科省前での金曜行動に大野さんと大村さんとご自分の3人で参加したこと報告されました。



来週はいよいよ「火曜日行動」が開始され500回目を迎えます。皆さん是非ご参加下さい。

正午から教育塔前で集会を行い、次いでミニパレードが行われます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする