やはり風邪だった。
金曜日の夜からどうも調子が悪いと事務所に戻り熱を測ると37.9℃。
半年ぶりに酒も呑まずまっすぐ布団に。
翌朝も下がらず、ためらっていると38.3℃。
熱にはめっぽう強いのだが、ここまであがるとそうも言えず、松園商工会メンバーの開業医へ飛び込む。
予期していたように土曜の昼前の待合室は混み混み。
病院好きなワタシはきっちりジャンパーのポケットに一冊の本と眼鏡を準備していた。
一時間半待った医者の結論は風邪とそれに伴う喘息の悪化。
インフルエンザは毎年予防注射しているしこの症状ではやはり風邪であった。
しかしなんだな、病院の待合で本を読むのは習慣だが、一冊丸々読み切ったのはあまり記憶にない。
村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」(新潮文庫)。
ワタシも大好きなアイラとアイルランドを廻った「シングルモルト」の旅で、興味深く、楽しく読んだ。
たぶん、単行本も自宅の書斎にあるはずで、読み返しということなのだろうけど、いま自宅や外で呑むウィスキーはほとんどアイラが多いので、本を読みながら酔った気分にもなる。
ワタシの定番はボウモアで、これは店にも置いている。
ラガブーリンなんかもいい酒だ。
なんて読み終わったと同時に看護婦から呼ばれたのだ。
そして昨日。
素直な体は薬を2回飲んでほぼ全快したのだが、用心のため非番の日曜日は寝て曜日にしたのだ。
ランチに近くの未開拓店に行ってアッパーを喰らったほかは寝ていたせいか、真夜中の1時半に目が覚めたら寝つくことができない。
ならと昼に数頁かじって入り込んだ本を寝薬がわりにと布団から青いソファーに移って読み始めた。
これがなんと魅せられて、最終頁まで一気に読了したのが、朝6時5分前。
「話の特集」と仲間たち 矢崎泰久 (新潮社)
1965年に創刊された月刊誌「話の特集」の編集長による立ち上げから5年目ころまでの黎明期の苦労というより、おもしろおかしい、しかし生きるか廃刊かの壮絶な戦いの物語でる。
副編集長格の和田誠はじめ、出てくるメンバーも伊丹十三、五木寛之、植草甚一、永六輔、小沢昭一、黒田征太郎、篠山紀信、竹中労、立木義浩、寺山修司、野坂昭如、深沢七郎、三島由紀夫、横尾忠則、吉行淳之介などと、まぁよくもこれだけという豪華で大好きな作家・写真家・脚本家などなどで、それぞれのキャラクターがまたまた凄すぎ、ぐいぐいと頁に吸い込まれていく。
1時間ほどで寝るのをあきらめて、久々の朝方までの読書となった。
「話の特集」はバブル崩壊期まで続いたので、田舎の高校生には少し刺激が強すぎ敬遠していたかもしれないが、学生と社会人の2度の東京住まいのころはよく電車の吊り革にぶらさがりながら立ち読みしていた。
なかなか刺激的な雑誌で、そういえばそうっだったなと想い起こす節もある。
矢崎泰久は当時からよくテレビの深夜番組などに出ていたので記憶はあるが、どこか得体の知れないおっさんという印象であまりいい覚えはないが、なんだそうか、最初の発刊元の親の会社を倒産に導き、その後も2社を渡って自立するまでは壮絶な日々だったのだなと感心したのである。
2冊とも、たぶんどなたにもという訳にはいかないが、ウイスキー好きな方と本好きな方には肩の凝らない、しかし興味を持って読み耽る事のできる本だろうと思いますので、ご紹介します。
参考:Amazon
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」 村上春樹 (新潮文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%82%E3%81%97%E5%83%95%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0%E3%81%8C%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AA%E3%82%89-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E6%98%A5%E6%A8%B9/dp/4101001510
「話の特集」と仲間たち 矢崎泰久 (新潮社)
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E8%A9%B1%E3%81%AE%E7%89%B9%E9%9B%86%E3%80%8D%E3%81%A8%E4%BB%B2%E9%96%93%E3%81%9F%E3%81%A1-%E7%9F%A2%E5%B4%8E-%E6%B3%B0%E4%B9%85/dp/4104736015
PS:暖かい日や寒い日が極端に交互し、道はテラテラですが、どうぞおいでください。今日もホルモン洗って待っています。
金曜日の夜からどうも調子が悪いと事務所に戻り熱を測ると37.9℃。
半年ぶりに酒も呑まずまっすぐ布団に。
翌朝も下がらず、ためらっていると38.3℃。
熱にはめっぽう強いのだが、ここまであがるとそうも言えず、松園商工会メンバーの開業医へ飛び込む。
予期していたように土曜の昼前の待合室は混み混み。
病院好きなワタシはきっちりジャンパーのポケットに一冊の本と眼鏡を準備していた。
一時間半待った医者の結論は風邪とそれに伴う喘息の悪化。
インフルエンザは毎年予防注射しているしこの症状ではやはり風邪であった。
しかしなんだな、病院の待合で本を読むのは習慣だが、一冊丸々読み切ったのはあまり記憶にない。
村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」(新潮文庫)。
ワタシも大好きなアイラとアイルランドを廻った「シングルモルト」の旅で、興味深く、楽しく読んだ。
たぶん、単行本も自宅の書斎にあるはずで、読み返しということなのだろうけど、いま自宅や外で呑むウィスキーはほとんどアイラが多いので、本を読みながら酔った気分にもなる。
ワタシの定番はボウモアで、これは店にも置いている。
ラガブーリンなんかもいい酒だ。
なんて読み終わったと同時に看護婦から呼ばれたのだ。
そして昨日。
素直な体は薬を2回飲んでほぼ全快したのだが、用心のため非番の日曜日は寝て曜日にしたのだ。
ランチに近くの未開拓店に行ってアッパーを喰らったほかは寝ていたせいか、真夜中の1時半に目が覚めたら寝つくことができない。
ならと昼に数頁かじって入り込んだ本を寝薬がわりにと布団から青いソファーに移って読み始めた。
これがなんと魅せられて、最終頁まで一気に読了したのが、朝6時5分前。
「話の特集」と仲間たち 矢崎泰久 (新潮社)
1965年に創刊された月刊誌「話の特集」の編集長による立ち上げから5年目ころまでの黎明期の苦労というより、おもしろおかしい、しかし生きるか廃刊かの壮絶な戦いの物語でる。
副編集長格の和田誠はじめ、出てくるメンバーも伊丹十三、五木寛之、植草甚一、永六輔、小沢昭一、黒田征太郎、篠山紀信、竹中労、立木義浩、寺山修司、野坂昭如、深沢七郎、三島由紀夫、横尾忠則、吉行淳之介などと、まぁよくもこれだけという豪華で大好きな作家・写真家・脚本家などなどで、それぞれのキャラクターがまたまた凄すぎ、ぐいぐいと頁に吸い込まれていく。
1時間ほどで寝るのをあきらめて、久々の朝方までの読書となった。
「話の特集」はバブル崩壊期まで続いたので、田舎の高校生には少し刺激が強すぎ敬遠していたかもしれないが、学生と社会人の2度の東京住まいのころはよく電車の吊り革にぶらさがりながら立ち読みしていた。
なかなか刺激的な雑誌で、そういえばそうっだったなと想い起こす節もある。
矢崎泰久は当時からよくテレビの深夜番組などに出ていたので記憶はあるが、どこか得体の知れないおっさんという印象であまりいい覚えはないが、なんだそうか、最初の発刊元の親の会社を倒産に導き、その後も2社を渡って自立するまでは壮絶な日々だったのだなと感心したのである。
2冊とも、たぶんどなたにもという訳にはいかないが、ウイスキー好きな方と本好きな方には肩の凝らない、しかし興味を持って読み耽る事のできる本だろうと思いますので、ご紹介します。
参考:Amazon
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」 村上春樹 (新潮文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%82%E3%81%97%E5%83%95%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0%E3%81%8C%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AA%E3%82%89-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E6%98%A5%E6%A8%B9/dp/4101001510
「話の特集」と仲間たち 矢崎泰久 (新潮社)
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E8%A9%B1%E3%81%AE%E7%89%B9%E9%9B%86%E3%80%8D%E3%81%A8%E4%BB%B2%E9%96%93%E3%81%9F%E3%81%A1-%E7%9F%A2%E5%B4%8E-%E6%B3%B0%E4%B9%85/dp/4104736015
PS:暖かい日や寒い日が極端に交互し、道はテラテラですが、どうぞおいでください。今日もホルモン洗って待っています。