ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

3月11日、朝7時、湿っぽい雪が少し積もったようだ

2012-03-11 09:42:42 | 第1紀 生きる
書斎のフローリングの床に直に敷いた蒲団で目覚める。
7時過ぎ。
たっぷり5時間は寝た。
今日は休暇をとるのでもう一休みとも思ったが、寝るよりは温泉治療かと、パジャマの上に「はんど」(花巻弁なのか、しかし手元の「花巻方言集」には掲載されていない、「はんてん」というのはもう少し薄いか、仙台育ちの相方は「どてら」、これは標準語らしくてなんとAmazonにもカテゴリーがある、「丹前」と同意語らしいがワタクシ的な丹前はもう少し長い)を来た格好で出かける。
これが花巻のいいところ (いやいや他の一般市民に、それはあなただけだと指弾されそう)。

いつもの台温泉「精華の湯」。
くつ箱には10人くらい、しかしまもなくして湯船にはワタシひとり。
贅沢な時間を過ごす。
この湯は混み合う。
朝6時オープンとともに何人かのお客さんが入り、昼前後、夕方も早い時間から洗い場のスペースの空きがないくらい混み合うが、この8時から9時ころにポカッと空く場合があり、「しょすがり」のワタシは良くこの時間を利用する。

1時間強の入浴で、○十肩の右肩も少し楽になる。
帰りに、これも珍しく誰もいない羽山神社に車を止め、水を何杯かいただいて、腰の神様と、横にたくさんおられる東北地方の神々を拝む。
いろいろあるけど、今日、3月11日はやはり鎮魂だ。
お賽銭の多さで救われる事は無いと思うのだが、やはりいつもより重い硬貨を何枚か。

その日その時間、ワタシは何年ぶりかの映画館にひとりでいた。
観客はワタシと、見に来たのか寝に来たのかずっとうたた寝のおじさんだけ。
受け付けのおばさんはしゃがみこみ、避難案内ができなくて申し訳ありませんと泣いていた。
その3階だか4階から見たカワトクの交差点は、道路に避難する方でいっぱいだった。

内陸の人は被災地が近いだけに、いま普通に暮らしていることが、やはり申し訳ないように思ってしまう。
それぞれに、もどかしさがあって、一年を迎えた。

3月11日。

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