ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

研究課題はつきない 今回のテーマ「ラヂオ焼き」と「梅割り」

2015-09-01 11:53:08 | をかしら屋
探していたら見つかるものだ。
奇遇といえば奇遇なのだが、それはちょうどいま「カワトク」開催されている「秋の全国うまいもの大会」(明日まで)に来ていた。

「たこ焼き」の元祖である「ラヂオ焼き」の銘店「会津屋」が出店しているというので、早速、買い求めた。



実は今年の「臨時販売」許可を得るために保健所を訪れときに、販売品目に新たに「たこ焼き」を加え、保健所のねえちゃんに怪訝そうな顔をされたのだ。
そして仲間の「薄焼き屋」から小さな業務用のたこ焼き器のお下がりもいただいていた。

なぜに「たこ焼き」。

ここ数年、テキ屋稼業=屋外での食品催事販売をしているが、「ホルモン屋」の本業を忘れず店の宣伝というところから始まったので、どうしても「ホルモン」「肉」が主体となるメニュー構成となっている。
ここでの問題点は、「原価」、「在庫」および「欠品:売り切れ」による「販売ロス」、そして購買年代層の中で主役の一つである子供層への広がりのなさである。

ではと本業の方々を見ると、なるほどなと合点するのは、「粉物」の合理性である。

原価は安いが味や工夫次第で差別化は図れるし、持ち運びも身軽、作るのもスピーディーで欠品やチャンスロスが無い。
残れば残ったで、さぁどうしよう、明日から毎日、肉・ホルモン・焼鳥攻めだと思えば、かたや思いのほか客が多く、早い時間に売り切れて指をくわえているワタシとは大きく違うのである。

やっぱ、好物の「粉もん」にトライしよう!
というのが今年の催事部隊の目標の一つであった。

しかし、「ホルモン屋」と「タコ」は食材的に少し、否、はなはだ違和感がある。
なんかないかと探していたら、この「ラヂオ焼き」だ。





会津屋のソレの外観は全くたこ焼き、餡もその通り、中身は牛すじ一片と蒟蒻一片。
あぁ、これなら大人も子供も楽しめると、試食した従業員一同に、「材木町よ市」の手助けで居合わせた相方と娘も肯く。

しかしその縦に振った首の上の顔は、あららという疑いというかなんというかそういう目をしていた。
またこの人、何か始めるんだとあきれ顔なのである。

けどよ、
オレは本気だぜ。
なんせ店の宣伝と始めたテキ屋稼業が、今や店と両建ての二本柱。
真剣なのだ。

うん、
と、またしてもAmazonさんでたこ焼き鉄板やら何やらを買い求め始めたワタシ。
道具から入る「タチ」なのだ。


そしてもう一つ。





先日の「シャリキン」とともに思い描いていたのは、下町、カウンターで早い時間から毎日通う常連さんたちの飲み物、「梅割り」。

B級のB級たる甲種焼酎には欠かせない通の飲み方。
グラス酒ならぬグラス焼酎に数滴、「梅シロップ」を落として飲む。

その「梅シロップ」が問題で、やはり本場東京の下町で愛用されているものではならない。

その一つが花巻の「ヤマヤ」にあったのだ。



「梅の香」。

Amazonさんでは送料の方が高くつくし、ワタシはプライム会員なので対象品は送料無料だが結果的には送料が転嫁されて高くつくので近くで買い求めようと探していたのだ。

それが一本、なんと二百と数円で売られていたのである。

早速、家で娘と検討会をおっぴろげ、みごと採用となり、昨日から店に密かに置いた。

お好きな方はご指名ください。


さてさて、かように研究課題は多いもので、事務所の机にはメモ帳一杯書かれて貼ってある。

ワタシも研究課題(相方曰く「お遊び」)をクリアするのに苦しいのだが、従業員も次から次へと現れる「思いつき」につきあうのは、たぶん、苦しいのか、それとももう慣れっこなのか、いずれにせよ困ったふりはしているのだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。