ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

久々のマルカン大展望食堂で頼んだのはいつもの通りだった

2016-02-23 09:39:21 | 喰う、呑む
実は先週も気負って行ったのだ。

しかし駐車場は満杯で気持ちも萎えた。

しからばとこの日曜日、また向かったのだ。
あのマルカン大展望食堂へ。

残念ながら駐車場はまた一杯だった。

しかし花巻ジモティーには奥の手が二つも三つもある。

この日はその「抜け穴その1」に無事、車を停めたのだ。

確かにこのところテレビの露出は多く、先々週は「5きげん」でマルカンラーメンではなく中華を紹介していた。
ワタシもどちらかというと昔ながらの中華そばの方が有名なマルカンラーメンよりは好みだ。

まぁそんなこったで、いつにもましてエレベーターで6階を降りると、人、人、人。
あふれんばかりである。

花巻市民も、話題を嗅ぎつけてきた初心者マークの方もそれぞれがショーケース両面を見て迷っている。
確かに、最近人気の「ナポリカツ」をはじめとした洋食や、ご存じの「ソフトクリーム」には、ご丁寧に混雑しているので相当の時間がかかりますと貼り付けてあり、躊躇する向きもあるし、あのワッフルはすでに売れ切れだ。

しかし我等一家、こんな事にひるむわけにはいかない。

さらっと食券を買って厨房最前列の特等席に陣取り、おばちゃんに半券を渡す。
落ち度があったとすれば、最近とみにちょっとオカシイ相方が、自分の食べる分を言い忘れ、何か安いと思ったなどとボケかましながら、再度、食券売場に向かったくらいか。

さて、平常心で望んだ非日常の世界で最初に来たのは我が「大ジョッキ」。



これをなくして、我がマルカン大展望食堂に非ず。
これをなくして、我が堂々の定休日休暇は非ず。
このために日々精進して、今年お初のワンダーランドに望んだのだよ、諸君。

泡、気泡、刺激的な炭酸。
麦、ホップの香り、喉を流れる音、胃袋へ落ち込む黄金の液体。
まわりの非日常の空間に居るのに、良きパパや恋人や夫の役目をしている凡人の男性諸君の憧れのまなざしをひしと感じながら、また、ごくごくと喉を鳴らすこの優越感よ。
  (誇大妄想)



して、我が家族は例のテーブル備え付けのほうじ茶であり、これもまた我がワンダーランドのシンボルである。



相当しばらく待って、ムスメのナポリカツ。
いつもは人と違うメニューにトライする、我が血をひきたもう冒険心あふれる彼女だが、今日は久々にこれに行きたいという。

ならばと路を譲ってAランチでも良いかと、あの大エビフライを想起して涎を流したが、ここは一徹、ワタクシもナポリカツ。



うん、このボリューム。
シャキシャキのサラダの緑、カツの衣の淡い色に濃茶のソース、淡い赤オレンジのアルデンテならぬ「ユルデンテ」のナポリタン、ボトルごと渡されるので思いっきりかける雪印粉チーズの白。

あ~、なんという色彩バランス。



しばし眺め、この「あこがれ」に一口箸を進める。

それにしても、ユルデンテのナポリのボリュームよ。
今日はやたらに多いのではないかと「キッチンあべ」を思い浮かべながら、また一口。
そして、このトマトソース一杯の口を洗い落とすために残した大ジョッキをゴクン。

たまらない、止まらない。

ところが、あらぬことかこの老いぼれ、我がムスメに先を越されたのだ。
いつもは乙女のようにおっとり時間をかけて食べるムスメが、あっというまに平らげている。
あな、恐ろしや。
これが原因で行かず後家にならぬように、心の中でナミダブツとムスメを拝む。



そうそう、遅れて注文した相方はオムハヤシ。
非日常の中の日常的な、エレガントな盛りであり、丁寧に作られているのがここでは不思議なくらいだった。

さて、下々はこれで充分。
我独り、次はあの圧巻の「十巻ソフトクリーム」にとりかかる。



まぁしかし、下々も心の中では欲しがっているだろうと、各々のコップに少しおすそ分け。



あっと言う間に「十巻ソフトクリーム」の魔界というべき空洞が現れ、あっと言う間にコーンにたどりつき、あぁおすそ分けしなきゃ良かったと悔いながら食べ終わる。

今日のソフトはいつになくしっかりとかたく冷やされ、三十分待ちの初心者諸君向けにその凛々しい立ち姿を誇っていたのであります。


満足感、満腹感を得、正月以来ストップのかからない腹を抱え、その腹を逃げ出すように下がるベルトを押さえながら、階段で腹ごなしの売場巡り=ウインドーショッピングをしながらワンダーランドを去る。

こりゃもうたまらんとか何とか言って、ワタクシ、家族に送られ、もう一つの異空間、花巻東町の隠れ家酒場「もっきり屋」に逃げ込む。



15時営業開始の三十分前であったが店主は快く迎えてくれた。
そうはいいながらも食い物は入らず、キンミヤのシソ割り二杯だけという情けなき状況に恐縮しながら小1時間。

買い物を終えた家族が迎えに来て、ワタシは異次元空間の旅から亜高速でタイムスリップし、星が丘の我が家に帰宅。
遅いシエスタでぶじ定休日の休暇を終えたのだ。

休みはやっぱ、いいな~と心に沁みた日曜日。

明けて昨日の月曜日はロンリー店主。
パチンコで勝ったという若者グループが開店前からスタンバイ。
その後、「アタリ」なく、いつもの月曜日かと思いきや、22時前に突如仲良し若者グループ、相当やっかいな酔っぱらいオジサングループ、ちょいと尋常でないお二人連れと3組一緒になだれ込み、狂乱の厨房独り芝居。
これもまた良きかなと、棒のようになった足を引きずり、月曜日定例の単身赴任まとめ買いのマルイチIBC前店に向かう、2月にしては暖かな夜。

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