ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

2012-04-18 08:54:55 | 第1紀 食べる・飲む
考え方はいろいろあるし、人それぞれ、時代の潮流によっても変わるのかもしれない。
まぁ、しかしワタシも歳だから、少しははっきり言おう。
最近は匿名性の強いネットの書き込みを気にされる方も多いだろうが、それはそれ、かすはかすで、ワタシが小さいころは「卑怯」という言葉も使われていたし、なかには粘着質のけだけだしいのもいるらしいが、気にする事は無い。
一番困るのは「正義」で、これを楯に使う人は、いささかうんざりだ。

さて、昨夜の最終組、三組はどうもいつものウチの感じとはいささか違った。

とても楽しそうに予約をいただいて「夕定食」を揃ってご注文のホルモンヌ4人組。
女性はいいなと思うのは、つまり、ほがらかなのである。

うん、店の雰囲気もよくなるし、お行儀はいいし、云う事は無いのだが、ただどうなのだろう、食事を終えてから割と遅い時間まで(何も飲み食いせず)3時間弱も話し込まれているのは。
まぁ喫茶店ならそういう場所だと思えばそうだろう。
最近の居酒屋も喫茶店という業態が街に見かけなくなった事もあり、特に深夜はその状態であるらしい。
ワタシも若いころはジャズ喫茶や、そのころは普通にあったフォーク喫茶などでコーヒー一杯で粘った。
深夜は始発が出るまでの間、深夜喫茶で粘った。
寝ると怒られたので(当時は普通の事)、寝ないふりをしてボックスに居続けた。

でも、居酒屋なんかで何も食べもせず飲みもせず数時間居るのは、やはり格好がつかなかった。
そういうのは社会の先輩や親や地域や本や雑誌や、そういうものが社会の常識として教えてくれるし、知らなくても仲間のだれかがさとしてくれるものである。

今はいったい、誰が、何が教えてくれるのだろう。
権利ばかり主張する時代だから、言った者勝ちで、常識とか風習とかそういうものは蹴飛ばされているのかもしれない。

だから良い子も、それがあたりまえになっているとしたら、いささか不幸であるように思うのだ。

もちろん暇な店だから長居が悪いとか迷惑だとかは云わないが、でもそうじゃないだろう、食べる場所では食べ飲み終わったら多少の談笑をして去るのがあたりまえだし、喫茶店でも長居をするのならコーヒーのお替わりくらいはしないと恥ずかしいのが中高年のワタシには常識というか、そういう身についたものである。

そのお隣の組は最近は普通であるが、宴会終了時間後、(これも追加の飲み食い無しで)1時間半も水だけで頑張っている。
いや、話は楽しそうなので、これまたいいことなのだ。
暇な店だし閉店前なので何も文句は無い、、、、、、のだが、ワタクシ的にはどうなのだろうと思う。
店主的にではなく、人として(頑張りすぎか、男として、じゃかっこよすぎだし)。

ワタシは先輩に食べ飲み終わったら、さっと席をかえ、次の店、たとえばバーとかスナックとかそういう類のところに河岸を変えるのが「粋」だと教わった。
それが一つの美学だったのは、たしかに時代が良かったのかもしれない。
しかし、考えてみればあたりまえなのである。

あたり前がそうでもなくなったのは、やはり時代が悪いのだと思う。
少ない小遣いで友と楽しい時間を長く持とうとするなら、やはり「河岸をかえる」などという無謀なことはせず、酒はなくてもいい、話だけで楽しいのだから一ヶ所でけりをつけようという気持ちは良くわかる。
次の店に行けば、また懐から何枚かの札が飛び出ていくのだ。

うん、わっかるな~、わかるよ。
だけど店主的にではなく、長年、外で酒を呑んできた我が身の、このへぼ頭にある常識では、そりゃいかんと思う。
そうではないと思う。

いいじゃないか、誰に迷惑をかけているわけじゃないし、金は払っているし、何時間居ようとこちらの勝手だ、わたしゃ客なのだ!!
というのは、やはりあさはかに見える。

どっから槍がこようが、それがワタシの意見。
威張っていえば、見識。

まぁ、でも実際は2時間飲み放題付き宴会で4~5時間くらいいるのは、今やあたりまえで、そういう見識をお持ちなはずの同年配や先輩達までがその通りなのは、やはり時代のなせる技なのであろうか。
いや~、どうぞ、ごゆっくり、、、という店主という職業柄の笑顔の奥に、そういう時代を生きてきた呑兵衛というワタクシの首を傾げた意識があるのを、、、、、、、
うん、とりあえずは呑み込むとするか。




さて、本題。

昨日、出勤のいつもの道で、ずっと気になっていたあの店に入った。
駐車場がわからず、その道はS字カーブでそう広くないので、今までは気になっても通りすぎていたが、今日は何が頭に沸いたのかハザードランプを点灯してしまった。

「HOT・HOT ベーカリー麦」というらしい。

小さな店で、もうそうとう長くここで営業しているのだろう、街のパン屋さんである。

あらら、お安いは。
あれもこれもと迷うが、三点、購入して帰った。

「中華ピロシキ」、うん、158円。
この手には弱いんだな、ワタシ。
うんまいよ。

「ロースカツサンド」。
喫茶店のサンドイッチもいいが、パン屋さんのサンドはまたいい!
みてよこの分厚いカツ。
あらら、うんまい。
えっ、これで168円。
そりゃないよ、これじゃ近所の人がうらやましすぎるよ。

あ~、やはり街のパン屋さんはいいな~。

昨日の昼散歩で行った県庁裏のあのパン屋さんも、午後1時過ぎだというのに、もう「本日は売れ切れです」って看板がでてしまっていた。

なんだ、みんなも「たまらんのか」、街のパン屋さん。


そんなことで今日も一日、大通店に居ます。
上記のように最近は早い時間は暇なのですが、なぜか20時過ぎに混み合ってくるという不思議な状況なので、二次会の皆さんもぜひ電話一本お願いします。

もちろん「長居」は遠慮せず、どうぞ。
御会計書を持って行った時が潮時ってことに気づいていただければいいんですよ♡

うん、

じゃ