ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

「フワ」 入荷!!

2008-10-21 00:26:36 | ホルモン・肉
また不思議なものが入ってきた。
ホルモン屋「をかしら屋」をやって二年。
まだまだ未知の部位や食べ方がある。

「フワ」という名前は知っていた。
入荷したのは牛の肺である。

「をかしら屋」の表メニューには無いが、大事な常連になってくれてているワタシの友人のために、冷凍庫の「珍味」と書いた箱にしまっているのが「豚の肺」である。
内臓一頭セットの中に、ごくまれに気管支の先にほんのちょっぴり片割れがついてくる。
少しくすんだピンク色のそれを何かなと思って食べてみると、不思議な食感がした。
そして、誰彼だす訳にはいかなっから、気心の知れた常連さんの何人かにお出しし、喜んでくれたのがその友人だった。
先週も会社仲間ときたとき、彼だけが「いつたべてもおいしいなあ」と書の食感を楽しんでくれた。

そして、いつもの豚ではなく、牛の「肺」である。
見た目は、ビッグな豚の「それ」という感じで、色も肌艶も良く食欲をかきたてられた。

さあ、誰が一番に試してくれるのかなと待ち焦がれていたら、先週も「ネクタイ」(牛の食道)一番乗りの常連さんがやってきた。

早速お出しし、ワタシも横にちょこんと座って試食会の始まり始まり。

箸でさわっても、ふわふわながらしっかり持ちこたえれる不思議な触り具合。
俎板で切ったときもそうだったが、ふわふわながら型崩れしない、絶妙のバランスである。

最初だからこわごわ丁寧に焼く。



初めて食べる興味と、げてもの喰いのためらいに、おそるおそる箸を進める。

「う~ん、いけるね!!」
顔を見合わした常連さんと、タイミングよく一緒に出た言葉はこれ。

舌に落とし、歯で噛む。
箸で触ったと同じ、不思議な食感。
柔らかいという日本語ではないのだが、すかすかでもない。ぐにゅぐにゅでもない。
噛めるくらいの抵抗感は持っている。
噛み切っても、その食感は保たれている。

やはり微妙な食感なので、これが好ましいのだ。

味自体は無いが、この食感がある意味で「味」である。
ある意味では、初めて体験する食感なのであり、しかし口に合うのである。

三切ずつ試食皿に乗ったそれを食べたあと、常連さんは「わたしはすきだなあ。これもう一丁」と正式なオーダーをくれました。

さて、この「フワ」。
そして業者に探してやっと手に入った「ネクタイ」(牛の食道)。

今週から、「をかしら屋」のスポットメニューに初登場。
ただし、「フワ」は今回は大通店のみ。

皆さん、ぜひお試しに来てください。

では、また。
んだばね~。