あれは,あれで良いのかなPART2

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政局そのまんまか?それとも変革できるか,東国原新知事

2007年01月22日 01時01分52秒 | 地方自治
昨日は,宮崎,山梨,愛媛3県で知事選がありましたが,ここでは宮崎県知事選挙を中心に論じたいと思います。
宮崎県知事選挙では,元タレントのそのまんま東氏が川村氏,持村氏などを破り初当選しました。投票率は64.85%で,前回03年7月の59.34%を上回ったようで,有権者の関心も高かったものと見られます。

宮崎知事選、そのまんま東氏が当選確実(朝日新聞) - goo ニュース

しかし,本番はこれからですよ

愛媛県知事選挙は事実上の信任選挙でしたから,コメントはありません。
山梨県知事選挙は,現職が敗れましたが,これは堀内議員の力がもはやないことと,金丸財閥が健在であったことから横内氏が当選したというものです。
では,宮崎はどうでしょうか。
まず,勝因及び敗因の分析ですが,東氏の勝因は必ずしもタレントとしての知名度だけではなく,やはり県民が「談合を発生させるような官民の癒着に辟易としていた」こと,それに関連して「特定の者だけが儲かるような今の体制はおかしい」という知事や大手企業に対する不信感もかなり持っていたこと,さらには「既存政党のリーダーシップのなさ」に対する不信感の3つが重なったことで,政党推薦がなく,かつ草の根運動で頑張ってきた東氏に票が集まったと言えます。
特に,選挙公示と前後して発覚した「自民,民主の政治資金大問題」が,ますます既存政党離れに拍車をかけたばかりでなく,江藤,古川両議員の自民党復党問題によって,案の定「浮動票の自民党離れ」が進んだこと,この辺りが政党離れの大きな要素といえるでしょう。
一方,川村氏は,実質自民党県連,民主党をバックに付けたこと,林野庁長官は宮崎では強いということなどから善戦しましたが,いかんせん,自民党が分裂選挙になったことが大きな敗因といえるでしょう。自民党本部が,郵政民営化刺客であった持村氏に花を持たせるために強引に知事選挙に引っ張ってきたが為に分裂選挙になりましたが,その影響をもろにかぶってしまった形となります。
まあ,あとは,やはり「今回は官僚に対する評価が低い」という点と,「桃太郎は全く動けず」という選挙事情にも大きく影響しているといえます。
持永氏については,敗因は「自民党勇み足」です。分裂選挙も前述のとおり,「恩賞型」であったことから,県連の賛同が全く得られなかったこと,選挙期間中に菅総務大臣が市町村長に対し,事実上の「持永支持」を強要したことで,逆に市町村長会が完全にそっぽを向いてしまった,復党議員らも動きが取れなかったことなどによります。
逆にいうと,ここが一本化できれば,文句なしで「川村知事誕生」となっていたのです。

過去にも似たような事例がありますが,自民党の場合,県連がアキレス腱となる場合があります。落下傘は根回しをしないと味方から撃ち落とされるおそれがあるというリスクを背負っているのです。

以上から,いってしまえば,東氏は「漁夫の利」とも言えるでしょう。
もちろん,県民はバカではありません。彼の日頃の活動や政策を評価したといえますが,実は真新しい政策提言はそんなにしていません。したがって,これから具体的に何をどうするのか,その点をしっかりと提示するべきでしょう。
ただし,議会は完全なる「オール野党」です。したがって,しばらくは,田中康夫前長野知事同様,議会がどんどん否決していくといういじめを繰り返すかもしれません。しかし,それに懲りることなく,むしろ県民に自分の仕事の姿や政治方針をしっかりと示し,「議会と知事とどっちが正しいと思うか」をちゃんと判断させるべきでしょう。それでこそ,「県民も交えた県政」が実現できるというものです。

ちなみに,私は,一度だけ東氏とテレビ番組で一緒にさせていただいたことがあります(もちろん,あちらは全く覚えていないと思いますが。)。楽屋裏での東氏の態度は実に紳士的で,私たち素人に対しても紳士的な対応をしていただき,非常に印象が良かったです。別のさして芸もない赤ちゃんプレーの好きな若手芸人の方が,「素人どもが」的な態度だったので,今でも印象悪いです。)。

頑張れ,東国原知事!

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