あれは,あれで良いのかなPART2

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フセイン,フセイン,走っていーくー,フセイン,フセイン,どこまでも

2005年10月21日 23時55分16秒 | 法律問題
フセイン元大統領に対する裁判が始まりました。
主な罪状は,住民の大量虐殺などのようです。

公正な裁判になればよいのだがあ・・。

この裁判,主宰はあくまでも「イラク」,すなわち,イラクの法律に基づいてイラクの裁判所で行われるものです。つまり,オランダのハーグにある国際軍事法廷とは全く趣旨が異なってきます。したがって,最高刑で「死刑」まであるようです。
しかし,よーく考えてみましょう。今,イラクは改革の途中ですが,アメリカ政府の支援をたくさん受けて進んできています。ということは,裁判についても,アメリカの影響を強く受けている可能性は極めて高いです(裁判長がクルド人であるという点から,既に予断を十分に持っている可能性が高いです)。
そうすると,果たして公正な裁判が行えるのか,非常に疑問があります。ひょっとすると,ルーマニアのチャウシェスク大統領の時のように,形だけの裁判で即時処刑,なんてこともあり得るかもしれません。
なお,フセイン元大統領は,「すべて無罪」を主張し,全面的に争っていくつもりのようです。フセイン元大統領がどの程度自分の意志を貫いて突っ走っていくのか,注目です。

ちなみに,フランス革命が起こった背景の一つとして,「裁判所不信」があります。当時の裁判所は,国王の横暴をどんどん追認していました。結果,国民生活はどんどん苦しくなり,やがては「こんな裁判所いらない。やはり,これからは国民代表の議会だ!」ということから革命が始まったともいわれています。
どこの国でも,裁判所は最後の砦です。ここがめちゃくちゃだと,人々は国家自体を信じなくなってしまい,やがては国が滅んでしまいます。
裁判の公正が保てない国に,真の民主国家はあり得ません。

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