午後4時台にごそりと音を立てて畑に雨が降った。そしてすばやく止んだ。こどもの寝小便のようなものだった。
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恥を忍んで書くことにするが、さぶろうは、幼い頃、寝小便が大得意だった。恥ずかしかったが、我が意思では止められなかった。
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目が覚めると、寝ていた敷布団が小便で濡れてあたたまっていた。おばばさまに、昼間、干して貰った。大っぴらにされているようで、小さくなった。
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さぶろうは、老いた。すっかり老いた。もう寝小便はしていない。布団を干してもらうこともなくなった。
午後4時台にごそりと音を立てて畑に雨が降った。そしてすばやく止んだ。こどもの寝小便のようなものだった。
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恥を忍んで書くことにするが、さぶろうは、幼い頃、寝小便が大得意だった。恥ずかしかったが、我が意思では止められなかった。
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目が覚めると、寝ていた敷布団が小便で濡れてあたたまっていた。おばばさまに、昼間、干して貰った。大っぴらにされているようで、小さくなった。
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さぶろうは、老いた。すっかり老いた。もう寝小便はしていない。布団を干してもらうこともなくなった。
いまは曇り日。9時20分現在の外気温は27℃。割と過ごし易い。午後からは暑くなりそう。最高気温は34℃にもなるらしい。昨日も34℃を超えた。暑くて、我慢できなくて、部屋冷房を使った。外で働いている人に気が退けたが。
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昨日は一日家内に付き添った。家内は、心臓あたり胸苦しいらしくて、午前中早く市内の循環器医院に診察を受けに行った。お昼過ぎ、紹介状を貰って大きな病院で、急遽、詳しい検査を受けに行くことになったようだ。
家族の者の同意が必要になるというので、わたしも、その大きな病院に直行した。様々な検査の後で循環器科のドクターに詳しい説明を受けた。心臓から肺に繋がる血管が血栓で詰まっているらしいとのことだった。入院を勧められたが、まずは薬を服用して様子を見ることにして、夕方やっと帰宅した。月曜日にもう一度詳しい検査をすることになった。
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病院は患者であふれていた。みな心配そうな顔に見れた。待っている間にいろいろ考えさせられた。家内もわたしもともに高齢者。体内諸器官諸臓器の老朽化が進んでいるのは間違いない。老いて老いているので、何処が故障してもおかしくないだろう。覚悟をあらたにした。