<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

死んでしまった後でも?

2023年01月10日 09時13分04秒 | Weblog

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日射しが弱い。かぼそい。力を込めていない。暗い。寂しい。

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その上に、風が吹く。吹き付ける。いかにも冬の風らしく。慎ましげに。

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お爺さんは生きているうちにと考えて、外に出る。畑を一周して来る。見て歩くだけだけど。見て歩くだけでも、生きているうちにしかできないことだから。

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見て歩いてきたからといって、それで何かが変わるわけではない。なんにも変わった風には見えない。

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じゃ、生きても死んでも変わらないかというと、そこは違う。変わってしまいそうに思える。

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どう変わるのか。お爺さんの姿が消える。それ以外は? 風物は無変化だ。

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風はいかにも冬の風らしく花壇の水仙を吹いて通る。そして慎ましい水仙としばらく遊ぶ。

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それを見ているのは? 誰? すくなくともお爺さんではない。

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でも、お爺さんでもあるように見える。死んでしまっても? そう、死んでしまった後でも。

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顔を埋めたところがこの男のふるさとである。

2023年01月10日 07時58分38秒 | Weblog

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顔を埋める。もうなんにも見えない。

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顔を埋めたところが、この男のふるさとである。

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夢二という男のふるさとである。

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夢二はいつもいつもおんなの人の絵の中にいる。

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顔を埋めている。もうなんにも見えていない。

 

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夢二は詩を絵にする芸にうずまる。

僕は逆。絵を詩にする。

夢二の絵を詩にしてみました。いつかしたいと思っていましたから。

 

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白菜の白菜漬けが始まる

2023年01月10日 07時41分50秒 | Weblog

我が家の畑の白菜の白菜漬け。

畑から白菜を抜いて来る。洗う。包丁で半分に切る。またその半分に切る。

日に干す。半日ほど日陰干し。

漬物桶と蓋と漬物石が用意された。

我が家の女性たちはいそいそとして実に楽しそうだ。

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牛蛙のようだ。

2023年01月10日 07時33分31秒 | Weblog

1

充足したい。していたい。

のに、すぐに乾いてしまう。水分がなくなってしまう。

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あたりがカラカラに干涸らびてしまう。

感情の喉が渇きを覚える。ペットボトルに手が行く。何度も。

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生きていることは潤っていること。湿潤でありたい。

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どうすればいいのか。湿潤でいるにはどうしておけばいいか。

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湿潤を保った人のかたわらにいたらいいのか。皮膚に触れていればいいのか。そんな人がこの男のかたわらにいるはずがない。

ではどうするか。

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男は呻吟する。呻く。呻くしかない。牛蛙のようだ。

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いつでもすぐに脱ぎ捨てられるように。

2023年01月10日 07時22分41秒 | Weblog

1

人生は一通りだ。それを二通り三通りにすることはない。複雑にすることはない。一通りでいい。さらりさらりとしていていい。それができるなら。

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厚着することはない。インドの人のように一枚の布サリーを体全体に纏っているだけでもいい。いつでもすぐに脱ぎ捨てるようにしていてもいい。

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絡み合わせることはない。というのに、この絡み合いはどうだ。毛糸の鞠の人生をほぐしたあとの鞠糸が絡み合っていてほどけない。思い出が絡み合っている。

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瞬間統一。

2023年01月10日 07時16分43秒 | Weblog

当たり前のことを言うけど、人それぞれなんだよね。それぞれがそれぞれを生きているんだよね。そのそれぞれの人が、昨日有明海を眺めながら、牡蠣焼き小屋に集合して、牡蠣焼きを美味しそうに食べていた。それぞれの生き方が、ここではみんな統一されていた。不思議な光景だった。瞬間統一されているように見えているだけだったかもしれない。まったく別個で、不揃いのはずなのに。

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それを美しいと思えるかどうかだ。

2023年01月10日 07時05分17秒 | Weblog

称賛を浴びせて立てば称賛を返すが如し 湖中雪山

薬王華蔵

きらきらとして湖面に逆さに雪の山が映っている。湖畔に立って称賛を浴びせると称賛がきらきらにはねっ返されて来る。

この雪山はヒマラヤの雪山ではない。近くの山。山頂に雪を被った山。それでもそれを観ることが出来たその一瞬が美しい。

美しい風景は見ようとすればどこにも展開している。それをすとして立ち止まるかどうかだ。美しいと思えるかどうかだ。

 

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大相撲初場所テレビ観戦が始まった。

2023年01月10日 06時52分30秒 | Weblog

大相撲初場所が始まった。初日は見忘れた。二日目の今日から観た。十両の後半くらいからテレビ観戦した。夕方六時までたっぷり観た。大相撲が始まると、畑に出ていけない。農作業が中止だ。するとしたら、午前中しかできない。ま、寒いこの時期は、農閑期だ。植え付けるものもない。

3月後半にはジャガイモの種芋を植え付ける。4月には里芋の種芋を植え付ける。薩摩芋の蔓も植え付け開始となる。トマト、茄子、胡瓜、ズッキーニなどの種蒔きは3月後半になる。それまでに畑の草を抜いて耕して土作りをすませておかねばならない。

大相撲は暇を持て余しているお爺さんの暇つぶしには有効だ。これで1日3時間の暇が潰れる。

 

 

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恐い夢に責められる。

2023年01月10日 06時07分57秒 | Weblog

おはようございます。今日はもう1月10日になっています。午前6時を過ぎました。やや暖かめ。気温が8・6℃。障子の向こうはまだ暗いようです。

恐い夢を見ました。ぞっとするような恐さで、しばらく寝つかれませんでした。ようやく目を瞑るとふたたび恐い夢。今度は別種の。地の底に吸い込まれていくような恐さ。どうしてこんな恐い夢を見るのだろうかと考えてしまいました。鬱を引き起こしかねません。

明け方になってもう一度夢。今度は恐い夢ではありませんでした。ほっとしました。見たこともない珍しい種類の植物がたくさん発芽を迎えていました。とにかくもう早く起きた方がいいと判断しました。

YouTubeでいつものようにゆっくりした音調の安らげる音楽を聴いています。夜が明けて障子戸が明るくなるのが待たれます。

 

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