多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

自閉っ子のお土産

2018-07-12 08:43:48 | うれしい事
先月の事である。

自閉っ子が紙袋を持って帰宅した。


開けてみると、お菓子が数点と、赤飯の折り、


小さいけれど ずしりと重みのある箱があり、熨斗に


「株式会社OO創業OO周年」とある。


開けてみると 紅白のおまんじゅう。


今は紅白まんじゅうなど もらう事は皆無である。


お祝いのお返しも、生ものを避けて、


日持ちのするものやカタログギフトである。


亡くなった 自閉っ子のひいじいちゃんひいばあちゃん、


じいちゃんばあちゃん達の時代には お祝いの場に


赤飯や紅白の餅やまんじゅうが付くのは当たり前だった。


赤飯くらいは 私でも蒸せるが、紅白まんじゅうは無理である。


自閉っ子と 仏壇にお供えした。


「爺ちゃんたち 喜んでるよ」と話すと


自閉っ子もうれしそうにしていた。


夕飯に 赤飯を温めて 少しづつ分けて食べ、


おまんじゅうも 分けて食べた。


ここにおじいちゃんたちがいて、一緒に食べる事ができたらどんなにいいだろう。


「会社から こんないい物がでるなんて」と大喜びだろうなあ、と


思ったら、泣けてきた。


天皇誕生日。昔は「天長節」であり、子どもは皆 お祝いをしに学校へ行き、


帰りに 紅白まんじゅうをもらってきたそうだ。



TVで 天皇誕生日の映像が流れると、ひいばあちゃんが


「今日は 何の日だ?」と聞いてきた。「天長節だから、皇居にお祝いの人が来ているんだよ」と


いうと、「じゃあ饅頭がもらえるな。うちのはないんか?」と聞かれ、


「今は学校で饅頭はもらえないんだよ」と話すたび、がっかりしていた


ひいばあちゃん。赤飯を蒸し、紅白は無理だけど、白いお饅頭を幾つか買って


過ごした事を思い出す。


自閉っ子が 会社で頑張って 頂いてきたお饅頭。


ご先祖もきっと喜んでくれたと思う。





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