多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

神田橋先生の事

2017-09-12 15:32:08 | 養生
私は 神田橋條治先生には 2回しか お会いしていない。


始めて伺ったのが 数年前であるが、何年前か記憶も 不確かである。


先生は 私を見て 「結構遠くから来たねえ」とおっしゃり、


私は 当時34錠飲んでいた 各種病気の薬を減薬したい旨と


自分が 発達凸凹であることを告げた。


先生は 薬の多さに 驚かれ、「これを減らすのは難しいねえ」と


おっしゃりながらも お薬手帳にチェックを入れてくださり、


「チェックしたものから 減らせるように、かかりつけ医と相談してみなさい」と


おっしゃった。あとは 陪席した方に、私のてんかんが どこの部位の異常からきているか


説明なさり、春ウコンのサンプルを下さり、「ここに注文したらいいからね」と


おっしゃった。他の人に 言われるような、生活上の指導はなかったと記憶している。


介護中で その合間に 鹿児島に来た私が、自宅に帰っても ゆっくり休んだり


自分の 養生のための 時間を割く事が出来ない事を 先生は


何も 話さなくとも 見抜かれた様子だった。あと 私を観察なさって、


「あれこれ 人に頼る、答えが欲しいタイプの人間ではない」と


見抜かれたのかもしれない。



その後 先生が 患者さんの中で 必要だと思われた方に 猫本を 紹介してくださっていると


お聞きし、今年また 鹿児島を訪ねた。鹿児島講演の 前日の事である。


先生には 以前の半数以下の薬で 体調が維持できている事をお伝えし、


猫本の 著者が 私であることを お伝えした。翌日鹿児島で浅見さんと講演を


する事も お話した。


私が 病気を抱えていても、毎日 楽しく過ごしていることが


お分かりになったのだろう、先生は やさしい眼差しを私に向けてくださった。


サプリメントを 紹介してくださり、「これはどこででも買えるから」と


ボトルを見せて さっと 向こうに戻されるので、私の目では 確認できなかった。


「メモさせてください」と 申し上げたら「スマホで 写メしなさいよ」と


言われ そういうことが苦手な私は ピンボケの 写真を撮った。


急いで猫本を差出し、「先生 失礼ですが サインをお願いします」と


申し上げたら お名前と メッセージをくださった。


病院で 会計を済ませながら、「あ、もうここに来る必要はないなあ」と


なんとなく感じた。先生からの サインが、「先生からの卒業証書」のように


感じられたからだ。


翌日 浅見さんとの 講演があり、たくさんの方が来て下さり、


横道へ逸れがちな私を 浅見さんが 話の本筋へ 引きもどしてくれ、


来ていただいた皆さんに 有意義な時間になったことを 主催者の方や


浅見さん、あの場所にいらした すべての方に 改めて 感謝申し上げます。


鹿児島講演がきっかけで、その後の 沖縄講演に つながり、


そこで 私は 大きな転機を迎えることになりました。


今 人生の始まりで 作ってしまった大きなヌケを、


埋める毎日を 送っています。 





改訂 精神科養生のコツ
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