多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

突然やってきた「卒父」の日

2018-08-02 07:42:54 | 子どものあれこれ
暑い日が続くが、わが家の男たちは 大忙しである。


8月も 仕事量が多くなりそうで、喜ばしい限り。


自閉っ子も兄ちゃんも、例年通りお盆の時期も 仕事である。


自閉っ子は 代休なのか、2日連続で お休みをもらった。


以前は 1日は 遊びや用足しで、残りの1日は休息に充てていた。


が。この連休、自閉っ子はフルに遊び、お盆には会えない友人と会うと


張り切って出かけていった。


同じ日、兄ちゃんは 休みではないが、仕事の後、会社関係の飲み会があり、


帰宅が遅くなるといって出て行った。


夫も 仕事が長引いたものの、7時には帰宅して


私と 二人で 食事をし、ゆったりのんびりしていた。


夫と二人。静かで いつもと違う空気が流れた。


10時近い時間、兄ちゃんは 明日の仕事の事も考えて


早めに切り上げて帰宅。夫は「あ、来たか」というだけで、


普通に 会話をし、「冷蔵庫に 冷たいものあるぞ」と声を掛けていた。


自閉っ子からは、連絡も入らず、帰宅の気配もない。


その後しばらくして、夫の携帯が鳴った。


自閉っ子である。夫は いつもより強い口調で


「今日は (駅まで)迎えに来いといっても 行かないからな!」と


言ってから 電話に出た。


「今どこだ?え?家の前?じゃあなんで電話してきた?」


家に入った兄ちゃんが ドアの鍵を掛けたが、自閉っ子は鍵を忘れていったらしい。


夫が ドアを開けると、そこに自閉っ子がいた。


「鍵 忘れたのか。」「うん。」「ちゃんと持ってけよ。」「わかった。」


自閉っ子は シャワーを浴びに行き、


夫は また 私のいる部屋に 戻ってきた。


いつもなら、自閉っ子が遅い時は、心配して 電話を掛けたりしていた夫。


私が 「自分の勝手で遅くなったんだから、迎えはいい」と


制しても、駅まで迎えに行っていた夫。


自閉っ子も そんな父親に 甘えていた。


でも、今日は 夫も自閉っ子も 違った。


電話に出る前に、夫は 自閉っ子の迎えにはいかない、と決めていた。


多分自閉っ子も、「もう お父さんには 頼まない。自分で帰る」と


決めていたのだろう。


あ、どっちも 甘え 甘えさせ、の関係から変わったな、と思った。


「卒父」の日だなあ、と思った。


私は 兄ちゃんや自閉っ子の 「母役」からは もうとっくに卒業したのだけれど、


夫は 自閉っ子の事が 頼りなく見えていたのだろう。それがやっと、「大人同士」の関係になった。


「卒父記念、おめでとう!」と声を掛けたい気持ちだった。


翌日、兄ちゃんは いつもより早い時間に 出勤していった。


「昨日 早く切り上げた分、今朝はやる事があるから」と。


夫も 忙しそうに 出て行き、疲れている筈の自閉っ子も、


いつも通りに起きて支度して 出て行った。


夫の 子育ても、もう終了である。




~親離れ 子離れ頬に 土用東風~
















支援者なくとも、自閉っ子は育つ 親子でラクになる34のヒント
クリエーター情報なし
花風社
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日は親子丼 | トップ | 兄ちゃんの「ビジネスマンデ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

子どものあれこれ」カテゴリの最新記事