口にするその前に

    いい訳ならいくらでも出てくる。ちょっとでもつらいと思ったりしんどいと感じたら、あっという間に言い訳を思いついている。
それは身を守るための本能のような働きかもしれない。であるからこそ、気を抜けば自分自身がいい訳に取り込まれる。取り込まれると屁理屈をこねるようになる。当然周囲の者は呆れ、信用を失う。
身を守るため、であるから、五回に一回とか、まあそれくらいならいいかもしれない。そこは、どういう人生を送りたいか、何を目指すかによって違う。けど、誰だって、毎回いい訳にのまれるようでは、ダメだ。
特別なことをしなくたって、普通に生きてるだけでもたいへん、と言えばまあタイヘンだ。幼稚な言い訳は口にする前に断ち切る必要がある。