小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

相模のアルミカーが欲しい。

2022年08月20日 22時12分58秒 | 相模鉄道
久々の更新です。
かなり前の話になりますが、前回の記事で取り上げた伊豆箱根はマスキングの過程で
精度的に納得のいかない箇所が多数発見され、とりあえず現行の車体は放棄することに。
問題点はある程度学習できたので追ってリトライするつもりですが、
一旦気分を変えようと既製品ベースのものに手を付けることにしました。


2022.06

白羽の矢が立ったのは同じく相模国の雄・相鉄の7000系。
思い入れが強すぎてなかなか手が付けられない筆頭にくる電車ですが、
蕨も鉄コレも顔があまり好きではないので、イエロートレインの前面に挿げ替えてみた図。

蕨は車幅がやや広いので、カラタケ割りしないとつじつまが合いません。
鉄コレはその点ただ顔だけ替えれば良いので試作してみましたが、
客扉の奥行きがやや足りないが気になる。
全部くり抜いて嵌め替え…は雑になって嫌になる未来が見えたのでとりあえず今回はやらないことにしました。


で、とりあえずイエロー素組みで一本作れば?って結論に至った。
2005年発売のキットゆえ現代水準で見れば厳しい部分が多々ありますが、
エッチングゆえに実車のカチッとしたスタイルが良い方向にデフォルメされてる感じは
好きなので、「とりあえず」で作ってみることに。

顔が余分に入っているので追々鉄コレとの合成版を落ち着いて作ってもいいやと思ったのと、
やや小さめなきらいのある側窓が、あまぎの5100系と並べたときにむしろ整合がとれるのも後押し要因となりました。


2022.06

素組みの気楽さゆえサクサクと組み進めて、全盛期前夜の7両に。
McとTが製造される前にわりとよくあった組成みたいです。


深追いしないで確実に完成させる。がテーマみたいなもんで一旦箱にしたわけですが、
素直に仕上げると車体カドの縁取りがかなり太い。
下に画像を挙げますが、7000系のカドは意外と細くてそこだけSUSのアングル材が添えてあるので
特に前面周りの印象に大きな影響を及ぼします。


そんなわけで、#400の紙やすりの上でごしごしして…


元のアングル材表現を削った。
前面の板厚部分でアングル材表現の代用とするわけです(エッチング断面の段差は瞬着パテで埋める)
乗務員扉枠も本来はテーパーが付いているのですが、事前に試作したところ
シャープにできなかったので潔くスルーしました。


2018.03 かしわ台にて

カドのアングルと乗務員扉。実車はこんな感じ。


2017.1 二俣川にて

数が多いので今回はスルーしちゃったけど、妻面も同様の処理です。


2006.12 かしわ台にて

5000系はこんな感じ。
前面横は細いです。
乗務員扉枠の違いにも注目。


妻面横は太い・かつアングル材がアルミ。
イエローの7000系キットを素直に仕上げると5000系っぽい太さになるわけですな。
鉄コレや蕨はさすがにこの辺はちゃんと再現されてます。


2022.07

加工箇所を取捨選択して前に進めるようにしましたが、
配管は付属のエッチング(板材エッチングゆえ管っぽくない)は使わず
いつものアルミパイプ(φ0.3)と真鍮線(φ0.2)で引き直しました。
車体に台座と配管止め用の穴がエッチングされているので、いつもの
トレジャー配管止めは使いづらく、KATOのフィーダー線をバラしたリード線で固定してあります。


母線の位置が若干おかしかったところを直したり、地味な作業が続きます。
この手の手戻りはだいたい実車の写真をよく見てないことに起因するので、
急がば回れでちゃんと穴が開くほどよく見ましょう(自戒)

ランボードは、7000系の大半は薄いタイプなのでキット付属のエッチング部品を使いました。
実車は段差の上からイボ付きビニールを貼っていると思われあまりエッジが立っていないので
クーラー横のは瞬着パテで屋根との継ぎ目を埋めてあります。
パンタ横のは先に配管引いちゃったからあえなくそのまま。


6000系で苦労したヒューズ台座はエバグリのチャンネル材をうまいこと加工して使うことにしました。
ただし取り付け方法と強度に若干の課題があり、もうちょっと変わるかもしれない。
薄板をカクカクッと曲げてある感はGMの薄い集電板とかを曲げればそれっぽくなりそうな気もしたりして。


角度を変えて。
ヒューズと避雷器は蕨の7000系のやつです。
パンタは昔のGM2つ穴タイプに合わせた設計ですが、微調整でTOMIXも使えそうだったので
穴を開け直しました。パンタ台は別塗りして後付けします。


Twitterで資料提供にご協力いただいた海老名方Tcの誘導無線まわり。
アンテナ本体はKATOの京急2100用です。
配管はφ0.3アルミパイプにφ0.1の真鍮線を差しています。


ブラスクリーン不要説が頭をよぎりましたが、
銀だしなあということで一応洗った。
ちなみに配管引いたあたりでしれっと4連に計画変更してます。
のこり3両は追々…


下地にクールホワイトを薄く塗り塗り。


塗り順は迷いましたが、帯の幅が不揃いになるのを恐れて帯→シルバーで。
6000系を最初塗った時も伊豆箱根のときもマステの繊維に苦しんで塗り直しするはめになったので、
必殺アルミステッカーで対処しました。今回は205系の帯を応用しました。
綺麗なカッターマットに3~4回貼って剥がしてを繰り返して幾分粘着力を落としてから使います。


アルミ色はモデルカステンのクラシックシルバーにMr.のクールホワイトを4:1で混ぜたもの。
今回は新造当時の初々しい感じを出そうと思って、ほんの微量の原色青を隠し味に入れてあります。


めくりの儀を済ませた図。
この状態だとよくわかりますが、前面の尾灯はロストパーツと外板の継ぎ目をサーフェイサーで
丹念に埋めました。京成3500の時はスルーしちゃいましたが、今回は頑張ってみた。
点灯化はできないけどこのパーツはかっこよくて好き。


2022.08

SUS部をダークステンレスシルバー・客窓の枠をMr.35番(明灰白色)で塗り分けた図。
このへんの塗り分けも適宜アルミ箔ステッカーを使っていますが、
一か所塗膜が負けて剥がれてしまいタッチアップも失敗。
1両丸々塗り直したりもしています。

こういうこともあるので調色する時は絶対多めに練って
カラの瓶にストックしておくようにしています。


前面周りのアングル材を直したのはこの感じを出したかったため。
でも完璧な仕上がりとは言えない。


幌を付けて束の間ニマニマする。


尾灯はゾルでマスクしてアルミ色を残しました。


Twitterに書いた通り、久々の色差しに四苦八苦して仕上げたHゴム。
こんなに難しかったっけ…
今回はSUS部や窓枠の塗り分けもあったので、アルミ色の上には割と分厚く光沢クリアを吹いてあったので
綿棒でこすれば容易くやり直しが効いたのは幸い。

種別幕は赤いステッカーに自家発注インレタの白文字、
方向幕と運番はむかしのBトレ用ステッカーから拾いました。
幌はまだ検討中です。

つづく…
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