知財判決 徒然日誌

論理構成がわかりやすく踏み込んだ判決が続く知財高裁の判決を中心に、感想などをつづった備忘録。

物の発明としての同一性の判断

2011-11-27 23:06:50 | Weblog
事件番号 平成23(行ケ)10047
事件名 審決取消請求事件
裁判年月日 平成23年11月24日
裁判所名 知的財産高等裁判所  
権利種別 特許権
訴訟類型 行政訴訟
裁判長裁判官 塩月秀平

審決は,本件発明1と甲1発明との技術的思想の相違や,甲1に具体的な鉄損値の記載がないことを指摘するが,本件発明1の解決課題と甲1に記載された課題が異なることや,甲1に発明の効果に関する具体的な数値の記載がないことは,物の発明としての同一性の判断に影響を及ぼすものとはいえない