徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

さまざまの桜

2023-03-16 20:26:06 | 文芸
 熊本城二の丸広場の早咲きの桜も白い花びらを開き、来週前半には熊本も桜開花宣言が聞けそうだ。
 春の季語「桜」を題材とした名句は数多いが、そんな中から今日三つ選んでみた。

 さまざまの 事思ひ出す さくらかな(松尾芭蕉)

 今、熊本城では「春のくまもとお城まつり」の真っ最中。桜のたよりを聞くと、毎年桜の季節に行われたさまざまなイベントを懐かしく思い出している。

 さくらさくらと 唄はれし老木哉(小林一茶)

 熊本城内の桜も老木が多くなった。ほとんどの桜の幹に「落枝注意」の標識が付けられている。近年、伐採される桜も多くなったようだ。少しづつ代替わりしていけばいいのだが。

 さくら咲いて、なるほど日本の春で(種田山頭火)

 桜の花に気分が高揚するのは日本人だけなのだろうか。コロナも収まりつつあり今年は賑やかな花見風景が見られそうだ。


熊本城二の丸広場の早咲きの桜




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (小父さんA)
2023-03-17 14:31:13
花童~さくら~の動画にしばし時間を忘れました。
琴と尺八だけでしたか?
城を背景に素敵な音と踊りだと感じました。

さて
>さまざまの 事思ひ出す さくらかな(松尾芭蕉)

江戸時代は桜が特に愛されていた時期なんでしょうか?それとも桜の季節と結びついた諸事でしょうかね?(汗)
「奥の細道」の芭蕉の旅姿を連想するという言葉が載ってました(汗)です。

>さくらさくらと 唄はれし老木哉(小林一茶)

これは確かに味わい深いでしょうね。
桜の木自体の寿命は100年を超える古木なども存在すると聞きますし神秘的な気もします。

>さくら咲いて、なるほど日本の春で(種田山頭火)

はっはっは、ガラリと趣きというか感性が変わりますね。
ん?「意味:桜が満開になって、なるほどこれこそが日本の春であると実感する。」という解説がありました。

どうも私は俳人になれそうにありませんね(泣)

有難うございました。
Re:小父さんA様 (FUSA)
2023-03-17 18:27:05
花童の「さくら」は画面には映っていませんが、あと小鼓が入っています。

芭蕉は桜の季節にも各地に行っているでしょうから、まさにさまざまな思い出があるのでしょうね。

倒木してもなお、花を咲かせているというニュースを見たことがありますが、観光地の場合は安全面の問題もあり、伐採のタイミングは難しいでしょうね。

山頭火の句についてのご紹介の解説はそのまんまですね(笑)
行乞の旅の中でいろんな想いがあったはずなんですけどね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。