徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

日大アメフト事件に思うこと

2018-05-29 23:41:07 | ニュース
 今夜、関東学生連盟は、日大アメフト部の反則問題に対する処分を決定し、発表した。内田前監督と井上前コーチを永久追放に、タックルをした宮川選手とチームは今シーズン終了まで出場資格停止処分とした。
 かつて大学スポーツに身をおいた一人として、また、多くの日大出身の友人を持つ者として複雑な思いが交錯する。今回の事件の経緯を聞きながら、僕はある日大出身の友人から随分前に聞いたあるひと言を思い出した。それは日大の現理事長である田中氏が就任した時だったと思う。「あの理事長で大丈夫かな?」という言葉だった。田中氏はたしか僕の1級下で、僕の同級生には相撲部が何人かいたので、彼が学生相撲界で有名な選手で僕もその名前はよく聞いていたことは憶えている。その田中氏の理事長就任に僕の友人が何を不安視していたのかはわからないが、ある意味、その不安が的中したのかもしれない。今回の事件に関し、いまだに公の場に顔を出さないのは、おそらく学校側として「出せない、あるいは出してはいけない」人なんだろうなぁという気がする。
 テレビのワイド情報番組では連日この話題が取り上げられている。フジテレビの「とくダネ!」でキャスターの小倉さんが、自らの体験を踏まえて「数十年前にはよくあったこと」と言っていたが、よくあったのは部内での体罰という名の暴力であって、対戦相手の特定選手を怪我させる目的の反則行為など見たことも聞いたこともない。今回の事件の背景には、手段を選ばず、学生アメフト界で絶対的な王者にならなければならない日大内部の学内事情があったとしか思えない。