京都祇園は多くの文人墨客に愛されたが、中でも吉井勇と長田幹彦は祇園に最もゆかりの深い作家・歌人である。この二人は吉井の「かにかくに祭(11/8)」、長田の「祇園小唄祭(11/23)」として今日も顕彰されている。
吉井は若い頃、与謝野鉄幹らとともに九州各地を訪ねた「五足の靴」のメンバーの一人として熊本でも知られているが、長田も実は熊本ゆかりの人物である。彼自身は東京で生まれ育っているが、両親は菊池の出身。菊池神社の一角には彼の歌碑も建てられている。長田が京都を初めて訪れたのは大正の前期。祇園に魅了されて「祇園夜話」「絵日傘」などの小説を書いた。その小説が映画化されるにあたり、主題歌として作詞したのが、昭和5年に世に出た「祇園小唄」。この歌は大ヒットし、今日では祇園を象徴する曲となり、長田にとっても代表作となった。
宮川町の舞妓、とし恵美さんと千賀遥さん
吉井は若い頃、与謝野鉄幹らとともに九州各地を訪ねた「五足の靴」のメンバーの一人として熊本でも知られているが、長田も実は熊本ゆかりの人物である。彼自身は東京で生まれ育っているが、両親は菊池の出身。菊池神社の一角には彼の歌碑も建てられている。長田が京都を初めて訪れたのは大正の前期。祇園に魅了されて「祇園夜話」「絵日傘」などの小説を書いた。その小説が映画化されるにあたり、主題歌として作詞したのが、昭和5年に世に出た「祇園小唄」。この歌は大ヒットし、今日では祇園を象徴する曲となり、長田にとっても代表作となった。
宮川町の舞妓、とし恵美さんと千賀遥さん