のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

ホカホカ陽気

2024年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム

 ホカホカ暖かくなってきたらスズメバチが杉林の中を飛び交うようになりました、杉の木の皮をはがしてきて巣を作るんですね。今年も殺虫剤買っておかねば。

 馬車馬のように働いた馬車馬のカン太君が亡くなって三回忌でした。厩舎の中で眠るように息を引き取ったそうですが、なんたって1トン近い大型の農耕馬なので、厩舎から引っ張り出すのにトラクターとウインチ使って引っ張り出したんだそうです。

 私が幼少の頃は牛馬が農耕に活躍していた時代で、私の家で田んぼ作っていた時は牛が活躍してました。幼稚園に上がるころマメトラと呼ばれる耕運機が出てきて、馬よりも早く耕せるなんて言われていました。馬は草を食わせれば田畑を耕すがマメトラはガソリンを食わせなけりゃならねぇ。そしてそれは金を出して買わねばならねぇ。とはいえまだガソリンも安かった時代で、一升瓶もってガソリン買ってくるような世の中でした。

 山で切ってきた丸太を牛車に乗せて製材所に売りに行き、売れた金で酒屋で酒を買って、酒屋の裏のテーブルでつまみの缶詰と一緒に一杯飲んで、酔いつぶれたら牛車に乗せて綱を解いてやれば牛が自宅まで連れ帰ってくれる自動運転システムが確立されていました。馬車馬のカン太君も自動運転支援付きで、夕方仕事が終わると厩舎までの道のりをとことこ歩き出し、おとっつぁんは馬車の上で居眠り運転していても自動的に帰ることができました。

 カン太君のおとっつぁんと言えば、福祉作業世に棚を作るため勤労奉仕で出かけていたようですが、たまたま視察に来たお役人様がおとっつぁんを福祉作業で働く知的障害の人と間違えて、「いい腕を持った人が働きに来ているんですね。」と作業所の職員に行ってほめていたそうです。見てくれを考えると間違えられても仕方ないのですが、職員さんはおとっつぁんにはそのことを言えず、「国家機密ですが。」と教えてくれました。

 知らぬが仏で、おとっつぁんが「いい仕事ができた。」と満足してます。善意の第三者なんだけど。

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