のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

奈良考察

2024年03月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 暑い寒いも彼岸までなんて申しますが、寒くなりましたね。一日中雪が降っていました。強風が吹いた月曜日はスキー場はリフトが回せず運休だったそうです。

 お彼岸なんだからお墓参りをせねばならない日なのに、スキー場にやって来る非国民も多い。しかもこんな吹雪いている中。ありがたいこってす。増税メガネの繰り出すちっぽけな増税のジャブ攻撃にごうを煮やした国民が無言の抵抗として墓参りに行かずスキーに来ている。パフォーマンスの芸を披露するだけのなんたら党なんかと違って、静かなプロテストに違いない。

 顔なじみのお客さんに、「吹雪で冷えたらストーブに当たりに来てください!」と声をかけたら「そんときゃぁ助けて下さい!」と笑いながら降りて行った。

 今日は一日奈良から来た学生バイトと山の上でしたが、奈良の謎についていろいろ話ができました。奈良の極端な人口密集地帯。あれはやはり大阪のベットタウンとなっているのか?伺ってみました。彼自身も大阪に通学しているし、家の近くにニュータウンもできたようですが、大阪のと県境には山があるし道路や鉄道が充実しているわけではないので、おおむね県内で働いていると思いますよ。と答えてました。

 私が熊野古道や高野山から奈良に入ったら大和高田なんか突然出現する別世界だった!と言うと「あっちからくれば日本中が人口密集地に見えますよ!このスキー場界隈から見るようなもんですから。平坦地に密集して住んでいるだけなんだすよ。でも、ちょっと地面を掘り返せば遺跡だらけだからこれも大変なんですよ。」奈良は平たん地が北部に限定されているので集中するのだろうけど、「奈良の人って平らなところに住みたがるんですよ。」と言われ、やはり奈良の語源は「ならす(平らにする)」から来ているものだと考えた。どこぞの起源説大好き国民が「ウリナラから来ているニダ!」と吹聴しているけれど、あれは一考の価値すらない妄想。

 熊野なんか道路わきの大木の枝が道路を覆っているのでGPSがさえぎられて機能しない。熊野権現のご霊験か?なぜ後醍醐天皇が吉野に逃れて南朝を立ち上げたのか?地の利を読む力にたけていた。奈良県南部、興味深い土地でっせ。

 それにしてもあれだけの人口を抱える産業って何があるんだ?物部氏も蘇我氏も藤原氏もいなくなっちゃったし、古墳建設や新たな仏教が入ってきて寺院の建造が行われているみたいでもないし、密かに大仏造っている様子もないし、鹿肉を食べるのはご禁制。推古天皇の時代だったらわかるが、これと言った産業があるようにも見受けられないのになんであんなに発展しているんだろうね?奈良の謎学である。大企業に依存せず、中小企業や個人経営であれだけの都市が成り立っているとしたら、これは案外これからの経営学モデルになると思うけど。

 経営学を専攻している彼も考え込んでしまった。「奈良って名産品がないですからね。」そりゃ違う。鹿せんべいなんか奈良でしか入手できない独占産業。奈良漬だってこの辺のおばちゃんが作るものとはわけが違う。最近では天理ラーメンが全国進出している。柿の葉寿司はお値段がお高い。私はそうめんは苦手なので三輪そうめんはいらないけれど、お世話になったスキー場のおじさんには大仏プリンなど喜ばれることでしょう。大仏プリン。大仏プリンでございます。

 とはいえ、あれだけ集中する人口を鹿せんべい産業が賄えるとは思えない。で、今日は群馬の名産ミソパンね!と、おやつをあげた。ちなみに。ペヤングも群馬の発祥だよ。相棒の夜食にもっていきな!と、ペヤングソース焼きそばの超大盛を持たせてやった。相棒の京都に通う学生はこの超大盛を軽く平らげるという。さすが国立大学は胃袋が違う。頭脳には期待していないが胃袋には期待している。こういう奇妙な人間も出てくるが、いま日本国民の期待は別の奈良人じゃなかろうか?

 時代が混乱すると出てくるのは女性のトップ。天照大神をはじめ、卑弥呼だってそう。卑弥呼亡き後は弟が継いだら混乱したので出てきたのはトヨと言う女性。大和王権だって推古天皇をはじめ女性天皇が8人出てくるけれど、時代が混乱したり停滞したころだ。案外平城京ゆかりの地から女性総理が出てくる時代かもよ。

 なので、ご贈答には大仏プリン。大仏プリンですよ。 

コメント
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