のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

防災訓練

2024年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

 町の主宰する災害対策勉強会。今日は避難所開設の手順や生活方法などの勉強に行ってきました。

 街の各地区の防災担当者やピンクのジャンバーを着た女性消防団など、情報交換の場でもあります。こうした避難問題で毎度注目されるのが「プライバシー」ってやつで、筋金入りの田舎の私の地区ではそんなもんあってないようなものだけど、街場の方では気を遣う問題らしく、避難弱者の人たちは民生委員を絡めて手を差し伸べるのがよかろうという意見も伺いました。

 勉強会には町議会の副議長になって男を上げた同級生の久美子代議士も来ており、「一緒に机並べて勉強するなんて半世紀ぶりじゃない?」なんて話をしました。なんか信じられないのだけど、久美子代議士は女子高に行ったので、高校は別だった。

 避難所が体育館などに設けられた場合に周囲を気にせず快適に過ごしてもらえるように間仕切りを作る練習をしたり、ゴミ袋とオマルを合体させた簡易トイレを作ったり、トイレ用などに地面側に敷物がないテントを張ってみたり、こうした手順を地区に持ち帰って防災訓練などで練習します。

 私が住む地区は数年前に大雨で全戸非難がありましたが、レベル3が出たときに区長から各組の伍長さんに組の顔触れの調査と、避難準備の通告をさせ、災害対策委員の私は高齢者や寝たきりの人たちの親族に迎えに来るように連絡したり、下準備をして水路の見回りをしました。レベル4全戸非難が発令されたときはほぼ避難場所の学校の体育館に移動がすんでおり、約40分後に消防団に後を任せて確認を済ませた私が避難所に移動しましたが、見落としがあったのです。

 90代の高齢者男性二人。どちらも耳が遠く防災無線の音が聞こえないし、日没とともに寝てしまうので、家に呼び掛けても返事がない。てっきりすでに移動したんだな?と思ったら、翌朝、「昨夜は何かあったんかい?」と普通に家いました。

 今回は水害を想定しての訓練でしたが、地震ではまた様子が変わってきますし、ここは雪害と言う問題も抱えている。

 群馬県は全国で7番めの豪雪県なんだとか。北海道1位、青森、福島、新潟、山形、長野の順らしく、雪なんか降らない温暖な群馬に思っていたのですが、草津や嬬恋村があるからねぇ。と言うと、「この町がダントツで足引っ張りまわしているんだよ。」やっぱここだったのか。

 段ボールのベッドを試してみました。これが意外と心地よいんですよ。畳んでしまえばコンパクトになるし、最後はトイレットペーパーと交換もできる。濡れには弱いけれど、一般家庭の生活にも役立ちそうな便利な代物。こうして紙でも強度を出せるのは折り紙文化の恩恵なのかもしれないな。

 アルファー米の試食会もしてみました。今回は正統派の袋にお湯を入れて10分程度寝かせる方法で作りました。ひじきご飯。

 おいしいと好評でした。避難生活食品ではなく日常にも使って入れ替えしながら保存しておくと良いです。自堕落な独居おじさんにとっては日常も結構お世話になっているアルファー米ですが、最近スーパーで見かけなくなりました。防災シーズンになると出てくるのだけど、能登半島に行っちゃったかな?登山では必需品なんだけど。

 避難所生活「苦痛」をマスメディアが誇大に吹聴しているけれど、それをいかに快適にするかは人々の知恵と、日ごろのコミニュケーション。メディアに惑わされず創意工夫を積み上げていきたいものです。

 それよりもこういう努力が無駄になるほど平穏が一番なんですけどね。

コメント
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