のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

フジバカマ

2012年08月14日 | 日記・エッセイ・コラム

120812e  フジバカマという植物も興味深い花で、唐の時代に香料に使うために日本に持ち込まれたと言われています。

 万葉集では山上憶良が「芽子の花 尾花葛花矍麦の花 女郎花また藤袴 朝貌の花(はぎのはな おばなくずはななでしこのはな おみなえしまたふじばかま あさがおのなは)」と読んでいます。

 やたらはびこる外来帰化植物にしては根性がない植物みたいで、野生に生えているフジバカマのほとんどは元来日本にあったヒヨドリバナ。

 写真の花も実はヒヨドリバナでフジバカマとは葉っぱの形が違います。ヒヨドリバナの多くは白い花ですが稀にピンクがあり、標高が高いからそれが濃く出たようです。確かに藤色の袴のように見えました。

 フジバカマは秋の七草の一つですが、糖尿病に効く薬草にもなると、煎じて飲んでいる人がいました。どう見てもヒヨドリバナだったような気もしますが、効果があったのだろうか?

コメント
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