「聞くは一生の恥、聞かぬは一時の優越感」を座右の銘にしているので、素直に聞いておけばよかったと後悔する事は多々あっても懲りることはありません。
紀元前200年位前、万里の長城を作った秦の始皇帝が死ぬと中国各地に新しい国を作ろうという胎動が始まります。項羽と劉邦の時代の幕開けです。
項羽の部下であったが、自分の価値を認められてくれないので後に劉邦につき、「その武勇においては韓信にはかなわない」と劉邦に言われた「またくぐりの韓信」と呼ばれる武人がいます。
背中に佐々木小次郎もぶったまげるような長刀を背負い街を歩いていると、お定まりの町のチンピラに因縁を吹っかけられます。「お前さんずいぶん立派な刀を背負っているけど、使えるのかね。本当に使えるのならその長剣で俺を切ってみろ。できなければ俺の股をくぐれ。」
武人韓信はそこまで言われて、黙っているわけ…と思いきや、あっさりとそのチンピラのまたの下をくぐって見物人たちのあざける中で「恥は一時 大志は一生」と臆せずに立ち去っていきます。
天下を取ろうという大志があるのに、こんなところでくだらないチンピラと揉め事を起こし命を粗末にしたくない。と耐え忍ぶわけです。
私の場合、「恥は一生、大志は一時」なんですが・・・