のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

007

2012年08月26日 | 日記・エッセイ・コラム

 最近の007を見たことがないのでどうなっているのかわかりませんが、007の敵はソ連と東側諸国でした。それでも、ロシア市民は気にすることなく007を見ています。私達が外国の映画やテレビドラマに出て来る日本について違和感を感じる事は良くあります。

 007に出て来る屈強なロシアのスパイもロシア人の目には奇妙なロシア人だとかで面白いそうです。ロシアで言うアルノルド・シュワルツネッガル(アーノルド・シュワルツェネッガー)が主演の「レッド・ブル」でも、シュワちゃんがロシアから派遣されてきた警察官を演じますが、「ロシアにはいないタイプの警官」と言いながら面白がってみています。

 レッド・ブルといえば、ロシアから経検されてきた警察官のシュワちゃんがNYの空港に降り立ったとき、襟元の狭い三つボタンの背広を着ていて、これをUSAの警官が笑うのですが、このシーンが妙に印象に残りました。

 十数年前、日本で三つボタンの背広が流行り、特に就職したばかりの若い世代の三つボタンが印象的で、時代や流行なんてものはおかしなものだと感じました。

 007「ロシアより愛をこめて」だったと思いますが、ジェームス・ボンドがソ連のスパイ女性とベッドインしているところを、ミラーガラス越しにソ連のスパイに撮影され恐喝されるシーンが出てきます。これ、実際にソ連の諜報機関が使った手段だそうです。

 インドネシアの元大統領、スカルノ元大統領もその一人でした。ちなみに、あのデヴィ夫人はスカルノの3番目か4番目の奥さんです。ムスリムなので4人まで妻帯が認められているのですね。

 第二次大戦語、インドネシアは日本の残党兵の手を借りてオランダから独立し、冷戦時代は東西の狭間をたくみに泳いで独立を保っていたしたたかな手腕を持つ国です。

 モスクワを訪れたスカルノ大統領はあてがわれた女性を「いただきます」とばかりにやっちゃって、後ほどソ連当局にその映像を見せられ恐喝されそうになりますが、「これはいいものをいただいた、今後の励みになります。ありがとう。」と開き直ってしまったものですから、脅しにも何もならなかったそうです。もちろん、一国のトップともあろう者がこんなもの見せ付けられて面白いはずはないのでしょうが、そんなことで国を危ぶまれることにしてはならないと開き直ったことでしょう。

 そういえば、毎年夏休みは中国に行く日本の国会議員が多いようです。何をしに行っていたのか詳細に報告していただきたいものです。

コメント
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