のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

大地

2012年08月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 台風は西へ一直線で中国を直撃し、風雨による上海近辺で被害が出た模様です。意外に気がついていませんが日本の排水対策は世界でもずば抜けて優れており、それこそ、他の国では未曾有の大雨でもなければ道路が水浸しになるようなことはありません。

 毎年、台風や大雨で被害が出ているように見える日本ですが、他の国から見れば圧倒的に優れた耐水インフラを持っています。それを超える自然の猛威とのいたちごっこですが、民主党が目指す「コンクリートから人へ」と、政権の狙い通りにコンクリートの防災施設を乗り越えて水が人に押し寄せているだけです。

 中国に行ってあの細かな砂埃を体験した人ならわかると思いますが、黄砂とはセメントの粉のようなもので、濡れて固まれば石のように固くなります。水で土をこねて天日干しすれば煉瓦ができような砂なので、排水溝に流れた砂は水が乾けばモルタルのように固まり、これが積み重なってほどなく溝は使い物にならなくなってしまいます。

 更に高低差のほとんどない平坦地なので、あの国の排水対策は難しいと思います。台風だって大陸に到達する頃には勢力が弱まっていることでしょうが、それ以上に膳弱で手の施しようのない大地は、河がもたらした土砂が堆積した大地でした。

 長年積み重ねた土砂の下に埋まった廃棄物が、案外中国の新しい資源になるような気もしますが、他人様の土地をまさぐる前に自らの足元をよく見てはいかがなものか?と問いたいです。

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