のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1903

2021-06-02 00:52:08 | 新しい子猫たち 
なぜ あの男の子が 微笑んで 饅頭を食っただけの話 が 饅頭事件 と呼ばれるのか


あの男の子 の将棋 が それ以降 微妙に変わってきた

AI的な ほとんど疑問手がない確実な指し手 が微妙に変化してきた、猫の先生は それをよく見ていた。


いわば読みの深度が 今まで一定すぎた。それが饅頭事件以降 読みの深度が局面によって変化するようになった。当たり前の話だったが、あの男の子にとって 読みに柔軟性が出てきたのだ


あまりにも計算されたような指し手が あの男の子の将棋の特徴と云えたが これが微妙に変化していくキッカケになった。


タイトルも取ったし、猫の先生にとっての弟子筋の棋士と あの男の子との練習試合もするようになった。それもジブシティーの将棋道場で公開対局 そしてその後の感想戦もみんなの前でした。猫の先生も意見を言った。あの男の子が負ける事もあったが、笑顔で感想戦を出来るようになった。


見ていた 将棋道場のジイサン は、

あの子は変わったね、これでいいんだ、負けて笑うのは本当はいい事ではないが、あの子にとってはいい事だよ、


猫の先生も言っていた。

負けて強くなれるのが本当に強い、負けた事を明日の勝利の糧と出来れば、偶然の勝利よりもずっといいんだ。

新しい子猫たち No.1873

2021-06-02 00:03:00 | 新しい子猫たち 
ジブシティーには 治部一族の作った 小、中そして高校までの一貫校があった。勿論 私立だが いわば高校から大学に進むための受験対策 が ほぼ狙いと云う特殊な一貫校だった。


初めは 大学受験のための予備校であったが ジブシティーの高所得層の要望に合わせ、学校と云う体裁を整えた。恵系列で東北に福祉専門大学を作っていて、そこの協力も借りた


受験 一本 の 一貫校なのに 福祉優先の 話が 時折 入ると云う不思議な一貫校


小学校 高学年で 中学程度の勉強をして、中学で 高校程度の勉強をして、高校は ほぼ 受験対策 と云う 一貫校。学校はあらゆる 公的な制約は最小限になっていて、自宅学習なんぞも入る 不思議な 一貫校。しかもなぜか社会勉強としてジブシティー内の 施設での社会福祉もあった。


ただジブシティーを含み 敷地内を含む この自治体の平均年収は 日本のどの自治体も圧倒して、ここだけ日本でないような と言われている自治体なので、そんな深刻な施設はそもそもないのであった。


ここに 最初から入るのは 大変ではあるが 途中から 中学から 高校から入るのは 針の穴を通る程の難しさとなるのだ。


あの女の子も この一貫校に入ったのだ。ついていくだけでも大変なので碁を研究する時間などあまり取れないのであった。