忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

「バビロニア」と「中国」~その意外な関係性とは・・・

2010-02-19 10:55:22 | のんきの宗教観~総集編
考えてみれば、このシリーズ、元々日本に生まれながらにして牧師の息子という十字架を背
負わされたのんきの知人の苦悩を思って書き始めたんですよね…。

日本で信仰されている宗教の割合はというと、神道が約1億700万人でダントツのトップ。
続いて仏教が約8,900万人です。キリスト教はというと、約300万人で、数字だけ見ると多い
ようにも見えますが、全体の割合で考えると、やはりマイノリティとしての立場を否めない
わけです。(その他が約1000万人)

しかし合計してみると、実に2億9000万人。日本の人口を大きく上回る数字と成ってし
まいます。

とはいえ、神道と仏教の間には、日本人にとって、仏教伝来時から大きな想念の差はなく、
同一のもの、として捉えられていた傾向があります。「神仏習合」と言われ、実に明治時代
を迎えるまでその捉えられ方は続いていました。

ですから、日本人の中には、仏教と神道を同時に信仰している人もたくさん存在します。

キリスト教に関しても、有名な話で、キリスト教は信仰していないといいながらクリスマス
を祝ったり、バレンタインの風習を大切にしたりしていますね。

だけど、そんな日本の姿って、実は世界の縮図的な世界観なのではないか、っていうのが今
回のシリーズのテーマ。

のんきの宗教観~総集編から続くシリーズです。
三大宗教であるキリスト教、イスラム教、仏教。だけど仏教を信仰している人って意外と少
なくて、ヒンドゥー教の信者の数の方が仏教徒より多かったりします。

ちなみにキリスト教徒が20億人(33%)、イスラム教徒(ムスリム)が13億人(22%)、ヒンドゥー
教徒が9億人(15%)。これに続くのが仏教で3億6000万人(6%)となっています。ちなみにこ
れに続くのが儒教・道教で2億3000万人(4%)なのだそうです。

三大宗教というのは、どれだけ多くの人が信仰しているのか、と言うことではなく、どれだ
け多くの地域で信仰されているのか、という意味合いであるようです。

だけど、これらの宗教の間に、そもそもどれほどの違いがあるの?ってこと。住んでいる地
域や気候、環境によって、それぞれの地域に合わせた変化を遂げただけなのでは?と。

改めて、そんな視点で見てみてね。

ってことで、前置きは長くなりましたが、占星術から見る宗教の続きです。

古代中国における天文学的な手法として、「十二次(じゅうにじ)」という考え方がありま
す。月の通り道を27分割して利用する「二十七宿(ナクシャトラ)」によく似た手法が用い
られる、「二十八宿」のことはご紹介したことがあると思うのですが、この「十二次」。

登場するのは中国の戦国時代。始皇帝によって中国が始めて統一される以前の中国。この頃
から用いられるようになります。時期にして紀元前3世紀前後。

太陽の通り道を12等分して、それぞれに「星紀(せいき)」・「玄枵(げんきょう)」・
「娵訾(しゅし)」・「降婁(こうろう)」・「大梁(たいりょう)」・「実沈(じっち
ん)」・「鶉首(じゅんしゅ)」・「鶉火(じゅんか)」・「鶉尾(じゅんび)」・「寿
星」(じゅせい)・「大火(たいか)」・「析木(せきぼく)」という名前が与えられてい
ます。

このやり方…。どこかで見たことがありますね。 そうです。古代バビロニアの天
文学の起源ともなった、「黄道十二宮」。この手法とそっくりなのです。このことから、十
二次とは、バビロニアから中国に何らかの過程を経て伝えられたものではないか、というこ
とが否定できないらしいんです。

もちろん、肯定するだけの充分な資料もまだないわけですが、だとすると、中国の天文学や
占術は、インドより影響を受ける前に、既にバビロニアから何らかの影響を受けていたと言
うこと。そう考えると、とても面白いですよね。

ちなみにこれらの十二次のエリアには、後に別の名称が与えられます。「子・丑・寅・卯・
辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」。あ、勘違いしちゃいけませんよ。これら十二支の名称
は、十二次以前から存在していたんです。ちょうど数が一緒だったんで、順序こそ逆になり
ましたが、これらの動物の名称が与えられたんです。これを、「十二辰(じゅうにしん)」
と呼びます。

ですが、このことはもう1つ、のんきたち日本人にとって、切っても切り離せない存在の登
場を暗示しています。

それは、十二次を用いて行われていた中国独自の習慣と関係があります。

中国では、十二次を木星の動きと併用して用いていました。木星は、約12年に一度、天球
を1周します。1周するんです。

中国にはその年の名称を、木星が位置する十二次のエリア名で言い表していました。

どういうことか解るでしょうか。例えば、今年、木星はどの位置にあるのでしょう。

のんきの手元にそんな資料はありませんが、のんきには想像することができます。

皆さんにはわかるでしょうか。


























想像できましたか? 多分「寅」の位置にあると思います。なぜでしょう。










それは、今年が寅年だから。 なぜ生まれ年に十二支が用いられるようになったの
か。そもそも、なぜ12年に一度、生まれ年が変化する設定になったのか。そんなルーツの
1つにバビロニアの天文学が関与していた可能性があるとは。

そうだったらとっても面白いです。面白いでしょう?

もう1つ。この十二次の考え方は、中国にまた別の風習をもたらしました。

それは、「二十四節気」。いや~、どんどん話がインドから外れていく~

ってことで、次回は十二次の考え方が中国にもたらした、もう1つの変化。「二十四節気」
のことを記事にしてみたいと思います。

・・・必ずインドに戻ってきますから。


どうして 宇宙は 時間も、星も、月も全て12で回りつづける?

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                   DEEN~Twelve



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