忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

のんきの宗教観~総集編Vol.3

2010-02-09 09:04:02 | のんきの宗教観~総集編
のんきのブログの中で、シリーズを途中で放りっぱなしにしている記事がいくつかあったり
します。

のんきの宗教観~総集編Vol.2
この記事のことだけはすっかり忘れてました。

一昨日、一昨昨日と、なぜかのんきのブログへのアクセス数が普段の倍近くになりまして、
とってもびっくりしました。超タイムリーなニュースを記事のタイトルに引用したせいで
しょうか。

で、久しぶりにアクセス解析を覗いてみたわけですが、そんな中に、意外とアクセスの多
かったのが個別のタイトルではなく、「カテゴリー検索」。

のんきの聖書物語です。

本編の方も、日露戦争の時点でストップさせたまんまなんですが(そろそろ復活させますよ
)、番外編である「のんきの宗教観~総集編」が・・・。

すっかりそのまんまになっちゃってましたね。

日本の政治に対する危機感が、のんきの頭の中を占拠しておりましたゆえ。人( ̄ω ̄;) スマヌ

ってことで、のんきの聖書物語の続きです。

西洋の宗教観と東洋の宗教観。では、西洋と東洋の境目って、一体どこにあるんでしょう。

例えば、アブラハムの宗教が発生したのは中東地域。西洋と言うわけではありませんが、文
化的交流は、当然のようにヨーロッパ地域の影響を色濃く受けています。

東洋の文化の中心は言うまでもなく中国。

何度かお伝えしたことがあるように、中国の宗教観は、宗教観と言うよりは学問。占いに近
いわけです。

さて。では、こういった中国の宗教観は、中国で独自に発展したのでしょうか。

調べてみると、古代中国で元々信仰されていたのは「陰陽思想」と「五行思想」の二つ。
加えて殷王朝や周王朝で用いられていた暦法とともに、中国の春秋戦国時代に大きく発展
し、「陰陽五行説」「太陽太陰暦」として、戦争の趨勢やタイミングなどを計る手法として
も用いられるようになります。

「古代中国」がどの時代の中国を想定しているのかは、ちょっと情報として出てきません。
けれども、これらの思想のうち、「五行思想」。ここに注目をして見てみると、少し違った
事情が見えてきます。

「ヴァーストゥ・シャーストラ」。これは、古代インドで発展した、インダス文明にその影
響が見られる思想のことを言います。

インダス文明の代表的な遺跡である、モヘンジョダロの遺跡に、既にその影響が見られます
ので、この思想は、インダス文明の当時(紀元前2500年から紀元前1800年)に成立したもの
ではないか、と思うのですが、はっきりとした情報は出てきません。

このことが文字化されてまとめられたものが、「ヴェーダ」。古い時代から、口伝として伝
えられてきたものが、後の時代で編纂されたものです。

ちなみに彼ら↓はヴェーダを使って変身(?)します。


で、です。この、ヴァーストゥ・シャーストラ。実は、中国の五行思想とよく似ているんで
すよね。で、一説によると、ヴァーストゥ・シャーストラが中国の五行思想の原型ではない
か、という説もあるようなのです。

中国の五行では、万物は「木・火・土・金・水」の5つの元素で構成されている、と考えら
れていて、インドのヴァーストゥ・シャーストラでは「地(ブーミ भूमि)」、「火(アグ
ニ अग्नि)」、「空(アーカーシャ आकाश)」、「水(ジャラ जल)」、「風(=空気:
ヴァーユ वायु)」の五つで構成されていると考えられていたようです。

この、陰陽五行については、 陰陽五行説~そのルーツを探るもご参照くださいませ。

で、この記事の中で、のんきは「インド占星術はギリシャ占星術をインド語に直したもの」
と記していますね。実は、この項目、半分正解で半分間違いなんです。

インド占星術とは、インド土着の占星術にギリシャ伝来の占星術を融合して生まれたもの。
のんきがお伝えしたギリシャ占星術がインド語(正しくはサンスクリット語)に直されたも
の、とは、インド占星術のうち、インド土着のものを含まない占星術のことですね。

では、「インド土着の占星術」とは、本当にインドで独自に発生したもの、なのでしょう
か。インド土着の占星術の概念として、「ナクシャトラ」という概念が登場します。

「ナクシャトラ」とは、インド占星術で使われる27もしくは28の星宿のこと。月の通り道を
27のエリアに分け、その一つ一つのエリアを総称して、インドでは「ナクシャトラ(二十七
宿)」と呼ぶのだそうです。これは、月が天球を一周するのが約27日だから。※ちなみに、
中国にも全く同じ考え方に基づく、「二十八宿」というものがあるようですが、これはインドのそれとは起源が全く
異なるのだそうです。


で、このナクシャトラ。この考え方が記録として初めて登場するのが「インド神話」。この
インド神話は、インド発祥の宗教である、「バラモン教」と「ヒンドゥー教」に伝わるもの
なのだそうです。

ヒンドゥー教はバラモン教にインドの民族宗教や民間信仰が付け加えられ、様々な人の手で
再構成されたもの、ということなので、ヒンドゥー教とバラモン教は、ほぼ同じもの、と
考えても差し支えないと思われます。

「ねぇねぇ、確か、『西洋』と『東洋』の境目のお話じゃなかった~?
ひよこさん。良くぞ聞いてくれました。
その通り。「西洋」と「東洋」の境目。それこそインドなんじゃないか、とのんきは考える
わけです。

そして、インドこそ、西洋の宗教観と東洋の宗教観をつなぐキーワードなんじゃないか、と。

もうお解りですね。 のんきがこのシリーズでテーマにしようとしているものは、
「インド」。

西洋と、東洋の端境にあるこの地域に、のんき的視点を加えていってみたいと思います。

ってことで、次回記事をお楽しみに~。


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