ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐よしひろのジャーニー・ギター(第27〜29回)2

2017-10-28 12:31:00 | メディア
「桜坂ってのは、話聴いてたら、第二次世界大戦後
すごいいきなり急激に歓楽街になったってことなんですよね」と甲斐さん

「その中で、牧志って中にナンで桜坂っていうのがあるのかってトコが
ちょっと独特な、醸し出す文化があって
それで桜坂って呼ばれてるってことなんですよね

そこにタイムスリップしたようなこの店は
あの…僕、レトロって言葉、あんまり好きじゃないですけど
でも、めちゃめちゃレトロな…」とおっしゃってましたが

この「BAR サクラザカ」をググってみると
アメリカの50年代風というか、リーゼントとポニーテールというか(笑)
看板のイルミネーションやジュークボックスのポップな色合いが
アメリカのハイティーンのためのスコーンと突き抜けた感じじゃなくて(笑)

紫のネオンも妖しく(笑)日本の大人のウェットさも程よく感じさせる雰囲気で
甲斐さんが、このお店を作られた安里さんに関心を寄せられたのもナットクです(笑)

「18歳まで沖縄で育って、それから東京に行ったんです
東京で、一旗あげようじゃないけど、頑張ろうと思って」と安里さん

甲斐さんは「僕も博多なんで…上京組って、やっぱりナンかありますよね
若い内に出来ることを若い内にチャンとやっとこう…
まあ、好奇心が一番なんですけど
それ以上に、チャンと自分の手でクリエイティブになりたいっていうことですよね」と話されてましたが

上京なさった安里さんが「ずっと原宿の方で…
鉄板焼屋さんで11年修業させて貰って」いたとお聴きになって
「原宿まで行って、鉄板焼ってスゴくない?それ(笑)
原宿って言ったって、色々…結構、クラシカルだけど
アッパーで、シャレた店かと思ったら…」

…って、かつて、デビュー前に原宿で、食事やショッピングを楽しまれ
華やかな表通りと閑静な住宅街が共存していることに惹かれ
その後、住民になられたこともある方のイメージじゃないかと…?(笑)

「で、その流れで大阪とかも?」とお訊ねになったのは
安里さんの雰囲気が「ナンか、インチキな感じですもんねー!(笑)」と甲斐さん
「イヤ、だから、一番最初、話したら
ちょっと、一瞬『うん?』って思うよね
すいません、最初からツッコんで…(笑)」という、若干?失礼なご発言に

安里さんは「よく言われます、それは…(笑)
雰囲気がインチキっぽい関西人で…(笑)
関西人に失礼ですけどね(笑)」…って
関西人のどんなトコが、そのイメージを植えつけたんでしょうね?(笑)

ともあれ…「色んな変遷を経て、このお店をおやりになった?
ナンかね『BAR サクラザカ』っていうの、これがイイんだよねぇ
1回ね、東京のエッセンスみたいなところを入れると
何がシャレてるかっていうの…たぶん、沖縄の方とは全然違って来てるんで

僕、グッと来たんですよ『BAR サクラザカ』
その『BAR』が英語で『サクラザカ』って、それがイイじゃないですか
英語と日本語で…カタカナだけど…混じってる感じがねぇ
なかなかイイなと思って…」というのは

甲斐さんが、メロディは洋楽から影響を受けられ
でも、歌詞は日本語の歌詞に「グッと来る」方であり
それが「ニールセダカ」から「昭和歌謡」まで収められた
このお店のジュークボックスと相まって
「ピッタリ!」と思われたからじゃないかと…?

甲斐さんに「ここ(での営業)は、3〜4年みたいなことで
その前も沖縄に戻って来たっていうのは、どういうことだったんですか?」と訊ねられ
「そうですね、50歳を前にして、ちょっとまあ、やりたいことというか
まだ、やってないことがありまして
それを実現しようと…」と安里さん

「一つは、こういうちっちゃな、一人でやるバーをやりたかった
まあ、夢だったんですね
それと、まあ、もう一つは、子供を生むことですね」と明かされるや

甲斐さんは「あっ!じゃあ、戻って来て?
こっちで作った…って言ったら変ですけど、へえー!それ、スゴイねぇー!
イヤ、だって普通、出来たから、じゃあ生もうよって…ことじゃないんですね?
こっち戻って来て、期間作って生もうかって…どんだけ用心深いんだ!(笑)」
…と、授かり婚の方らしい?感想を述べられつつ(笑)

「ナンか、でも、子供が出来たら…すごく気持ち判りますね
…というか、子供が1歳で、沖縄で育てるっていう感じって…
僕、博多なんですけど、博多、やっぱスゴイ都会なんですよ

だから、僕、子供が出来て戻って…っていうことよりも
僕は、東京で、どれだけ自分が成長できるかっていうのに興味があったんで
ま、そういう感じだったんで、スゴイ気持ち判る
酸いも甘いも噛み分けて、ちょっとエセ関西人のね(笑)」とおっしゃってました

「東京って、ちょっと面白くて…あの…九州人同士ってね
それほど仲が良い訳じゃないんですよ、九州の中では…
だけど、東京で会うと『なに、鹿児島?俺、福岡福岡!』
『わあー!九州出身ね?』って言って
ナンか、パッとすぐ一つになるじゃないですか
アレねぇ、いまだにね、ホントか?って、俺、思う、あのシーン(笑)

あんな広い九州の中で、あんなデカいトコでさ、東京で会うくらいで…
博多と鹿児島なんて、ムチャクチャ離れてる訳じゃないですか
『お前、鹿児島、俺、博多たい』って
肩組んだりとかしたりとかあるじゃないですか
イヤイヤ、イヤイヤ、みたいな…(笑)」

…って、コレを関西に置き換えると…
普段は「京都が一番!」と思っておられる方が
相手が東京となると「大阪も神戸もみんな関西」って感じで
急に同盟を結んで来られるのと似てるなあと…(笑)

それはさておき…「沖縄は、そういう感じじゃないからね
沖縄って、ホントに沖縄だから、それが面白いなって思います」と甲斐さん

ただ…安里さんが「ここ、オープンしてから
東京でも何店舗か、やってまして…
月に1回、行ったり来たりしてるんですけど
ここ、オープンしてから、沖縄にいる時だけ開けてるんですよ」と説明されると

「『ここ一人でやりたい』
『沖縄でそんなバーを開きたい』って、やっときながら(笑)
東京に、ナゼか、こう…ある種の未練というか、執着心(笑)

それでまあ、沖縄で…戻って来られて、どうですか、今?
色んな意味で、ナンか良いところで着地してるイイ気分…
イイ感じで、腑に落ちてる感じがするんですか?」と質問

安里さんのお答えは「おかげさまで、月1回、東京行くんで
そういう意味では、ちょっと面倒だけど、結構イイですね
それがなくなると、30年も向こうにいたんで…」

甲斐さんが「バランス取りながらね」とおっしゃったのを聴いて
今のお仕事を続けて行かれる限り
博多に戻られることはないんでしょうけど
以前に「東京と博多、そしてNYに拠点を置いて
順番に移動しながら生活するのも良いかなって思った」
…と話されていたのを思い出しました

余談ですが…甲斐さんが、新しくお知り合いになった方になさる質問の一つ
「男兄弟ですか?」が飛び出し(笑)
安里さんが「3人兄弟の真ん中」とお知りになると

「ああー、なるほど…真ん中だよねぇ(笑)
俺も男4人だから、すっごいよく判る
まあ、真ん中は、やっぱりキチッと計算をしながらやって行くんですけど
意外と、独りよがりの計算になりやすい(笑)

…で、下は下で問題があって
上の3人の『走り』が、それぞれあるじゃないですか
長男はこんな走りするんだ…競馬で言うとね
次男はこういう、三男はこんな走りって…

それをまあ、観察して、イチバン最短距離を走ろうとするようなところが
末っ子はあるんですよ
だから、若い時は、すごいバーッと走って
イイ走りして、上手く行くんだけど

パーッと気がついたら、自分がいつの間にか30代半ばになってて
気がついたら、末っ子だって長男になってたりして
一応、ナンか軍団が出来てたりして、チームになってて

イヤイヤ、俺、そんなつもりじゃなかったんだけど…っていう(笑)
ある種、ちょっとビビリも入りつつ、責任感じて
この感じ、重いなっていうようなところがあるんですよ、末っ子って…

だから、大人のなり方が、ちょっとイビツな感じ
最短距離を走るから、結果は結構早く出て、得点も稼げるんだけど
その後の走りの方が、人生長いじゃないですか(笑)

だから、さっきスゴイなと思ったのが
その…3人兄弟の真ん中って、すごいデリケートなトコあるから
正しい、こう…ガッと行くトコもある訳ですよ、計算も出来るからね
だけど、意外と穏便で、デリケートで、用心深くて…って感じですよね

(このお店も)自分の覚悟と決意だもんね
結構、色々話してたら『現金主義なんで…』って…
現金主義っていうのは、意外と大事で
自分が、そういう現金でやり取りするための蓄積、才覚、覚悟
…っていうトコが出て来るまで
それは、やってないと思うのね、ある程度の貯えもないと…

貯えは、別にアレですよ、財産のことだけじゃなくて、人間関係もすべて…
ね?そうじゃないと、やっぱり、ナンか、そういうバックアップじゃないけど
人の助けも、やっぱり借りるところがないと、色々、決心…

だから、ナンか『そうか!』と思って、覚悟のほどっていうか
自分が、その器になるまで待ってたってこともある訳でしょ?
自分で言いにくい(だろう)から、僕が言ってあげたから(笑)」と〆ておられました(笑)
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